クリニックにとって重要なコンセプトづくりについて


クリニックの内装には、コンセプトというものが存在します。
特に、ロビーや待合室はクリニックの顔であり、患者様が多くの時間を過ごすため、コンセプトを決定し、快適な空間を提供しなければいけません。
ここからは、患者満足度向上戦略の1つとして、クリニックのコンセプトづくりについて解説します。

目次

【患者満足度向上戦略】クリニックのコンセプトは主に5種類

コンセプトが定まっていないクリニックは、患者様に居心地の悪さを感じさせ、患者満足度を低下させてしまっているおそれがあります。
また、知らず知らずのうちに、自院の患者層や診療科にそぐわないコンセプトを選んでいることも考えられます。
そのため、以下のいずれかのコンセプトを選択し、過ごしやすい院内をつくり上げなければいけません。

・ナチュラル
・クリア
・カジュアル
・クール&モダン
・エレガント

ナチュラル

ナチュラルは、自然のぬくもりと心地良さを感じさせる、クリニックにおいて人気のコンセプトの1つです。
具体的には、木材や布など、天然素材を活用することにより、温かく柔らかな雰囲気をつくることができます。
木のぬくもりにある明るく優しい空間は、まるで自然の中にいるかのような深いリラックス効果があり、患者様はゆったりと落ち着いた時間を過ごすことができるため、採用することで患者満足度が向上する可能性は非常に高いです。
また、ベージュやオフホワイトなど、自然をイメージしたアースカラーを組み合わせることで、個性あるくつろぎ空間を生み出すことも可能です。

クリア

クリアは、ナチュラルテイストよりもやや白い木材や、抜け感のあるスチールなどの素材を選択することにより、シンプルでスッキリとした空間をつくりだすというコンセプトです。
空間内を白で統一するのではなく、薄いベージュや淡いグレーなど、ホワイト系の中間色を組み合わせることで、空間を広く感じさせることができます。
また、広々としたロビーや待合室は、必然的に患者様の快適性や患者満足度を向上させることにつながります。
ちなみに、差し色として明るめの寒色系、特にブルーを採り入れると、より爽やかな印象になります。
クリアのような明るく清潔感を重視したコンセプトにおいては、飾りすぎず、いかに余白を活かすことができるかがポイントになります。

カジュアル

カジュアルは、ホワイトやベージュなどの明るい色を中心に、ナチュラル素材を使用することで、親しみやすい空間をつくり出すというコンセプトです。
堅苦しさがないため、自由な組み合わせを楽しむことができ、北欧スタイルのように、レッドやオレンジ、イエローといった暖色系のポップな色を採り入れることで、より楽しくカジュアルな雰囲気になります。
特に、子どもが多く訪れる診療科のクリニックなどでは、このようなコンセプトの内装が患者満足度の向上につながりやすくなります。
また、アンティーク調の色やアイテムを活用すると、シックな雰囲気も演出でき、さらに個性のある空間になります。

クール&モダン

クール&モダンは、モノトーンカラーを基調にガラス素材、メタリック素材などを合わせるコンセプトです。
洗練されたスマートな印象を与え、空間をスッキリと広く見せることができます。
また、ブラックをメインにすると引き締まった印象になり、ホワイトをメインにすると清潔感のある印象になるのも、こちらのコンセプトの特徴です。
現代的、近代的なイメージを演出し、患者満足度を向上させたいというクリニックにおすすめです。
ちなみに、硬質でスマートな空間は、少し冷たい印象になりがちですが、イスやソファの素材を変えることで、雰囲気も大きく変わります。
例えば、表面がマットな素材や柔らかい布素材にするなど、イスやソファの感触を工夫すると、親近感や安心感をプラスすることが可能です。

エレガント

エレガントは、深みのある落ち着いた色調と、丸みを帯びた重厚感のあるデザインが特徴のコンセプトです。
優雅で高級感のある空間や、ゆとりのあるイスの配置などは、格式高い雰囲気を演出し、上質で心地良い時間を演出します。
また、こだわりのある皮や布などの素材を用いることで、より風格のある空間になり、ガラスやメタリックな素材のアイテムを加えると、都会的で華やかな印象にもなります。
その他、金色や銀色などを上手に採り入れることでも、クラシカルで格調高い印象になり、こちらは優雅な時間を過ごしたい患者様の患者満足度を向上させます。
ちなみに、暗くなりすぎるという場合には、ベージュなどの落ち着きのある色を加えることで、印象を大きく崩さず、明るさをプラスすることも可能です。

まとめ

ここまで、クリニックの患者満足度戦略向上戦略の1つ、院内のコンセプトづくりについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
クリニックの経営は、患者様に来院してもらい、その後リピーターになってもらわないことには成立しないものです。
そのため、コンセプトを定めて快適な空間を提供し、適宜患者様の意見を聞き入れ、より過ごしやすい空間にアップデートしていくことが大切です。


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