クリニックにおけるコンセプトとは「どのような特徴を持つクリニックなのか」を、明確化したものです。
例えば「地域に密着する」「多様なサービスを提供する」等、目標に向かって各院が独自に設定します。
今回は、クリニックのコンセプト作りのポイントやメリットについて、解説しましょう。
目次
クリニックのコンセプトはどうやって作成する?
コンセプトを作成するにあたり、まずは自院の強みを整理するところから始めましょう。
具体的には、以下の点を整理することで、自ずと強みが明確になります。
・ターゲット層は誰か?
・他院との差別化要素は何か?
・競合および脅威は何か?
自院の強みを整理した後は、患者様に想起してもらいたいキーワードをピックアップし、さらにコンセプトを固めていきます。
もし、地域密着型のクリニックを目指すのであれば“アットホーム”などのキーワードを使用したキャッチコピーを作成し、ホームページやパンフレットなどに記載することで、患者様にもコンセプトが伝わりやすくなります。
ちなみに、ホームページ等にコンセプトを掲載する場合は“患者様目線”で伝えることを考えましょう。
例えば、インプラント治療に特化した歯科であることを、コンセプトとして伝えたいクリニックがあるとします。
このような場合、単純に「インプラント治療が得意です」と記載するだけでは、適切なコンセプトが設定されたとは言えません。
一方「自費治療のうち、8割がインプラントの相談でご来院いただいています」といった記載をすれば、患者様には“実績が豊富な歯科医”という印象を持ってもらうことができ、安心して来院してもらえます。
クリニックがコンセプトを作るメリット
クリニックがコンセプトを作成することで、規模や開業場所、設備やスタッフの人数など、細かい計画をスムーズに進められます。
もちろん、コンセプトを作成し、全面に押し出すことで、ターゲットとなる患者様を集患しやすくなるということも、大きなメリットの1つです。
患者様は、どのような特徴があるのかよくわからないクリニックに来院しようとは思いません。
その他、従業員が同じ方向に向かって業務に取り掛かることができるというのも、コンセプト作りのメリットだと言えます。
まとめ
今後クリニックを開業する方に向けて、コンセプト作りのノウハウを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
診療科目さえ決定すれば、クリニックを開業すること自体は可能です。
しかし、歯科や内科、小児科や耳鼻科であることだけを患者様に伝えても、安心して来院してもらうことはできません。
自院の強みは何かを、よく分析してみましょう。