アートメイク看護師は人気の仕事であり、転職を目指している人も多いのではないでしょうか。しかし、仕事には向き不向きがあるため、どのような人が向いているのか知っておくことが大切です。今回は、どのような人がアートメイク看護師に向いているのか、向いていない人の特徴などについても解説します。
アートメイク看護師に向いているのはどんな人?
アートメイク看護師に興味があるものの、どのような人が向いているのか気になるという方に、詳しく解説します。
美容に興味がある
アートメイク看護師は、美容医療業界の職種です。美容に興味、関心があれば、楽しく働き続けられるでしょう。また好きな分野であれば、知識や技術の吸収も早くなるはずです。
しかし、美容に関心がなければ、働き続けることに対してのモチベーションも低下し、マンネリになってしまうおそれがあります。
美容クリニックに来院するお客様は「キレイになりたい」といった美意識の高い人がほとんどです。美容が好きであれば、お客様とも楽しく会話ができ、信頼関係を構築しやすいでしょう。
セルフプロデュース力が高い
多くの美容クリニックでは指名制度を導入しています。指名してもらえなければ自分の仕事が少なくなり、給料にも影響するでしょう。そのためアートメイク看護師は自分を売り込むスキルが必要です。
「どうやったらお客様に指名されるのか」「満足してもらうためには何をするべきか」といったことを考えなくてはいけません。
例えば、セルフプロデュースの戦略として、SNSで情報発信する方法があります。施術例を自身のSNSに載せることで、それを見て興味を持ってくれたお客様が指名してくれる可能性があります。
あくまで一例ですが、こういったセルフプロデュース力が高い人に向いている職業です。
常に新しいことを学び続けられる
アートメイクは、一般の病院で求められる医療行為とは異なる技術です。アートメイクの知識を習得したとしても、すぐに施術ができるとは限りません。
そのため、アートメイクの技術や知識は常に学び続ける必要があります。技術を上げなければ、さまざまなデザインに対応することが難しくなるでしょう。そのため新しいことを学び続けられる人、勉強が好きな人は向いているといえます。
トレンドをキャッチするのが好き
美容業界はトレンドの移り変わりが激しいため、常に最新の情報を知っておかないと、ニーズに合った施術ができません。トレンドをキャッチするのが好きな人、情報収集が得意な人は、アートメイク看護師に向いているといえます。
美容クリニックに来るお客様は、美容に関心のある人がほとんどです。そしてお客様はアートメイクに関して、インターネットやSNSなどである程度情報を調べているでしょう。
最新のトレンドについてきちんと把握しておかないと「この人に施術してもらっても大丈夫か」と、お客様に不信感を抱かれる可能性があります。
精神的にタフである
アートメイクは皮膚に針を指し、色素を入れる施術です。一度施術すれば数年は消えないうえに施術費用は高額であるため、基本的に失敗は許されません。お客様の期待値も高く、きちんと希望通りの結果を残す必要があります。
そのため、精神的なプレッシャーは非常に大きいでしょう。精神的にタフな人でないと、続けていくのは難しいといえます。
独立を視野に入れている
普通に看護師として働いていても、独立はできません。しかし、個人の実力を評価されやすいアートメイク看護師は手に職をつけられる仕事です。
経験を積んで実力を身につけることで、クリニックと業務委託して独立することも可能です。独立してフリーランスになれば、働く日数や時間帯、価格設定などで融通が利くようになるでしょう。
必ずしも独立する必要はありませんが、独立を視野に入れている人にはおすすめの職業といえます。
こんな人はアートメイク看護師には向かない?
向いていない仕事を続けても、働くことにやりがいを感じなかったり、楽しく働けなかったりします。転職で失敗しないためにも、向いていない職業に転職するのは避けたほうが良いでしょう。ここでは、アートメイク看護師に向いていない人の特徴をご紹介します。
美容に興味を持てない
そもそも美容に興味のない人であれば、アートメイク看護師には向いていません。アートメイクの技術やセンスがあっても、興味がなければ楽しく働けなかったり、やりがいを感じなかったりします。
またお客様の細かい要望に応えるのも苦痛に感じてしまうでしょう。興味がないと、努力するモチベーションも下がり、成長するのも難しくなります。美容業界で働く以上は、美容に興味、関心があることは重要です。
向上心がない
アートメイク看護師として働く以上、向上心が必要です。美容業界は日々最新の技術や商品が生まれるため、常に情報をアップデートしていかないと、お客様のニーズに応えられません。また成長しなければ、ほかのアートメイクアーティストと技術の差が広がってしまうでしょう。
そのため、勉強が苦手な人、向上心のない人には向かない職業です。
仕事を気軽に休みたい
どの仕事でも共通していえることですが、アートメイク看護師は自分の都合で休むことができません。アートメイク看護師の技術力やデザインには個人差があるため、替えの利かない仕事です。
美容クリニックでは指名制度を導入していることが多くあります。お客様から指名されれば、原則的に休めません。予約した日に休んでしまえば、お客様からの信用を失ってしまう可能性もあります。
アートメイク看護師になるために必要な資格やスキル
アートメイク看護師になるために必要な資格やスキルはあるのでしょうか?
