お医者さんの中にも、ゆくゆくは開業して、自分のイメージ通りの仕事がしたいと思っている人もいますよね。
その一方で、経営面で苦労された方の話もよく聞きます。
開業医になったとしても、赤字経営になってしまい苦労するような人には、ある共通点があることを知っていますか?
その共通点とは何か、お話ししましょう。
目次
開業医でも赤字経営になりやすい人~①マネジメント能力に欠けている~
勤務医の場合は、自分から動かなくても仕事がどんどん入ってきますよね。
しかし、開業医になるとそうはいきません。
普段の診療の他に、開業医には当然ですが経営の手腕も問われますから、主体的に動かなければ赤字経営になってしまうのは目に見えているでしょう。
例えば、開業をした後にどのような運営をしていきたいのか、というイメージに欠けている場合は、どのような動きをすればいいのか分かりませんよね。
基からマネジメントが苦手だという人は、専門の人に任せるという方法もありますが、人を雇うにはお金がかかります。
そのため、経費をなるべく浮かせるならば、自分自身で勉強し、問題に取り組んでいかなければいけないでしょう。
マネジメントが全くできないと、将来的な見通しを持つことはできません。
開業医でも赤字経営になりやすい人~②ワンマン経営は人からの協力が得にくい~
もう1つ開業医の中でも赤字経営になりやすいのは、ワンマン経営の傾向がある場合です。
確かに、経営方針をしっかりと持つのは大切なのですが、人の意見を聞かなかったり、独裁権を持った振る舞いをしたりするのは、違いますよね。
これでは、より良い経営をすることはできません。
経営の仕方や個人のニーズは、開業予定の地やどんな人が住んでいるのかによって変わってきます。
昔は自分のやり方で成功したから、そのままでいいと思っていると、経営状態が悪くなっても何が悪いのかに気づきませんよね。
さらに厄介なのは、その振る舞いから、周囲のスタッフがアドバイスや意見を出せなくなってしまうことです。
せっかく問題を発見し、解決しようとしても、医者自身が受け入れなければ、本当の解決にはなりません。
このことは、スタッフからの信頼だけでなく、患者からの信頼にも影響しますので、より状況を悪くしてしまう原因にもなってしまうでしょう。
まとめ
今回は、開業医でも赤字経営になりやすい人の傾向についてお話ししました。
どの仕事でも言えることかもしれませんが、問題に対して素直に取り組める、改善行動がとれるというのが、円満経営のカギになるでしょう。
誰でも経営を行うのは初めてですから、スタッフと協力しながら進めていけると、診療所全体の雰囲気も良くなりますよね。
これはあくまで傾向ですから、これから開業を視野に入れている人は参考にしてみて下さい。