住み替えに伴うマイホームの購入は、引退した開業医の方にとって大きなイベントの一つです。
実際住む家が決まる前から、ワクワクしている方も多いかと思います。
ただし、マイホームを購入した後にはするべきことが山ほどありますので、喜びに浸ってついつい忘れてしまわないように注意してください。
具体的に解説します。
目次
引っ越しする前にすべきことは?
マイホームを購入したら、現住居からの引っ越し作業に移ります。
まずは、この段階ですべきことについて解説しましょう。
・挨拶
・室内外の確認、撮影
・ライフラインの名義変更
・不要なものの処分
・火災保険への加入
これから住むマイホームの近隣住民に対する挨拶は、引っ越しをする前に済ませておくべきです。
なぜなら、引っ越しのトラックが道を狭くしたり、建築や引っ越し作業で音を出したりすることで、迷惑をかける場合があるからです。
また、マイホームの室内外における確認、撮影も、引っ越す前に行っておきましょう。
こうすることで、建築の不備などがあった場合、それが入居前からあったことを証明できます。
そして、電気、ガス、水道の名義変更も、必ず引っ越し前に行いましょう。
ガスの開栓には立ち合いが必要であるため、できるだけ早めに予定を組んでおくべきです。
ネット回線工事の契約なども、このタイミングでしておくことをおすすめします。
ちなみに、マイホームを購入する開業医の方の中には、引っ越しに伴って家具等を新調するという方もいるかと思います。
その場合は、必ず引っ越し前に不必要な家具等を処分するべきです。
「とりあえず新居に運んでおこう」と考える方もいるかもしれませんが、荷物の量によって引っ越し代が高くなる可能性も考えると、早めに処分するのが得策と言えます。
その他でいうと、火災保険への加入も、引っ越し前に済ませておきましょう。
なぜなら、引っ越し前に加入していないと、住み始める時点での開始に間に合わない可能性があるからです。
もし、住み始める時点に間に合わないということになれば、入居当日に火事が発生しても、その損害に関しては補償されません。
可能性としては低いですが、周辺の住宅からの延焼に巻き込まれることなども考えると、早めの加入は必要不可欠だと言えます。
引っ越し直後にすべきことは?
続いては、マイホームに引っ越した直後にすべきことを見ていきましょう。
・住所変更
・メーカー登録
・保証期間のチェック
・不動産所得税の申請、納税
・補助金の申請
引っ越し直後に最優先で行うべきなのは、やはり住所変更です。
また、住所変更といっても、登録を変更すべきものは多岐に渡るため、まずはリストを作成した方が良いです。
登録を変更しなければいけないものには、主に以下のものが挙げられます。
・住民票
・印鑑登録
・運転免許証
・金融機関、クレジットカード
・スマートフォン
・郵便物転送の手続き
・職場、学校への住所変更手続き など
また、マイホームのあらゆる設備には、メーカー登録というものが存在します。
こちらは、登録することで保証内容が良くなったり、部品の交換がスムーズになったりするサービスです。
ご存知ない方もいるかもしれませんが、とても便利なサービスであるため、忘れないうちに登録しておきましょう。
そして、マイホームの各設備には、保証期間が存在します。
期間はメーカーによって異なるため、どれくらい保証されるのかについても、早めにチェックしておきましょう。
その他、マイホームを購入した直後には、県税事務所に不動産取得税の申請をしなければいけません。
こちらは、マイホーム購入後60日以内に済ます必要があるもので、申請してから半年~1年以内に、各自治体から納税通知書が送付されるため、すぐ支払いましょう。
購入した家が条件を満たしていれば減税措置を受けられるため、その申請も忘れてはいけません。
ちなみに、マイホーム購入後には、補助金制度も利用できるため、これの申請もしっかり行いましょう。
こちらはすまい給付金と呼ばれるもので、最大50万円まで住宅購入時の資金が援助されます。
申請はマイホームを購入してから1年以内にしかできないため、早めに済ませておくことをおすすめします。
引っ越した翌年にすべきことは?
引っ越した翌年にすべきことには、確定申告が挙げられます。
マイホームを購入する際には、住宅ローンを利用する方が多いですが、住宅ローン減税を適用するには、必ず確定申告をしなければいけません。
例えば、2023年4月にマイホームを購入し、住み始めた方は、翌年の2~3月に確定申告を行います。
確定申告の時期は、税務署が大変混雑するため、早めに書類を作成するなどの準備をしておきましょう。
まとめ
ここまで、住み替えに伴うマイホーム購入後にすべき主なことを一挙に解説しましたが、他にもたくさんすべきことはあります。
例えば、引っ越しの際は当然引っ越し業者を選定する必要がありますし、引き渡し後には荷解きやレイアウト決めも行わなければいけません。
そのため、マイホームを購入して嬉しい気持ちはわかりますが、すべて完了するまで気を緩めず、問題が発生しないように心がけてください。