「手術をしない眼科」として開業しても良いの?


眼科医として開業する場合、どのような形で収益を確保しようと考えますか?
多くの人は、白内障等の手術も行いながら、経営をしていこうと考えますよね。
一方で、「手術をしない眼科」として開業をしているクリニックもあるのです。
このような経営手法の場合、収益的には成り立つのでしょうか?

目次

手術をしない眼科として開業するのはアリなのか?

今回の記事のテーマとなる手術をしない眼科というあり方ですが、開業自体は全く問題ありません。
むしろ、メリットがあることを強みにして、あえて選択している医師もいるのです。
そのメリットとは、機材設備にかかる費用の削減ができることです。

眼科の経営において、手術を行うことを前提として場合、必要な機器を揃えておく必要があります。
ですが、他の診療科と同じように、最新の治療を行うとなると、求められる機材の価格も高くなりますよね。
その結果、初期投資に膨大な費用がかかるのです。
しかし、手術をしないという選択をすると、必要以上の機器の購入をしないことになりますから、費用面を抑えることができるでしょう。

開業前にお金がかかるのは一般的ですが、どうしても用意できないということもあり得ますよね。
様々な事情を検討した時に、手術をしないということも一つの選択肢としてはアリでしょう。

手術をしない眼科を開業する場合に持つべき意識

ところで、手術をしない眼科として開業を選択した場合、開業エリアで求められる役割が何か、イメージできますか?
実は、「かかりつけ医」としての役割が求められるのです。
大きな手術を行わない分、地域の人の目のトラブルに対応する機会が多くなりますよね。
そのため、多くの患者さんと関わる機会が出てくるでしょう。

また、手術が必要な治療が発生した時には、手術ができる病院等を紹介できるような協力体制を結んでおくことが求められます。
例えば、自分の出身大学の病院を紹介する医師もいるでしょう。

手術をしないという選択は、経営的にマイナスになると思ってしまいますよね。
ですが、協力体制を確保しておけば、クリニックの役割を明確にしつつ、役割分担を果たすことができるでしょう。
必ず手術をすることが、開業に求められているとは限りません。
地域ニーズやみなさんの働き方や理念を考えた上で、選択できることを覚えておきましょう。

まとめ

今回の記事では、手術をしない眼科の開業はアリなのかについて、ご説明しました。
実際に開業している医師もいますし、多くの人の治療に関われることから選択している場合があります。
自分のクリニックで対応できない場合には、他の病院を紹介する形で対応していますから、病院ごとの役割分担も明確にできますよね。
クリニックの開業に、「こうあるべき」という考えはありませんから、固く考えなくても大丈夫です!


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