働き方の多様性が見られる現在、医師の中でもフリーで働こうと思っている人はいるでしょう。
しかし、今までの医師の働き方とは違い、開業届を出して働くことになります。
書類を出すとなると、結構手間だと思ってしまいますよね。
今回の記事では、開業届を出してからの変化や体験談をお話ししたいと思います。
目次
フリーになった医師が開業届を出すと、退職金の設定ができる?
フリーという働き方を選択すると、今までとは違い、退職金をもらうということはできなくなりますよね。
ですが、医師に関わらず、フリーの働き方を選択した人は、開業届を出すとある制度を利用することができます。
その制度とは、小規模企業共済制度。
この制度に加入しておくと、毎月掛け金を支払うことで、将来の退職金が確保できるようになりますから、生活への不安は少なくなりますよね。
もっと魅力的なのは、退職に限らず事業を辞めた場合であっても、今まで支払っていた掛け金を受け取ることができます。
不測の事態に備えて加入しておくことは、様々なリスク回避に繋がりますから、利用して損はないでしょう。
また、この制度は確定申告の際に掛け金の申告をすると、税制優遇にもなりますから、経営的な視点から見てもお得です。
実際に医師が開業届を出してみたら…
ここまでで、医師にとって開業届を出すことは、多くのメリットになることが分かりましたよね。
一方で、何か苦労する、大変だということはあるのでしょうか?
実際に開業届を出した人からは、帳簿付けが大変だという声が多いです。
確かに、今まで帳簿をつけるという経験をしたことのある医師は、あまりいませんよね。
多くの医師にとって、初めての体験になるでしょう。
そのため、慣れるまでは苦労したが、慣れてくるとさほど問題にならなかったり、忙しいならば外注にしたりする人もいます。
先輩方の経験からは、苦労する面を差し引きしても、得られることは多いというのが分かるでしょう。
最初のうちは届け出を出さなくても、後々は提出するという形で考えておいた方がベストです。
一方で、失業手当をもらっているような場合は、開業届を出すと手当てが受け取れなくなりますから、注意して下さい。
そのため、届け出を出すタイミングというのは、意外と大事になるかもしれませんね。
参考URL JobQ
(https://job-q.me/articles/2327)
まとめ
フリーになった医師の体験談や、開業届を出してからの苦労は、あまり聞きにくいかもしれません。
ですが、現在あるフリーランスを対象とした制度を活用すると、より節税が期待できると言ってもいいでしょう。
帳簿の作成は、現在専用のアプリやソフトが多く登場していますから、使い方に慣れればほとんど問題ありません。
案外、開業して経営するのとフリーでのやり繰りには、共通点が多いと言えますね。