眼科のクリニックを開業しようとする方、または経営している方にとって、眼科の平均売上は気になるポイントの1つでしょう。
したがって今回は、眼科の平均売上とそれを達成するための戦略について解説します。
果たして眼科の平均売上は、他の診療科目と比べて多いのでしょうか?
それとも少ないのでしょうか?
目次
眼科の平均売上はどれくらいなのか?
眼科の平均売上を算出するためには、まず眼科における1日の平均患者数、患者1人に対する診療単価を知る必要があります。
眼科において目安にされる平均患者数は、1日50人です。
クリニック全体の平均患者数の目安が1日40人前後と言われているため、眼科は少し多いことがわかります。
また、眼科における患者1人に対する診療単価の目安は517円(一般医療)です。
月23日診療を行うとすると、眼科の1日の平均売上は、50×517で25,850円、1ヶ月の平均売上は25,850×23で594,550円ということになります。
内科の1ヶ月の平均売上が約326,000円のため、眼科の平均売上は比較的高いと言えるでしょう。
眼科が平均売上を達成するための戦略
眼科が平均売上を達成するための主な戦略には、以下のようなことが挙げられます。
バリアフリーを考慮したクリニック設計
眼科に訪れる患者の中には、目が不自由な方、高齢の方、車椅子の方なども多いです。
したがって、そのような方でも利用しやすいように、バリアフリーを考慮してクリニックを設計することが重要です。
診療室のプライバシーの確保
従来の眼科には、入口に暗幕が取り付けられているだけの診療室が多く存在しました。
ただこれでは、診療室の声が待合室に筒抜けになってしまうため、患者のプライバシーを確保するために、暗幕と個室を併用するようにしましょう。
眼鏡店との連携
眼科では、眼鏡やコンタクトレンズを作成する前の検査などを行っています。
もし近所に眼鏡店があるのであれば、連携を取ることで眼鏡、コンタクトレンズを作成する前の検査を行う場所として、自身の眼科を紹介してもらうことができます。
また眼科において、直接眼鏡やコンタクトレンズの処方をするのも効果的です。
まとめ
眼科の平均売上、そして平均売上を達成するための戦略について解説しました。
眼科は平均売上が比較的高い診療科目ですが、効果的な戦略を実践しないことには、なかなか平均売上を達成するのは難しいと言えます。
また眼科では、手術を行うか行わないかも大きく平均売上に影響します。
したがって開業後の売上が芳しくない場合、手術の実施に踏み切らないといけない可能性があることも理解しておきましょう。