近年の医療広告で利用されやすいのは、ホームページだけではありません。
みなさんも日頃利用しているSNSで、病院関係の広告が表示されているところを見かけたことはありませんか?
広告の波は、SNSにも来ていると言えますよね。
しかし、SNSの内容は立派な医療広告として、規制の対象になるのでしょうか?
目次
SNSでの医療広告~SNSも規制の対象になるのか?~
SNSでは、誰もが簡単に情報を集められますよね。
SNSを利用しての宣伝・広告は、医療広告ガイドラインに記載されているような規制の対象となるのでしょうか?
実は、なり得るのです。
主だった内容は、インターネット上で利用者が多いホームページになりますが、SNSも立派な広告の対象となります。
そのため、記載する内容に関しては、ガイドライン上のルールに沿わなければなりませんから、注意して下さい。
SNSだと、気軽に投稿ができる反面、内容面のチェックが甘くなってしまうということもありますよね。
ちょっとした油断が、誤った情報を拡散させてしまうかもしれません。
宣伝しやすいツールだからこそ、他の媒体と同じくらい慎重な情報発信が求められていると言えるでしょう。
SNSだからこそより注意したい医療広告の規制に関わる内容とは?
SNSでも医療広告とみなされ、ルールに反した内容があった場合は規制の対象となることが理解頂けたかと思います。
中でも注意したいのは、「体験談」の記載です。
自分の病院で運営している宣伝用のSNSに体験談を記載するのがNGであることは、医療関係者ならば知っているかもしれません。
一方で、治療を受けた患者さんが、個人的なSNSで発信するのは問題ありません。
しかし、ここで患者さんに体験談を個人のSNSで発信してもらうような動きがあった場合はどうでしょうか?
「治療を受けた結果を発信してほしい」と依頼するのは、広告の活動になってしまいますよね。
ですので、医療機関が広告として情報発信を依頼した場合は、個人の情報発信にはなりません。
つまり、広告とみなされてしまいます。
ただし、あくまでも患者さん個人が感想を述べる分には問題ありませんのでご安心下さい。
少し難しい部分ではありますが、基本的に体験談の記載はNGと考えておきましょう。
体験談の情報は、個人の感じ方によって違いがありますから、正確な情報とは言えないのは当然ですよね。
ここ数年、SNSでの情報発信を巡って議論となることがありましたが、不安な場合は専門の業者にSNSの内容も確認してもらった方がいいでしょう。
参考URL
厚生労働省
(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000209841.pdf)
開業医の教科書
(https://kaigyoui.info/im-afraid-i-dont-know-five-points-of-medical-advertising-regulations-on-my-website/)
まとめ
情報発信がしやすいSNSは、医療広告の1つに当てはまりますので、内容によっては規制の対象となります。
自由な文章が書きやすい雰囲気があるからこそ、問題も多発していると言えるでしょう。
活用する場合は、SNSも広告の1つだと思って運用にあたって下さい。
一方で、しっかりと作成されたホームページとは違う宣伝も可能ですから、上手く活用できるようにしたいですね。