歯科は、歯のトラブルを治療するだけでなく、定期的な検診等でお世話になる人が多いですよね。
集患もしやすいという特徴から、開業を検討する医師もいるでしょう。
ただ、ベストな開業地を探すためには、事前に診療圏の特徴を把握しておく必要があります。
歯科の場合は、診療圏をどのように分析すべきでしょうか?
目次
診療圏調査の結果から分析しておきたい要素~患者の受診時間~
開業場所を探す際に、診療圏調査を行う、依頼する医師がほとんどだと思います。
ある程度集患しやすいか、利便性の高い地域なのかは、開業後の経営にも関わってくるからです。
しかし、調査結果をただ受け取っただけでは、意味がありません。
そこから、医師自身が該当する診療圏の特徴を分析しておかないと、経営のイメージが掴めないでしょう。
例えば、患者さんがどのような手段で、受診しに来るのか、ということが挙げられます。
医院に自宅が近い人ならば徒歩で来ますし、少し離れているなら自転車、車、電車で、ということも考えられますよね。
人が集まりやすいという要素は確かに大切なのですが、どうやって患者さんが来るのかということも、集患には大切な情報になるでしょう。
ですので、例え細かい情報であっても、地域的にどういう状況なのか、知っておいて損はありません。
より細かく分析ができると、見えてくるビジョンが違ってきます。
診療圏の特性~ターゲット分析はより明確にしておく~
また、歯科の場合は、診療圏の特徴としてターゲット分析を詳細に行った方がいいと言われています。
その理由は、治療ニーズに応じた診療展開が可能になり、得意分野に応じた集患が見込みやすくなるからです。
例えば、歯のトラブルの治療だけでなく、インプラントが得意な場合もありますよね。
患者さんのニーズを把握しておくと、メインの宣伝のポイントが掴みやすいでしょう。
さらに、基本的なことですが、どのような層が周辺に住んでいるのかも、診療ニーズを把握する際に役立つでしょう。
例えば、ファミリー層が多い地域なら、歯のトラブルや定期検診に対応する治療がメインになるということが考えられますよね。
このような内容は、調査結果を見ただけでは分からないところもあるでしょう。
ですので、調査を依頼した場合であっても、必ず自分の目で地域性の分析をすることをオススメします。
これらの情報は、集患の数だけでは見えてきませんから、知っておくと開業にあたり有利になるでしょう。
まとめ
今回は、歯科開業前の診療圏の分析についてご説明しました。
調査を自身で行う、コンサルタントに依頼するにしても、集患のニーズを把握するのは基本になります。
徹底した分析が行われなければ、経営悪化での転院が余技なくされる可能性も出てくるでしょう。
単純な数字だけでは見えてこない部分もありますので、詳細を把握できるよう、心がけて下さい。