開業医の方の中には、現役を退くタイミングでコンパクトなマンションなど、賃貸物件に移住する方もいるかと思います。
また、賃貸物件を借りるにあたって、生活しやすい間取りの物件を選ぶことはとても重要です。
今回は、おすすめの間取りと、間取り選びの失敗例をあわせて解説します。
目次
賃貸物件におけるおすすめの間取り3選
以下のような間取りの賃貸物件は、引退した開業医の方が快適な生活を送ることができる可能性が高いです。
・寝室が隣戸の水回りから離れている
・玄関ホール、廊下にニッチがある
・各部屋にクローゼットがある
寝室が隣戸の水回りから離れている
賃貸物件におけるおすすめの間取りとしてまず挙げられるのは、寝室が隣戸の水回りから離れている間取りです。
水回りには、キッチンや浴室、トイレなどが挙げられますが、隣戸におけるこれらの設備が寝室に近いと、生活音が気になりやすいです。
例えば、隣戸の住人が夜型の生活をしている場合、寝室の壁を隔ててすぐ隣に浴室があったり、キッチンがあったりすると、夜中や早朝でも調理をする音、入浴する音などが聞こえてしまいます。
そのため、賃貸物件を借りる際には、隣り合う部屋における間取りの位置関係を把握しておきましょう。
玄関ホール、廊下にニッチがある
賃貸物件におけるおすすめの間取りとしては、玄関ホールまたは廊下にニッチがある間取りも挙げられます。
ニッチとは、インテリアなどを飾るために作られた、壁を凹ませた部分のことをいいます。
スペースの取りづらい場所でも設置しやすく、近年は賃貸物件でも設置されるケースがよく見られます。
ニッチがあれば、個性的な玄関や廊下を作ることができます。
賃貸物件は、持ち家と比べてアレンジできる部分が少ないため、このような設備で個性を出しやすい物件は、おのずと快適な生活につながります。
各部屋にクローゼットがある
主に家族を持つ開業医の方におすすめする賃貸物件の間取りとしては、各部屋にクローゼットがある間取りが挙げられます。
ファミリー世帯の場合、家族構成が変わることにより、部屋の使い方を変更する可能性があります。
そのとき、各部屋にクローゼットが完備されていないと、なかなか柔軟に対応できません。
例えば、子どもが独り立ちして夫婦だけになった場合、これまで同じ寝室を使用していた夫婦が別々の寝室を使うこともありますが、このとき1つの部屋にしかクローゼットがないと非常に不便です。
そのため、賃貸物件を借りる際には、各部屋のクローゼットの状態を必ず確認しましょう。
賃貸物件における間取り選びの失敗例
続いては、賃貸物件における間取り選びの失敗例を見てみましょう。
部屋や設備別で見る間取り選びの失敗例としては、主に以下のことが挙げられます。
居室における間取り選びの失敗例
居室は賃貸物件の中でも、1番長い時間を過ごす場所です。
そんな居室における間取り選びの失敗事例には、以下のようなことが挙げられます。
・居室が細長く、インテリアを配置しづらい
・狭いため、料理のにおいや煙が充満する
・暑すぎてロフトでゆっくりできない
・メゾネットの階段が思ったより疲れる
・コンセントの数が少ない
・以前より面積は広いのに、間取りの形が独特で使いづらい
・インテリアを設置したいところに柱が張り出している
・ドアが多く、移動のための開閉が面倒など
これらの失敗がないように、賃貸物件の内見では、隅々まで居室をチェックしなければいけません。
水回りにおける間取り選びの失敗例
続いては、水回りにおける間取り選びの失敗事例です。
・キッチンの調理スペースが少ない
・キッチンの後ろが狭すぎて、2人で料理できない
・トイレと寝室が近すぎて音が気になる
・浴室の中にある洗面台の湿気がすごい
・脱衣所がない
・屋外にある洗濯機がすぐ汚れるなど
トイレと寝室が近いことによる弊害は先ほども触れましたが、キッチンや浴室、洗濯スペースなど、水回り関係でチェックすべきポイントは他にも数多くあります。
収納に関する間取り選びの失敗例
最後は、収納に関する間取り選びの失敗事例です。
以下のような失敗がないように、事前に収納スペースはしっかりチェックしましょう。
・居室にクローゼットがないため、着替えの際に移動しなければいけない
・キッチンに収納がないため、食器を居室に置かないといけない
・扇風機や布団などの季節ものを収納できる大きなスペースがない
・靴箱の高さが足りず、ブーツを収納できない
・ウォークインクローゼットをあまり使用しなくなり、その分のスペースが無駄になるなど
賃貸物件の収納スペースに関しては、それほど重視していない方もいるかもしれませんが、上記のような失敗のリスクがあることを考えると、なるべく多い賃貸物件を選ぶに越したことはありません。
まとめ
ここまで、開業医の方に向けて、住み替え後の賃貸物件におけるおすすすめの間取りや、間取り選びの失敗例を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
事前にポイントを押さえ、きちんと内見をしない限り、上記のようなおすすめの間取りを選んだり、失敗を防いだりするのは難しいです。
もちろん、住み替え後の賃貸物件においては、立地やアクセス環境、ショッピング環境なども考慮しなければいけません。