開業医を目指している人の中には、下積みということで他のクリニックのお世話になっている人もいますよね。
その際に、雇用条件を確認したことはありますか?
実は、どのような組織に属しているのかによって、待遇等が変わってきます。
今回は、医療法人とは何かを簡単に説明するために、スタッフの視点から見てみましょう。
目次
医療法人の仕組みとは?~簡単にイメージできる組織構成~
経営面の話から見ると、個人経営と医療法人の違いというのは分かりにくいですよね。
そこで、医療法人の仕組みとは何かを簡単に解説するため、今回はみなさんに、ある病院で働くスタッフになっていただきたいと思います!
さて、医療法人で働くということは、一般的な社会でいうところの「株式会社」で働くことと同じになります。
つまり、個人経営の場合は自営業のお店で働くこと、医療法人の場合は株式会社で働くこと、というのをイメージするといいでしょう。
そう考えると、どちらで働く方が良いと思いますか?
経営者の視点から見ると、もう少し細かい特徴を見てみなければ判断できませんが、スタッフの立場から見ると、答えが出ている人もいますよね。
株式会社の方が、少し安定して働けると思いませんか?
このように、スタッフの視点から見ると、どちらが安定していそうなのかという面は一目瞭然ですよね。
このように、求職中の人材から見ると、医療法人の場合は倒産等のリスクが小さく、安定した仕組みを整えていると言ってもいいでしょう。
医療法人に変わることとは?~簡単に分かる違いとは何か?~
スタッフさん視点から見て、医療法人に変わると個人経営とは違って、簡単に分かる違いがもう1つあります。
そのヒントは、お給料です。
実は、医療法人になると、従業員の人数に関わらず、強制的に厚生年金・社会保険への加入が求められますから、個別で対応しなくてもいいですよね。
個人事業主として病院の経営をする場合は、従業員の人数が一定の人数にならない場合は、加入の義務はありません。
そのため、会社負担の割合が生じることになりますから、経営者の視点から見ると、少し経営面で大変になるかもしれません。
しかし、社会保険等が設けられるということは、スタッフにとって安心感に繋がりますから、事業の拡大を見越している場合には検討すべきでしょう。
最低限の保障がしっかりと整っているという部分は、スタッフ募集にとっても有利な内容になりますよね。
参考URL PHC
(https://www.phchd.com/jp/medicom/column/01/column19)
まとめ
今回は、医療法人の仕組みとは何かということを、スタッフ視点で簡単に解説しました。
経営者の視点から違いを見ると、よく節税面や資金繰りのしやすさの違いについて触れられますよね。
しかし、病院は医師1人で成り立っているわけではありませんから、医療法人はスタッフに長く働いてもらいたい魅力を作る1つの手段になります。
どのような環境ならば安心して働いてもらえるのか、という視点も大切にして下さい。