非外科的施術が増加している背景には何があるのか?


美容クリニックが行う施術は、大きく外科的施術と非外科的施術の2つに分かれます。
また、昨今は後者を取り扱う美容クリニックが増加していて、各院の競争も激しくなっています。
ここからは、概要や特徴などとあわせて、なぜ非外科的施術が増加傾向にあるのかについて解説したいと思います。

目次

非外科的施術の概要

美容クリニック経営者の方はご存知の通り、外部的機器やメスなどを用い、患部を切開したり、身体の一部を取り除いたりするのが外科的施術です。
これに対し、切開や切除を伴わず、レーザーや超音波、高周波などを使用し、患者さんの悩みを解消する施術を非外科的施術といいます。
簡単にいうと“切らない施術”です。
美容クリニックでは、顔や身体の各パーツについて、患者さんの要望通りに整形する施術をメインに行っています。
また、これらは古くから外科的施術によって行われてきましたが、近年はいずれの施術に関しても、非外科的施術で対応できるようになっています。

非外科的施術が増加している背景

日本での美容医療施術数は、外科的施術が約28万件であるのに対し、非外科的施術は約1,630万件にも上ります。
では、美容業界において非外科的施術が増加している背景には、一体何があるのでしょうか?
具体的には、以下のような背景があることが考えられます。

・ダウンタイムが短い
・費用がリーズナブル
・気軽に受けることができる
・美容整形の一般化

ダウンタイムが短い

レーザーや超音波、高周波などを用いる非外科的施術は比較的ダウンタイムが短く、中にはほとんどない施術や一切ない施術もあります。
そのため、普段仕事で忙しい方や、ダウンタイムで辛い思いをしたくない方の需要が高く、多くの美容クリニックで採用されるようになっていると考えられます。

費用がリーズナブル

非外科的施術は、外科的施術と比べて費用がリーズナブルであるケースが多いです。
これにはさまざまな理由がありますが、真っ先に考えられるのは、やはり外科的施術ほど高度な技術が必要なく、なおかつ施術時間も短いことです。
どれほど技術が優れている美容クリニックであっても、高額な施術メニューばかり提供していては、なかなか安定した利益を上げることができません。
一方で、比較的リーズナブルな非外科的施術もメニューに含むことで、コンスタントな集患と利益アップにつなげることができます。

気軽に受けることができる

「鼻を少しだけ高くしたい」「小顔にしたい」といったプチ整形の範疇であれば、ボトックス注射やヒアルロン酸注入などの非外科的施術で行うことが可能です。
つまり、非外科的施術は、患者さんにとって非常に気軽に受けることができる施術だということです。
このことも、非外科的施術が増加している背景にある理由です。

美容整形の一般化

いまだに日本では、“整形=ズル、悪”といった偏見が少なからず残っています。
しかし、以前と比べると、「美人(美男)は必ずみんな整形している」という印象が一般化し、受けることにそれほど抵抗のない方も増えています。
このような方々が、患者さんとして美容クリニックに通う機会が増えたことも、非外科的施術が増加している一因と言えます。

非外科的施術の例

美容クリニックが取り扱うことのできる代表的な非外科的施術には、以下のようなものが挙げられます。

・ケミカルピーリング
・レーザーによる若返り術
・美容点滴

ケミカルピーリング

皮膚に科学薬品を塗り、皮膚を剥がすことによって起こり得る現象、効果を利用して行う治療です。
具体的には、軽度の炎症反応によって表皮再生を促進させ、さらには角化細胞の形状や配列を整え、角質層の構造および機能を改善させる作用があります。
また、治療後にはわずかにピリピリした感じやかゆみが残りますが、他にこれといったダウンタイムの症状はなく、身体への負担は極めて少ないです。

レーザーによる若返り術

レーザー照射により、真皮細胞で生成されるコラーゲンを活性化させ、肌の再生を促し、新しい皮膚に入れ替える治療法です。
レーザーは肌を引き締め、即時にハリを与える効果を持つとともに、真皮で生成されるコラーゲンの量を底上げして、長期的にシワやたるみを防ぐ作用をもたらしてくれます。

美容点滴

美肌作りに欠かせないビタミンC、肌と髪の健康を保つパントテン酸、皮膚や粘膜の健康維持をサポートするビオチンなどを配合した点滴を体内に取り入れ、みずみずしい健康な肌をつくる施術です。
点滴は血液内に直接成分が入るため、高濃度のまま全身に行き渡り、効率的に作用するというメリットがあります。

まとめ

ここまで、なぜ美容業界において、非外科的施術が増加傾向にあるのかを中心に解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
施術メニューに非外科的施術が不足しているという美容クリニックは、患者さんのニーズにできる限り応えるために、採用を検討してください。
当然採用コストはかかるものの、集患数の増加や利益アップ、評判の向上など、それに見合った効果を得ることができる可能性は高いです。


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