開業医が事業継承をする前に考えておくことについて


開業医が行う事業継承は、限られた時間の中で適切に進めていかなければいけません。
したがって、事業継承を始める段階で何をすべきか考えているようでは遅いのです。
今回解説するのは、開業医が事業継承をする前に考えておくべきことについてです。
若い開業医であっても、早めに準備しておくに越したことはありません。

目次

開業医が事業継承をする前に考えておくこと①いつ動き出すべきなのか

開業医は、事業継承をする前にまず“いつ動き出せばいいのか”について考えましょう。
中小企業庁が発表しているデータによると、開業医を含めた経営者全体における“事業継承を考え始める時期”としてもっとも丁度良いとされているのは、40~49歳です。
開業医は他の職業よりも比較的リタイアが遅いため、40代で事業継承に向けて動き出すのは早い気もしますが、決してそんなことはありません。
事業継承は10年単位で計画を立てるのが一般的だということを考えても、開業医はこれくらいの年齢で動き出すべきなのです。

開業医が事業継承をする前に考えておくこと②後継者を誰にするのか

開業医は、事業継承をする前に“後継者を誰にするのか”も考えておく必要があります。
それは、医師として働く子を持つ開業医も例外ではありません。
なぜかと言うと、医師として働く子を持つからと言って、その子がクリニックを継承してくれるとは限らないためです。
後継者を子にすると決めているのであれば、事業継承を始めるタイミングではなく、事業継承の準備に動き出した段階で直接伝えておくべきでしょう。

開業医が事業継承をする前に考えておくこと③何を継承させるのか

開業医は事業継承をする前に、後継者に“何を継承させるのか”についても考えなくてはいけません。
開業医が事業継承をする場合、継承させるのはクリニックの建物だけではありません。
その他にも設備や備品、従業員や患者など、継承させるものは山ほどあります。
また物理的に継承させるものだけでなく、クリニックにおける過去の業績や経営理念、営業基盤など、開業医から後継者にしっかり伝えなくてはいけないものもあります。
開業医の事業継承は、クリニックを引き継がせるだけで終わるような簡単なものではないのです。

まとめ

開業医は事業継承をする前に、最低でも今回解説したことは必ず考えておかなければいけません。
開業医の事業継承は、早い段階から準備していてもさまざまな問題が起こるものです。
そんな問題の発生を極力防ぐためにも、40代のうちに継承に向けて動き出しておくことは重要なのです。
また後継者が見つからないことには、事業継承を進めたくても進められません。


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