親族に医者がいると起こる問題~親から開業資金の援助はアリ?~


みなさんの中に、自分の家族にも同業者である医師がいる、という人はいますか?
医師としての先輩になり、様々な面で相談しているという人はいるかもしれません。
ですが、開業には親族が関わると良くないという事例もあるのです。
その一つとして、親が医者の場合、開業資金を援助してもらうのは良いのかどうかをお話ししましょう。

目次

親も医者だからこそ、子に開業資金での苦労はさせたくない

自分の親族や親が医者だという場合、同業者として開業資金等の相談がしやすいと思う人もいるでしょう。
確かに、資金集めのプロセスや開業までのスケジュールのアドバイスが聞けるのは、有難いことですよね。
ですが、親族が関わるのが良くないという部分もあるのです。

それは、開業資金の援助に関わる部分です。
開業資金を集める方法は複数ありますが、中には借入によって賄おうとする人もいますよね。
しかし、借入の形を取ってしまうと、経営をしながら借りた分の返済をしていかねければなりません。
その苦労を、自分の子どもにはさせたくないと思ってしまうのは、親ならば誰でも思ってしまうでしょう。

ですが、援助するのが良いことだとは限りません。
実は、思いがけない事例が存在するのです。

親も医者の立場なら、開業資金等の判断にしつこく介入してはいけない

思いがけない事例とは、親が医者として働きやすい環境を整えるために、事前に開業資金等の援助をしたとしても、本人がその環境を良いとしない場合です。
例えば、親が子のためにと、最新の設備や立派な建物を建ててあげたとしましょう。
通常なら、こんなにしてくれたなら、その分働いて頑張ろうと思いますよね。

しかし、本人に開業する気などなく、そもそも開業医としてのモチベーションがなかった場合はどうでしょうか?
せっかく親が援助したとしても、宝の持ち腐れです。
また、子ども自身が経営をどうにかしないといけない、開業医としてどうにかしようという気持ちを削いでしまうことになり兼ねません。

そのため、特に経営面に影響を与える開業資金に関しては、医師の先輩であるからと言っても、あまり介入しない方がいいのです。
自立心や責任感を持つためには、多少なりとも自分で苦労することも必要なことが伺えますよね。
従って、1人の経営者として見てあげる視点が大切になるでしょう。

まとめ

親が医者の場合、過去の苦労から開業資金で苦労させたくないと思う人は、当然多いでしょう。
ですが、経営者として自立するためには、本人が援助に頼らず切り盛りしていくことも大切です。
親がせっかくお膳立てしても、本人にその気がなければそもそも成功しません。
同業者としてのアドバイスは心強いですが、あまり介入しすぎないのは親・本人にとっても、余計なトラブルが生じずに良いのかもしれませんね。


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