MS法人が規制を受けない“医療法”とはどのようなものか?


MS法人は、医療法人と違って医療法の規制を受けないため、販売業務などを始めとするさまざまな事業を展開することができます。
では、そもそもMS法人が規制を受けない“医療法”とは、一体どのような法律なのでしょうか?
簡潔に解説しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

MS法人が規制を受けない“医療法”の概要

医療法とは、簡単に言うと、医療業界における基本的なルールを定めた法律のことを言います。
医療は国民の健康に関わる重要な事項であり、なおかつ公益性が高いため、医療法に定められるルールは、とても厳しいものになっています。
ちなみに、MS法人が医療法の規制を受けない理由としては、MS法人が“一般の会社”扱いであることが挙げられます。
設立の手続きは通常の会社とほとんど変わりませんし、医療法人のように、設立にあたって監督官庁の許可を得る必要もありません。

医療法は3つのルールで構成される

医療法は、医療業界における基本的なルールを定めた法律だと言いましたが、もっと細かく言うと、主に以下の3つのルールで構成されています。

①医療に関するルール
医療法のほとんどは、医療に関する具体的なルールで構成されています。

②医療に関するルールを守らせるためのルール
少しややこしい表現にはなりますが、医療法には、上記の医療に関するルールを守らせるルールも定められています。
これは、具体的には、立入検査や是正命令などのことを指しています。

③違反への罰則
医療法では、医療法で定められたルールを破った者に対しての罰則も定められています。
具体的には、医療機関における内部の人間に対する罰則、外部の人間に対する罰則があります。

MS法人が医療法の規制を受けないことで行える業務

MS法人は、医療法の規制を受けないことで、医療法人では規制されてしまう業務を行えます。
主な業務として挙げられるのは、診療報酬請求・会計事務や受付業務、清掃業務や仕入・在庫管理業務、医療機器の貸し出し業務、化粧品・コンタクトレンズ等の販売業務などです。
つまり、公益性の高い医療法人などにおいては規制されている業務全般を、MS法人で実践できるということです。

まとめ

ここまで、MS法人が規制を受けない“医療法”の概要を中心に解説してきました。
医療法は、医療業界が重要な役割を全うするために欠かせない法律であり、なおかつとても厳格なルールが定められている法律です。
そのため、医療法人が組織全体の可能性をさらに広げたいのであれば、MS法人を設立し、規制の範囲外で効率的な業務展開を目指すべきだと言えるでしょう。


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