開業医の方が引退後、住み替えに伴う不動産売却を行う場合、好条件で売却できるタイミングを狙い、なるべく多くの売却益を得たいと考えるケースがほとんどです。
しかし、タイミングを間違えてしまい、思いの外高値で売却できなかったというケースが多いのも事実です。
今回は、不動産の売り時を逃す方の特徴を解説します。
目次
不動産の売り時を逃す開業医の特徴5選
以下に該当する開業医の方は、不動産の売り時を逃し、想定より低い価格で売却しなければいけなくなる可能性が高いです。
・売却に時間をかけすぎる
・周辺の価格変化に気付かない
・急いで売却しようとしすぎる
・周囲の意見に流される
・知識が足りていない
売却に時間をかけすぎる
不動産売却に時間をかけすぎる方は、売り時を逃してしまいがちなため、注意しましょう。
より具体的に言うと、こちらは売却条件にこだわりすぎた結果、多くの買い手をスルーし、いつの間にか売り時が過ぎてしまったというケースです。
例えば、現在の売却相場が希望より低い場合、近隣エリアの開発により、土地相場が上昇するまで待とうと考える方もいますが、こちらのケースで相場が大きく上昇することはほとんどありません。
その他、引っ越しシーズンまで待ってから売却しようとする方もいますが、それまでにかかる維持費や税金の金額をシミュレーションしておかなければ、たとえ売却金額は上がったとしても、トータルでは収支がマイナスになることも考えられます。
周辺の価格変化に気付かない
不動産の価格は、あらゆる要因で変化します。
具体的には、経済状況やローン金利などの要因が挙げられますが、周辺エリアにおける不動産価格の変化が顕著な場合も、それに引っ張られるように、自身の所有エリアの不動産価格が上昇することがあります。
しかし、このような周辺の価格変化に気付かず、ピーク時での売却を逃してしまうというケースは多く見られます。
急いで売却しようとしすぎる
先ほど、不動産の売却期間が長くなると、売り時を逃しやすいという話をしました。
一方で、急いで売却しようとしすぎた場合も、売り時を逃してしまうことにつながりやすいため、注意してください。
不動産の価格は、基本的に時間が経過するほど下がっていきますが、他の要素が影響し、結果的に利益が生まれるというケースもあります、
例えば、円相場が変動した場合や、株価・税率の変動による駆け込み需要が増えた場合などは、その典型的なパターンです。
そのため、今後価格が上昇しそうな出来事が予想される場合は、売却まで少し様子を見るのも1つの手でしょう。
不動産会社などに相談すれば、売却に適したタイミングについて、アドバイスをもらえる可能性もあります。
周囲の意見に流される
良いタイミングで不動産を売却することに自身がない方は、不動産会社や売却経験のある知人・友人など、さまざまな方に意見を求めるでしょう。
もちろん、それ自体は決して悪いことではありませんが、全員の声を鵜呑みにし、自身の考えがぶれてしまうと、なかなか売却に踏み切れなくなってしまうため、注意してください。
もちろん、売却を躊躇していると、結果的に売却に時間がかかってしまい、売り時を逃してしまうことにつながりやすくなります。
知識が足りていない
そもそも、不動産売却における知識が足りていない場合、売り時を逃す可能性は非常に高いです。
もちろん、不動産売却は、不動産会社に仲介を依頼して行うのが一般的ですが、任せっきりで理想通りの売却ができるほど甘くありません。
そのため、少しでも売却することが頭をよぎった方は、来たる住み替えに備えて、現役のうちから自身でも不動産売却について勉強しておくことをおすすめします。
そうすれば、どのアドバイスの信憑性が高いのかなどについても、自身である程度判断できるようになります。
不動産会社選びも重要
開業医の方が不動産の売り時について熟知していたとしても、不動産会社選びを間違えてしまうと、高値での売却を実現できない可能性があります。
不動産会社は、もちろん不動産売却仲介のプロフェッショナルですが、すべての担当者の能力が極めて高いというわけではありません。
また、一口に不動産会社といっても、得手不得手はあります。
例えば、中古マンションの売却が得意な不動産会社に対し、戸建て物件の売却仲介を依頼することは、決して得策とは言えません。
その他「大手だから」という理由で、評判などをしっかり確認せず、不動産会社を選ぶという方もいますが、事業規模と信頼性はイコールではありません。
大切なのは、どのような販売活動を行ってくれるのかであり、このような考えの方は、売り時を逃してしまう可能性が高くなります。
まとめ
ここまで、住み替え時に不動産の売り時を逃してしまう開業医の方の特徴について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
今回解説したことをまとめると、知識がなく、なおかつ視野が狭い方は、売り時を逃してしまいがちということになります。
また、不動産会社選びを真剣に行わない方も、痛い目を見る可能性は高くなるため、注意してください。