開業医になるなら継承開業がいい?それとも新規開業がいい?


開業をする方法は、1から自分で始める他にもあります。
例えば、クリニックの継承してくれる開業医を探しているところに、継承開業をするという選択肢もあるのです。
継承開業をすると、お金の面ではあまり負担がないように思えますよね。
実際のところは、どちらがベターのでしょうか?

目次

開業医として継承開業を選択する場合

開業医を検討し、継承開業を視野に入れている人の中には、自分のアルバイト先を候補にしているという場合があります。
また、知り合いの医師から、声をかけられた時に、見学しに行ってみるというのもアリでしょう。
継承を打診されても、そのクリニックがどのような場所なのか、どんな患者さんがいるのかは分かりませんよね。
ですので、一度でも候補先に足を運び、どんな環境で運営されているのかを確認してみて下さい。

普段の雰囲気が分かると、自分が診察した時のイメージが掴みやすいですし、どのようなニーズで患者さんが来ているのかが分かりますよね。
また、継承後にはクリニックで働いているスタッフさんとの関係も発生します。
継承後に問題なく仕事ができるかどうか、現状で問題を抱えていないかどうかを知る機会になりますから、運営をしていく上でも視察は必須になるでしょう。

上手くいくと、開業にかかる費用を抑えることができますから、継承開業は経済的な面で見るとお得な面もあるかもしれません。

開業医として継承せず新規開業を選択する場合

一方、開業医の中には自分で1からクリニック経営を行いたいということで、継承をしない人もいます。
しかし、新規開業にもちょっとした戦略がありますよね。
それは、廃業を決めているクリニックの近くに開業すると、継承するよりも患者さんが確保しやすい場合があり、これだと集患に困ることはありません。

この状況を作るために、あえて継承をさせないという考えを持っている医師もいるのです。
そのため、開業予定地のクリニックの状況によっては、継承よりも新規で行った方がお得な場合もありますから、必ずしも継承開業が良いとは限りません。
また、勤務医で患者さんが付いている場合は、開業時についてくる場合もあり、全く0からのスタートになるとは言い切れない点もあるでしょう。

ですので、開業資金面を見た時にお得さを重視したいなら継承開業、集患面で問題なく自分で職場環境を作り上げたい場合は新規開業を選択すると良いかもしれません。

まとめ

このように、開業医になる選択肢には、新規で行うだけでなく継承という方法もあります。
どちらを選択するかは、融資等の資金面の状況や、継承先のスタッフとの関係性を踏まえて上で考えるべきでしょう。
開業は大きな出来事になり、どのようなスタイルが向いているのかは、自分が思い描くクリニックのイメージに左右されます。
迷っている人は、どのような選択になってもいいように、じっくり検討する時間を設けてから決めると良いですね。


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