勤務医とは違い、開業医の場合は退職金が出ることがありません。
開業医でも退職金のようなお金が欲しいと思っている場合は、事前に準備したり、貯蓄等を進めたりしなければなりませんよね。
そのような事情から、開業医は、退職金には期待できないという話が浮上しているのです。
今回はその真偽に迫りましょう。
目次
開業医と退職金~①既存の制度を活用しないと厳しい?~
開業医の場合、クリニック経営を行いつつも、自分の資産を確保していく必要があります。
この点は、勤務医と大きく違う点になりますよね。
そのため、経営上のやり繰りをしながら、自分の給料からどのくらい貯蓄を確保できるかがポイントになるでしょう。
その際に、何も制度等を活用せず行っているのでは意味がありません。
近年は、節税対策の他に、小規模企業共済等の制度を活用して、老後資金や退職金の確保を検討している人が増えています。
自分で貯金に回す金額を増やすくらいでは、足りないのです。
何より、開業医に子どもがいた場合、教育費等もかかってきますから、自分のためのお金を確保するというのが難しい状況になりますよね。
経営が安定していて、利益が出ているから大丈夫と思ってしまうことが、いかに危ういことなのか理解できるでしょう。
このような意味では、開業医が退職金に期待してはいけないという話はホントだと言えますね。
開業医と退職金~②退職金も節税対策と同様に考えることが大切~
開業医だからこそ注目しておきたいのは、退職金は他の節税対策と同じ感覚で考え、行動することです。
例えば、先程ご紹介した「小規模企業共済」もその仕組みや節税面でのメリットを知らなければ加入したい、もっと知りたいとは思いませんよね。
つまり、退職金をきっかけに、経営面を見直すことができるのです。
今まであまりテコ入れしてこなかった部分でも、新しく資産形成等を始めることで、お得な情報を仕入れることができますよね。
そのため、現在の経営状態をプラスにするだけでなく、開業医にも良い影響が出てくると言っても良いでしょう。
本サイト内にも、資産形成や節税の方法として、不動産投資等の手法が紹介されていますよね。
退職金は、自分の力だけでイメージした金額に到達することは難しいですから、様々な制度を活用して確保していくようにしましょう。
まとめ
開業医は退職金に期待してはいけないという話は、ホントです。
ですが、早い段階から何かしらの方法を取っていれば、多少なりとも退職金としてのお金を確保することは可能です。
貯金をコツコツして確保するという時代がもう終わっていることは、みなさん自身がよく感じていますよね。
「期待してはいけない」から「期待できる」という意識にシフトチェンジする、意識改革の時期は迫っているのです。