コロナ時代における開業医の悩み~美容医療業界で懸念される問題~


新型コロナウイルスの影響で休業要請が出されたことは、みなさんも知っての通りです。
その一方で、美容クリニックはその対象から外れていたことを知っているでしょうか?
このことで、業界内ではある不安が広がっています。
今回は、美容医療の開業医が懸念する、美容クリニックにおける問題をお伝えしましょう。

目次

開業医だからこそ言えること~美容医療のタイミングを考えて欲しい~

休業要請等、自粛の動きが出た際に、開業医の中でも美容医療に携わっている人たちは頭を抱えていました。
その理由は、治療を受ける人が急増したことにあります。
一般の人からすると、美容医療は自分のタイミングで、都合のいい時に自由に行っているイメージがありますよね。

その「自由なタイミング」が、今回の自粛期間に当てはまってしまったのです。
例えば、職業柄空いた時間が今まで取れなかったという人がいますよね。
そのような人たちが、今なら治療を受けることができると考えて、受診しに来ている傾向があるのです。
このような事態は、もちろん集患の視点から見ると喜ばしいでしょう。

ですが、その時の社会情勢から考えると、好ましい出来事ではありませんよね。
感染拡大の防止のために、最低限の受診の対応を行いたくても、これでは院内感染のリスクが高まってしまうでしょう。
この受診へのタイミングが、多くの美容医療の医師を悩ませていると言っても過言ではありません。

美容医療の開業医がすべきこととこれからの美容医療の現場

美容医療に携わっている開業医からすると、今回の問題は美容医療の今後の在り方にも関わってきます。
そもそも、美容クリニックが休業対象とならなかったのは、ここが「医療機関」であるという認識に基づいて決められているからです。
確かに、一般的なサロンと比べると、医師が対応しますから、その違いに理解できるでしょう。

ですが、不要不急の治療が多発するようでは、クリニックの環境が守られません。
何より、治療によって発生したトラブルにより、他の診療科への受診が必要になってしまうと、他の医療機関にも迷惑をかけてしまう恐れがあります。
そう考えると、今の時期の不要不急の治療は、あまりベストなタイミングでないことが分かりますよね。

ホームページ等に、受診の目安等、現段階で受診が必要な人に絞るような対策を取った方が安心できるでしょう。

参考URL朝日新聞デジタル
(https://www.asahi.com/articles/ASN5933SBN4KUTIL02S.html)

まとめ

美容医療の開業医にとって、今のタイミングで美容医療の新患を増やすのは、あまり好ましくありません。
緊急性が高かったり、優先度の高い患者さんの対応に限定したりすることも大切でしょう。
また、新患を取るにしても、予約制にして急増するのを防ぐこともできそうですよね。
収益面は確かに大切ですが、感染拡大を防ぐための対策として、適切な受診のタイミングを周知するように心がけて下さい。


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