保険診療をメインとしているクリニックの場合、収益は診療報酬から得られます。
しかしながら、稀に窓口対応で未収金が発生することがあるのです。
未収金を放置すると大きなリスクとなり、経営を圧迫しかねません。
先輩方のクリニックでは、未収金への対応をどのようにしているのでしょうか?
目次
クリニックの経営や収益上降りかかる未収金のリスク
医師の中には、ちょっとくらいの未収金なら目を瞑ると答える人もいます。
しかし、この対応をしてはいけません。
まず、クリニック経営において未収金の存在は、収益に大きなダメージを与えます。
たった数千円の未収金があった場合でも、回数を重ねると数万円、数十万円と膨れ上がります。
いくら診療報酬で収益が確保できているクリニックでも、業務における対価が得られないのは明らかな損失です。
また、未収金への対応を厳格にしなければ、クリニックの評判にも関わってきます。
患者さんにも事情があるからと見逃すと、未収金に甘いクリニックとして周囲から認知されてしまうのです。
その影響で、新たなトラブルが発生することがあります。
未収金のトラブルは、高額になればなるほど回収が難しく、解決が困難になります。
ですので、疑わしい時は速やかに対応するのが吉なのです。
医師の優しさから中途半端な対応をしてしまうことだけは、絶対に避けて下さい。
クリニックの収益のために事情を把握する
クリニックの収益にマイナスになる未収金問題ですが、2つの対応策があります。
1つ目は、経済的な事情から支払いが難しい場合、医療制度の利用を促すことです。
手続きをすると、一部負担金の減免や猶予が認められますので、未収金になることを防げます。
ほとんどの場合、このような情報を知らないことが多いですから、クリニックで教え福祉サービスに繋げましょう。
2つ目は、経済的に困窮している事情がないにも関わらず、支払いを拒否する場合です。
この場合は、1つ目と違い、理由をつけて支払いを回避しようとしてきます。
このような時はコミュニケーションを取り、支払いを拒否する理由を探るようにして下さい。
多くの場合、クリニックへの不信感から支払いを拒否していることが、話を聞いたことで発覚しています。
不信感の原因を探し解決することは、リスク回避のために欠かせません。
まとめ
今回は、クリニックの収益に関わる未収金のリスクと対処法についてご説明しました。
未収金の存在は、収益をマイナスにするだけでなく、クリニックの評判を落とすことになります。
しかし、患者さんの事情が分かると、これは未然に防ぐことができます。
公的制度の利用や医療サービスの説明を丁寧にすることで、支払わない事態は防げます。
基本的に、クリニック全体で対応するようにして下さい。