美容クリニックは多くの新規患者を獲得することで、経営を軌道に乗せることができます。
逆に言えば、獲得できない限りは苦しい経営状況が続くということになります。
今回は、新規患者を増加させるために、美容クリニックがどのような施策を実施すべきなのかについて、具体的に解説したいと思います。
目次
新規患者を増やすための基本的な考え方
美容クリニックの新規患者を増やすためには、まず基本的な考え方を理解する必要があります。
以前別の記事で解説しましたが、こちらは“セールスファネル”と呼ばれるものであり、美容クリニックのことを知らない方にアプローチを行って、新規患者として来院してもらうための考え方を指しています。
具体的には、まずクリニックの存在を認知してもらい、そこから以下のように徐々に段階を踏んで、最終的には契約の成立を目指します。
・認知⇒興味⇒比較検討⇒予約⇒来院⇒契約
また、セールスファネルでは、認知の母数を増やし、各段階における離脱率を極力下げなければいけません。
つまり、とにかく美容クリニックのことを認知している方を増加させ、契約に至るまでの途中の段階で離脱する方を減らす工夫が必要だということです。
新規患者増加のための施策は各段階で異なる
美容クリニックにおける新規患者の集客方法といえば、なんといってもWeb広告が挙げられますが、こちらにはさまざまな種類があります。
また、前述したセールスファネルの各段階において、活用すべき広告は異なります。
つまり、特定の広告によって認知の母数が増加したからといって、同じ広告方法で興味、比較検討といった段階に進むべきではないということです。
ちなみに、美容クリニックが活用すべきWeb広告には、主に以下のような種類があります。
Web広告 |
概要 |
ホームページ |
美容クリニックが自院で開設するWebサイト |
リスティング広告 |
検索キーワードに応じて、検索結果の上部に表示される広告(ホームページにアクセスしてもらうための入口) |
ポータルサイト |
特定の業界の情報に特化したWebサイト(ホットペッパービューティーなど) |
Googleマイビジネス |
Googleの検索結果や地図で表示される情報を一元管理できるサービス |
SNS |
ネットを通じて人々と交流できるサービス(Twitter、Facebook、Instagram、LINEなど) |
では、美容クリニックが新規患者を増やすために、各段階で実施すべき施策はどれなのかを見ていきましょう。
“認知”で実施すべき施策
美容クリニックの存在を認知してもらうためには、やはりリスティング広告が挙げられます。
特に、美容に多少なりとも興味のある方に刺さるキャチコピーを作成すれば、「このようなクリニックがあるのか」と認知してもらえますし、リスティング広告からホームページにアクセスしてもらえる可能性もアップします。
“興味”で実施すべき施策
美容クリニックの存在を認知してもらった方に、より興味を持ってもらうためには、SNSをうまく活用することをおすすめします。
具体的には、SNSにてクリニックのアカウントを作成し、美容に興味がある方に向けて、キャンペーン等の告知を行い、それに目を通してもらう方法などが挙げられます。
“比較検討”で実施すべき施策
美容クリニックを比較検討してもらうために活用すべきWeb広告としては、ポータルサイトが挙げられます。
ポータルサイトでは、1つのWebサイトからあらゆる美容クリニックの情報を知ることができますし、自院のホームページにおけるURLを掲載しておくことで、詳しい施術内容や料金なども比較してもらいやすくなります。
“予約”で実施すべき施策
数あるクリニックの中から自院を選んでもらい、さらに予約まで行ってもらうためには、ホームページの作り込みに力を入れなければいけません。
例えば、ホームページにアクセスした方がもっとも最初に訪れるランディングページに力を入れたり、さまざまな施術メニュー、明確な料金、さまざまな予約方法を掲載したりすることで、スムーズに予約を取ってもらいやすくなります。
ちなみに、無料カウンセリングに関する情報も掲載しておくことで、「まずは相談だけでも」と考える方が、予約を入れてくれる可能性があります。
“来院”で実施すべき施策
新規患者に来院してもらうために導入すべきツールとしては、Googleマイビジネスが挙げられます。
実際クリニックに訪れようと考える方は、以下のような情報をチェックしている場合が多いです。
・概要
・住所
・電話番号
・営業日
・営業時間
・口コミ など
これらを正確に登録しておくことで、予約済みの方が通いやすくなるのはもちろん、「近くで施術が受けられる(相談できる)美容クリニックを探したい」という方にも、来院してもらえる可能性があります。
まとめ
美容クリニックが新規患者を増加させるまでの道のりは、決して楽なものではありません。
経営が軌道に乗るまで、我慢の日々が続くことも当然あります。
しかし、段階に応じてWeb広告を使い分けることで、他院よりも一歩リードできることは確かです。
また、Web広告には、ほとんど広告宣伝費がかからないものも多いため、導入しておいて損はありません。