医療圏を決定するためには、それなりの時間がかかります。
開業へのステップの中でも、開業予定地の検討は一番時間や労力がかかる作業になりますから、即決できた例は少ないでしょう。
しかし、中には特段調査をせずに開業したという人も聞きますよね。
医療圏を把握するための調査は、本当に必要なのでしょうか?
目次
赤字経営回避のために医療圏への調査は必須
開業を予定している医療圏は、必ずしも自分が知っている地域ではありませんから、調査はした方がいいです。
なぜなら、調査をしなければ、どのような医療ニーズがあるのか分かりませんよね。
そのような状況の中で、開業した場合を想像してみて下さい。
運よく軌道に乗る場合もあるかもしれませんが、患者さんや地域の医療ニーズに合わないと、人が集まりませんよね。
その結果、経営が軌道に乗らず、赤字経営になってしまうということになり兼ねません。
そうなってしまった場合、ほとんどの医師が転院を選択してしまうことがほとんどですから、長続きできないでしょう。
実は、転院の選択をすることは珍しくありません。
ですので、調査を行ってしまうと、苦い経験をしてしまう可能性がより高くなってしまうと言えるかもしれませんね。
医療圏における調査を軽んじてしまう人の特徴とは?
ところで、様々な媒体で医療圏の調査は必要だと言われているにも関わらず、あえて調査をしない人にはどのような特徴があるのでしょうか?
経営にも影響するとなると、多少費用がかかっても調査しておいた方がいいように感じますよね。
事前調査を軽んじてしまう人の特徴としては、「開業予定地の地域をよく知っている」と思っていることが挙げられます。
この場合は、例えば、医師自身の地元に開業するという場合が考えられますよね。
一見すると、調査よりも実感として地域のことを理解できていると思いますから、問題ないと思ってしまうかもしれません。
しかし、これは大きな落とし穴です。
対象となる地域のことを知っていると言っても、経営や医療面のニーズに精通しているわけではありません。
ですので、知っているという思い込みで進めてしまうと、後から思っていた状況と違ったということになってしまう可能性がありますよね。
経営面で苦戦してしまった人は、やはり調査不足であるという点が共通しています。
ですので、しっかりとした調査は、経営面で安心を得るためにも必要だと言えるでしょう。
まとめ
医療圏は、対象となる地域ごとに様々な特徴がありますので、調査なしでの開業は大きなリスクを伴います。
調査内容やその精度は、依頼する会社によって違いますから、1社に限定せずに見てみると良いでしょう。
大きな利益に繋がらなくとも、安定して経営できているのは、調査の影響が大きいです。
地域を知るという作業にあたっては、面倒だと思わず、是非とも時間をかけて取り組んでみて下さいね。