個人開業医も年金が不安?~医師年金について解説します~


個人で開業医となった場合、経営上の不安を抱えている方も多いかと思います。
しかし、目の前の問題に囚われてばかりではいけません。
みなさん自身の老後の生活も必ず、経営をしていく上では重要なテーマになりますよね。
実は、そんな不安を解消するためのカギは、医師年金にあるのです。

目次

個人開業医の年金の保障範囲が小さいからこそ、早めの対策を

勤務医とは違い、個人開業医の場合は、年金の形態が異なりますよね。
そのため、必要最低限である国民年金だけだと、後から全然老後の生活に足りなかったということにもなり兼ねません。
もちろん、現役世代の時にガッツリ老後資金まで稼いでおく、という視点も大切になりますが、定年までずっと同じ働き方ができるとは言えないでしょう。

例え、稼ぎやすい診療科であっても、その背景には膨大な患者の受診をこなさなければなりませんから、体力的に限界が来てしまう人もいますよね。
そのため、開業に踏み切った場合、1つの老後への安心策として医師年金を利用することを勧めたいと思います。
これは、日本医師会に加入している人限定の仕組みになりますが、利用できると将来の受取り額をアップさせることができ、不安を軽減してくれるでしょう。

掛け金は、1万2000円から始まり、上限は特に決められていません。
ですので、ご自身の経営状態に応じて、無理のない範囲で保障を拡大させることができますから、老後の生活費を確実に増やすことができますよね。
もし、医師会への加入を検討しているならば、医師年金の検討も一緒にしてみるといいかもしれません。

個人開業医だからこそ、受け取り時期を考えたい

医師年金を利用した場合の最大のメリットは、お金の受取り時期が加入した個人開業医の状況によって選択できることです。
例えば、開業医の中には、働けるうちは年齢を重ねても働きたいという人もいますよね。
長く働くことを希望している人には、満75歳まで受給額の受取りを先延ばしにすることができますから、後から受け取る選択肢も考えることができるでしょう。

また、条件をクリアすれば、65歳になる前にお金を受け取ることも可能です。
つまり、どこまで働くのかによって、受け取り方が選べますから、将来の生活設計だけでなく、人生設計にも大いに役立つでしょう。

現役時にどのくらい働くのかを考えるのは大切ですが、いつまでも同じように働けるとは限りません。
どのような選択をしたとしても、柔軟に対応できるのは医師年金ならではの特徴になるでしょう。

参考URL日本医師会
(http://nenkin.med.or.jp/index.html)

まとめ

今回は、個人開業医の老後の不安の解消策として、医師年金をご紹介しました。
1点注意したいのは、他の年金制度とは違い、節税できる部分があまりない点です。
そのため、経済的な安心感を確実に得たいと考えている人にはオススメできますが、節税に関しては恩恵が薄いといえるでしょう。
節税面に関してのメリットよりも、堅実性を重視したいと考えている場合に、オススメできる制度ですね。


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