住み替えに伴い、中古マンションを売り出す開業医の方の中には、「売り出せばすぐ買い手が見つかるだろう」と考えている方もいるかと思いますが、実際は気が付けば半年、1年と売れない状況が続くこともあります。
では、中古マンションがなかなか売れない理由には、一体どのようなことが挙げられるのでしょうか?
目次
価格設定が適切でない
価格設定が適切でない場合、中古マンションはなかなか売れません。
つまり、条件が似たマンションの相場より売り出し価格が高い場合は、買い手に敬遠されやすいということです。
しかし、一度設定した中古マンションの売り出し価格は、そう簡単に変更できません。
なぜなら、価格が下がることによって、買い手に「何か問題がある物件なのでは?」と勘繰られてしまうからです。
そのため、中古マンションを売り出す前に相場を調べ、それを超えないような価格設定で売り出すことが、売買成立への第一歩だと言えます。
管理費、修繕積立金が高額
管理費や修繕積立金が高額であることも、買い手に敬遠される1つの理由です。
これらの費用は、マンションに住み続ける限り支払い続けるものであり、今後もずっと同じ金額であるとは限りません。
特に、築年数の古い中古マンションの場合、修繕積立金の不足などが理由で、今後値上げされる可能性は十分にあります。
売り手の方にはどうすることもできない難しい問題ですが、このような原因で売れない場合があることも、一応念頭には置いておきましょう。
内見時のイメージが悪い
内見時のイメージが悪い場合も、なかなか中古マンションは売れなくなります。
具体的には、室内や設備の汚れが目立つことが原因で、不潔なイメージが強くなってしまうことが挙げられます。
また、壁がタバコのヤニなどで汚れていたり、長年あまり掃除がされていなかったりと、薄汚れた印象があると、目に見えない汚れや害虫などをイメージしやすくなるため、実際にはいなくても内見時のマイナスイメージにつながります。
ライバル物件が多い
売り出している中古マンションの売買条件は魅力的であるにもかかわらず、なかなか売れないということもあります。
このような場合は、周辺エリアにライバル物件が多いことが考えられます。
つまり、似たような売買条件の中古マンションが多いことで、自身が売り出す物件の魅力が伝わっていないということです。
需給バランスが悪い
中古マンションを売り出すエリアの需給バランスが悪い場合も、長期間売れないことがあります。
例えば、売り出されている物件数は多いにもかかわらず、それほど人気のエリアではない場合などです。
このような場合は、販売能力の高い不動産会社の担当者に依頼し、狭き門を突破できるような広告活動を行ってもらわなければいけません。
不動産会社の得意分野ではない
不動産会社と一口に言っても、売買仲介や賃貸仲介、不動産投資や収益ビル物件など、その会社によって事業スタイルや得意分野はさまざまです。
そのため、条件自体は悪くない物件であっても、中古マンションの売買があまり得意ではない不動産会社に依頼してしまうと、なかなか買い手がつかないことがあります。
もし、中古マンションの売買が得意なのであれば、その不動産会社のホームページにおける目に付く場所に、中古マンション売買に関する情報や実績が数多く掲載されているはずです。
特に、トップページの上半分、一番見やすいところに、もっとも大きく掲載されていることが得意分野であるケースが多いです。
担当者が積極的でない
どれだけ魅力のある売買条件であっても、不動産会社の担当者に積極性がなければ、なかなか売れない状況になってしまいます。
そのため、あまりにも進捗が見られない場合は、担当者に売却活動の内容について質問してみましょう。
一度売り出しを中断すれば流れが変わる場合も
なかなか中古マンションが売れないという状況を打破したい場合は、思い切って一度売り出しを中断してみましょう。
売り出しのタイミングが悪いことで、売れる物件も売れない状況が続いているのであれば、それは非常にもったいないことです。
一度売り出しを中断すれば、ライバル物件が減ったり、売却するエリアにおける需要が増加したりする可能性もあります。
また、売り出し中のまま価格を下げるのはおすすめできませんが、一度中断し、しばらくして再び安い価格で売り出せば、値下げしたことはあまり目立ちません。
もっと言えば、一度中断した中古マンションが再び売り出されると、ポータルサイトにおいて新着物件扱いになるため、多くの買い手に閲覧してもらえる可能性もあります。
まとめ
中古マンションは、あらゆる原因で売り出し期間が長期化してしまいます。
また、いくつもの原因が重なり、何をやっても売れないという負のスパイラルに陥ってしまうケースも少なくありませんし、その状況から抜け出すのは決して簡単ではありません。
そのような状況になった場合、一度売り出しを中断するなど、思い切った戦略を実践することも検討しましょう。