外来医師多数区域において今後の開業は規制されるのか?


2020年度から適用される外来医師多数区域の新しいルールを確認しているでしょうか?
開業を見据えている医師にとっては、今後の開業に規制ができるのかと不安に感じた人もいますよね。
新しいルールやそもそもの内容が何であるのかを、ここで確認してみませんか?
では早速、内容を見てみましょう!

目次

外来医師多数区域の概要と開業に関する議論~”制限“であって”規制“でない?~

外来医師多数区域の話題は、開業に関するルールを通して、規制に繋がるのでないかという議論が盛んにされていました。
具体的な議論に入る前に、そもそもどのような地域が対象となるのかを解説しましょう。
外来医師多数区域とは、二次医療圏と呼ばれる医療サービスを提供する区域の中でも、外来を担当する医師が多い区域のことを言います。

簡単に言えば、開業医が多い、集中している地域と思っていいでしょう。
ところで、医療サービスを利用する立場から見ると、医師が多いのは選択肢が増えてい良いことだと思ってしまいませんか?
ですが、開業医が多い=医療サービスが充実しているとは限りません。
例えば、同じ診療科が乱立していたり、特定のサービスしか対応できないクリニックが多かったりすると、患者さんや提携機関は不便に感じますよね。

より良い地域医療サービスの提供として、新規開業に関して制限を設けることになったのです。
しかし、この“制限”という表現は、見方を変えると“規制”だと読み取ってしまいますよね。このことが、議論されるようになった背景だと言えるでしょう。

医師が開業時に求められる内容とは?~規制等の背景を踏まえて考えるべきこと~

これから医師が開業する際に求められるのは、規制議論の基となった地域医療に関する内容です。
例えば、初期救急医療に対応できる、在宅医療の対応を可能にするといったことが開業時に求められるでしょう。
従来、これらの内容には決まった取り決めがなく、あくまで個人の経営上の裁量に求められていましたよね。

特に地方へ行くほど、このような業務への対応は必須になりますし、都市部に開業したとしても無縁ではありません。
もしかすると、新しいルールを通して、今一度地域医療への在り方を考えるきっかけになるかもしれませんね。
開業時の構想には、より具体的な地域との関わりが求められると言ってもいいでしょう。

参考URLメディット
(https://www.medit.jp/direction/outpatient/)

まとめ

外来医師多数区域における開業ルールは、憲法の権利との関係性で規制になるのでないかと議論されていました。
ですが、議論を通して、改めて開業する意義というのが開業医に問われることになるでしょう。
開業した地域でどのようなサービスを提供できるか、地域に貢献できるのか、今まで以上に考えなければなりません。
これからは経営のビジョンだけでなく、地域や社会貢献といった視点から考えることも忘れないようにして下さい。


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