医師にも高齢化の波が?~開業のタイミングが最短でできないのはなぜ?~


開業医になる年齢のタイミングとして多いのは、40歳前後と言われています。
現在もその年齢層に変わりはありませんが、その一方で開業医の高齢化が進んでいるということをご存知ですか?
若い人ほど経験を積むために、早めに開業しても良いと思いますよね。
医師の開業が最短では中々進まないのは、何故でしょうか?

目次

医師の開業が最短ルートで進まない理由

医師になるためには大学を卒業し、経験を積まなければ一人前として見られないことを、誰しもご存知かと思います。
ですが、ある程度経験を積んだ30歳くらいならば、1人前の医師として開業を検討し、最短のタイミングで開業するという選択肢が考えられますよね。
ではなぜ、それでも最短ルートで開業する医師がまだ少ないのでしょうか?

その背景には、やはり経営面での知識不足という部分が否めません。
30歳で医師として一人前になったとしても、経営面に関する知識は全くないと言ってもいいでしょう。
仮に、親のクリニックを継ぐという場合ならば、周囲の人たちの協力を得ることで、運営していけそうに見えますよね。
ですが、それも周りの人の協力が前提になりますし、それなりの準備期間が必要になるでしょう。

そもそも若い世代の医師が最短ルートで開業を行うというのは、あまり現実的だとは捉えられていないのかもしれません。

高齢医師の開業が増加~退職したからこそ最短で開業が可能に~

若い世代での開業率があまり高くない一方で、近年は高齢医師の開業が最短で行われている傾向があります。
高齢になった医師の中には、まだまだ働けるにも関わらず、退職の関係で区切りがつきますよね。
業務をするにあたり、体力的・精神的にも問題ない場合は、新しい働き方として開業医を選択していると言えるでしょう。

昨今の状況では、高齢になっても働くという考え方が出ていますよね。
それは、一般のサラリーマンに限らず、医師の世界にも当てはまるでしょう。
そのため、開業の判断を最短で行っているのは、ひょっとすると一度リタイアした医師なのかもしれません。

一方で、若い世代の医師が最短で開業を決めている場合の多くは、新規開業よりも継承関係がほとんどでしょう。
ですので、若い世代が最短で開業医を目指すなら、事業承継を第一に考えてみるといいですね。

参考URL PHC株式会社
(https://www.phchd.com/jp/medicom/column/01/column18)

まとめ

医師の開業に、最短ルートでできる方法と言っても、難しいものがあります。
特に、新規開業をする場合は、その傾向が顕著に見られます。
医師としての技術は大前提ですが、1人で切り盛りしていくノウハウの大切さは、世代を問わず重要視していることが伺えますね。
やはり、1人前になってから経営等の知識を勉強したところで、初めて開業という選択肢を考え始めると言っていいでしょう。


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