クリニックのM&Aにおける疑問やコンサルタントの選び方


クリニックのM&Aを考えている院長先生は、誰もが同じような悩みを抱え、同じような疑問を抱いています。
今回は、そんな院長先生によくある疑問をいくつか解決したいと思います。
また、M&Aを実施するにあたって重要なコンサルタントの選び方についても、あわせて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

クリニックのM&Aを考えている方によくある疑問3選

クリニックのM&Aを検討する院長先生は、以下のような疑問を抱きがちです。

・譲渡先企業について
・M&A後の従業員の処遇について
・M&A後の進退について

それぞれ具体的に見てみましょう。

譲渡先企業について

クリニックのM&Aを行うとする院長先生の中には、「譲渡先企業はどこも大手企業ばかりなのか?」という疑問を抱いている方も多いです。
こちらに関してはあながち間違いではなく、クリニックのM&Aにおける譲渡先企業は、基本的に大手クリニックグループが中心となります。
ただし、もちろん大手ではない企業が譲渡先となる場合もあります。
例えば、これから分院数を増加させようと考える企業や、時にはクリニックの院長先生を目指す個人の従業員が譲渡先となることも考えられます。

M&A後の従業員の処遇について

院長先生の中には、「クリニックのM&Aを行った後、クリニックに勤務する従業員はどうなるのか?」という疑問を抱く方も少なくありません。
クリニックに勤務する従業員については、基本的に譲渡先企業に移籍することになります。
譲渡先企業は、新しい人材を探すよりも、これまでそのクリニックに勤務していた従業員をそのまま雇う方が、人材探しの手間が省け、経営もスムーズになると考えることが多いからです。

M&A後の進退について

自身の引退を理由にM&Aを行おうとする院長先生の中には、「クリニックのM&Aを行った後、すぐに引退することはできるのか?」という疑問を持つ方も多いかと思います。
M&A直後の引退については、決して不可能なことではありません。
ただし、M&A期間中に院長先生としてやるべきことをすべて終え、そのまま譲渡、引退という流れをスムーズに実現することは、非常にハードルが高いです。
多くの院長先生は、一度院長先生という立場から退き、別の役職に就いて再び本格的なM&Aに向けた準備や手続きを行います。
つまり、形式的にはすぐ引退することができるものの、実際クリニックから離れることができるのは、M&Aを完了させてから、少し時間が経過した後になる可能性が高いということです。

クリニックのM&Aコンサルタントの選び方

M&Aを行うクリニックにとって、強い味方となるのがコンサルタントです。
コンサルタントの力を借りることで、理想的な買い手企業を見つけやすくなりますし、M&A時のトラブル発生も防ぎやすくなります。
では、クリニックのM&Aコンサルタントを選ぶには、一体どの点に注目すれば良いのでしょうか?
特に注目すべきなのは、以下のポイントです。

・クリニックM&Aの実績があること
・料金体系が明確であること
・情報管理体制が整っていること
・広いネットワークを持っていること

クリニックM&Aの実績があること

クリニックのM&Aコンサルタントを選ぶ際には、なんといっても実績に注目すべきです。
具体的には、これまで何件くらいの案件を担当してきたか、どれくらいの規模のクリニックのM&Aをサポートしてきたかといった点です。
特に、自院と同規模のクリニックを多くサポートしている会社はおすすめです。

料金体系が明確であること

クリニックのM&Aコンサルタントに依頼する際は、当然依頼料がかかります。
また、すべての会社で同じ料金体系が採用されているわけではありません。
相談料という形で受け取るところもあれば、成功報酬、月額報酬といったような料金体系になっているところもあります。
より信頼できるコンサルタントを選ぶのであれば、上記の料金体系が明確になっているところを選びましょう。
そうすることで、後々予想外の費用がかかるという状況を防げます。

情報管理体制が整っていること

クリニックのM&Aコンサルタントを選ぶのであれば、情報管理体制にも注目しましょう。
M&Aでは、少しの情報の漏れが従業員の退職、交渉の決裂などに繋がってしまうおそれがあります。
そのため、コンサルタントを選ぶ際は、どのような仕組みで情報を管理しているのか、従業員にどのような教育をしているのかなどをチェックすべきです。

広いネットワークを持っていること

クリニックのM&Aコンサルタントを選ぶ際は、その会社が持っているネットワークにも注目すべきです。
コンサルタントは、依頼者であるクリニックの意見や要望を聞き、それを参考に買い手を探し出してくれますが、ネットワークが狭ければ、なかなか候補は見つかりません。
そのため、依頼するのであれば、全国各地の企業や金融機関、士業専門家等とのつながりを広く持つコンサルタント会社を選びましょう。

まとめ

ここまで、クリニックのM&Aにおける疑問や、コンサルタントを選ぶ際のポイントについて解説してきました。
M&Aを実施しようとする院長先生は、簡単な流れや手続き内容、所要時間などを把握した上で、今M&Aを実施すべきなのかを総合的に判断しましょう。
また、実施するのであれば、コンサルタント選びは決して妥協してはいけません。


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