医師免許を取得するための医師国家試験は、受験資格の中に年齢制限が設けられておらず、何度でも受験することが可能です。
ただ、年齢制限がなく、何度でも受験可能だとはいえ、不合格が続くと、医師への道はどんどん遠ざかってしまいます。
今回は、医師国家試験の不合格が続くことのリスクを中心に解説します。
目次
医師国家試験は年齢制限がなく、合格率も高い
医師国家試験は年齢制限がなく、なおかつ非常に合格率が高い試験です。
具体的には、例年90%前後の合格率となっています。
ただ、医学部での教育課程を修了した方でも、不合格になってしまう方はいます。
それは、入学時の偏差値がもっとも高い“東京大学”の医学部であっても、例外ではありません。
そのため、医師国家試験に対して、“年齢制限がない”、“何度でも受験できる”、“合格率が高い”というイメージを持ちすぎると、つい油断が生じて足元をすくわれる可能性があります。
医師国家試験は2日間に渡って実施される
毎年2月に実施される医師国家試験は、2日間に渡って行われます。
また、1日あたりの試験時間は約7時間と長く、問題の数も400問と膨大で、とても体力を消耗する内容となっています。
問題には大きく分けて“臨床問題”、“一般問題”の2種類があり、それぞれにおける一部の問題が、“必修問題”として出題されます。
ちなみに、この必修問題には、“8割以上正解しなければいけない”という厳しいルールが定められています。
医師国家試験の不合格が続くことのリスクとは?
先ほども触れたように、医師国家試験の合格率は非常に高いです。
ただ、何年間も合格できないという方も、決してゼロではありません。
そのように、何年間も不合格が続くと、まず合格率が下がるというリスクが生まれます。
実際、医師国家試験は、多浪している方ほど合格率が下がるという傾向にあります。
また、医師国家試験は年齢制限なく、何度でも受験できるものですが、無料で受けられるものではないため、不合格が続くほど、受験料が無駄になってしまいます。
ちなみに、医師国家試験浪人が通う予備校も存在しますが、そちらも年間200万円以上の授業料がかかるため、大きな出費となります。
まとめ
ここまで、医師国家試験の不合格が続くことのリスクなどについて解説しました。
今回覚えて帰っていただきたいのは、医師国家試験が年齢制限なく何度でも受けられ、なおかつ合格率が高い試験であるものの、不合格になり続けると、あらゆるリスクが生まれるということです。
もちろん、一発合格すれば何の問題もありませんが、決して侮ってはいけません。