開業医が自分のクリニックで院外処方にするメリットは何か?


近年のクリニックでは、処方を院外処方にする所が一般的です。
昔のクリニックでは、自分のクリニックで診察したら、処方もセットになっていることが多かったですよね。
開業医が院外処方を選択しているメリットには、何があるのでしょうか?
医療サービスにおける「処方」という視点から、経営を見てみましょう。

目次

開業医が院外処方を選択するようになったメリットとは?

多くの開業医が院外処方を行っているメリットは、「経営においてプラスになるから」。
それに尽きると言っても過言ではありません。
どのような部分でプラスになるのかというと、収入・支出の両方に関係してきます。

まずは、収入面から見た場合、処方箋料が院内で実施するよりも、院外の方の点数設定が高くなっていることが挙げられます。
収入面を少しでも多くしたいと考えると、点数が高くつく方が絶対に良いですよね。
収入を増やせる可能性から考えると、院外処方は有効な選択肢になるのは間違いないでしょう。

また、処方には薬の調達にかかる費用だけでなく、薬剤師を置かなければいかない事情があります。
つまり支出面から見ると、クリニックの規模に対応できる人数分の人件費が発生することになりますから、支出が増すことになりますよね。
さらに、調剤をするには専用の機器も必要になりますから、院内処方を設けるだけで初期費用が大きくなることは容易に予想できるでしょう。

このような事情を踏まえると、院外処方を選択する医師が多いことに納得できるはずです。

開業医にとって院内処方はメリットにならない?

先程は、開業医にとって院外処方がメリットになる要素をご説明しましたが、反対に院内処方にはメリットがないと言えるのでしょうか?
もちろん、院内処方にもメリットがあります。
例えば、患者さんが薬を受け取りやすかったり、詳しい説明が聞きやすかったりするというプラス要素が挙げられるでしょう。
患者さんの視点から考えると、院外処方で対応されるよりは安心できると考える人も少なくありません。

ですが、現在院内処方を実施できているクリニックは、比較的規模の大きい所が多いです。
小さなクリニックの場合、処方箋用のスペースを設けることが難しいケースもありますよね。
そのため、建物の広さ等を考慮した上で、処方についてどちらを選択するべきを判断すべきでしょう。

参考URL PHC
(https://www.phchd.com/jp/medicom/column/01/column15)

まとめ

開業医にとって、院外処方を選択した方が経営上のメリットは多いです。
特に、クリニックの規模が小さめの場合は、処方スペースを設けることが困難だったり、人件費等の必要経費が厳しかったりすることがあります。
経営面での安定性を重視するならば、院外処方を選択するのがベストでしょう。
一方で、院内処方は薬剤に関する丁寧なサービスができるという側面がありますので、デメリットばかりでないことも知っておいて下さい。


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