開業医が求められる視点~医療業界特有のマーケティング思考~


近年は、開業医にもマーケティング思考が必要だと言われていますよね。
ですが、この意味を勘違いして捉えている医師が多いのです。
その背景には、マーケティングの本来の意味を理解していないことにあります。
医療業界特有のマーケティング、気になりますよね。
ここで、きちんとした意味を理解しましょう!

目次

開業医によくある「マーケティング」の勘違い

突然ですが、みなさんはマーケティングと聞くと、「商売」のことを連想しませんか?
クリニックの経営をするというのは、誰もが知っており通り、利益が生じて初めて成り立つことですよね。
ですが、開業医ならば、このマーケティング思考をもう一つ深く考えてみましょう。

確かに、患者さんが来て収益を出すというのは大事ですが、同時に患者さんの健康に対してはどのように思っていますか?
何らかの事情で受診したとしても、治療の結果、健康に生活してほしいという思いがありますよね。
ここが、大切です!
医療サービスを通して、患者さんの健康や生活面を大切にすることが、医師のマーケティングにおける最大の価値になります。
このことを、生涯価値と言い、短期的な利益では終わりません。

これらの知識を知ると、単に経営面を数字で判断するだけでなく、患者さんへの価値で判断することが大切なのが理解できるでしょう。

開業医はマーケティングにおける「信頼」「経験」で成り立つか?

ところで、開業医が提供している医療サービスは、コンビニ等で行っているサービスとは明らかに違いますよね。
開業医がマーケティングで重視するポイントになるのは、サービスが「信頼」と「経験」どちらで成り立っているのかになります。
ここで言う「信頼」とは、例えば、患者さんとの話が合って、この医師なら頼りになると思われることです。
一方で、「経験」とは、何回か通院をしていて医療サービスを受けていることだと思って下さい。

医師ならば、信頼で持って患者さんを獲得したいと思いますが、病気によっては信頼より経験が優先されることがありますよね。
近年は生活習慣病での受診も増えていますので、どちらかというと経験側の患者さんが増えていると言っていいでしょう。
つまり、サービスで得られる利益がどちらかなのかを把握しておくことで、患者さんへのアピールも変わってきますよね。

このように、得られる利益の分析を的確にすることが、次の戦略を練る上でも求められると思って下さい。

参考URL TKCグループ
(https://www.tkc.jp/igyou/manage_support/manage_labor_legal/006674)

まとめ

今回は、開業医に求められる医療業界特有のマーケティング思考をご紹介しました。
単に収益がどのくらいなのか、これだけではきちんとマーケティングしたとは言えません。
提供したサービスで、患者さんにどうなってほしいのか、信頼と経験のどちらで成り立っているのか。
上記のような部分は、収益上の数字では判断できませんよね。
経営のステップアップを図りたいならば、適切な分析は重要になります。


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