看護師免許
アートメイクは2005年に医療行為であると認定されました。そのため医師か、医師の指示を受けた看護師しか施術できません。
現在看護師として働いている人であれば問題ありませんが、看護師免許のない人は、まず看護学校に通って准看護師免許か正看護師免許を取る必要があります。
働きながら看護学校に通えるところもあるため、探してみると良いでしょう。准看護師免許であれば、最低2年間で取得可能です。
デザインセンス
アートメイクにおいて、デザインセンスは非常に重要です。お客様の要望をヒアリングし、顔の形や流行を踏まえたうえで美しくデザインする能力が求められます。とはいえ、「私はセンスがないから」と自信のない人も、諦める必要はありません。
デザインセンスは生まれつきの感性だけではなく、勉強や努力によって磨くことが可能です。流行りのメイクやトレンドを学び続けてみてください。
コミュニケーションスキル
アートメイク看護師は接客や営業の要素も強いため、コミュニケーションスキルが必要です。お客様の要望をヒアリングしたり、緊張を解いたりするためには、きちんとコミュニケーションを取らなくてはいけません。
お客様とのコミュニケーションがうまくいかず、要望に沿った施術ができなければ、クレームにつながるおそれもあります。しかし、コミュニケーションによってお客様と信頼関係が構築できれば、リピートしてくれる可能性も高くなるでしょう。
アートメイク看護師の年収相場
アートメイク看護師の年収相場は、500~1,000万円と幅広いです。アートメイク看護師の中にはフリーランスで働く人もいます。フリーランスは収入に上限がないため、年収1,000万円も夢ではありません。
また、病棟やクリニックで勤務するアートメイク看護師も給与水準が高いケースも珍しくありません。給料は「固定給+指名料」のインセンティブ制度を取り入れていることが多いです。インセンティブは指名やチーム全体の目標が達成すると、報酬として還元されます。
アートメイク看護師の年収について詳しく知りたい場合はこちらの記事で解説しています。ぜひご参考になさってください。
アートメイク看護師の年収を紹介!主な仕事内容や転職のコツは?
アートメイク看護師になるには?
アートメイク看護師になるための2通りの方法について、詳しく解説します。
アートメイクスクールに通って技術を習得する
アートメイク看護師として働きたい場合、アートメイクスクールに通って技術を習得するという方法もあります。しかし、いずれのスクールも100万円以上かかることが多いため、「スクールはハードルが高い」と考える人も少なくないです。
アートメイク看護師にはカウンセリングや接客の能力も必要ですが、スクールでは接客技術などに関してはほとんど学ぶことができません。そのためスクールに通うか悩んでいる方は、まずは美容クリニックで働きながらスクールに通うのも選択肢の1つです。
そうすることで金銭面と接客技術面の不安は解消されるでしょう。
アートメイクメニューのある美容クリニックで経験を積む
アートメイク看護師になるためには、アートメイクメニューも取り扱う美容クリニックで経験を積むことです。美容クリニックの中には、未経験を受け入れている施設もあります。
美容クリニックでは接客スキルや一般的な美容施術も含めたさまざまな知識が学べるだけでなく、先輩から直接アートメイクの方法を教えてもらいながらスキルアップすることが可能です。
アートメイクが未経験の場合は、教育体制の整っている美容クリニックを選ぶと良いでしょう。
アートメイク看護師を目指すなら美容看護師を経験しよう
アートメイク看護師にも接客や美容の知識、技術は必要なため、アートメイク看護師を目指すなら美容看護師を経験しましょう。大手の美容クリニックなどであれば、しっかりとした研修が開催されるところもあります。
まずはアートメイクの施術も行っている美容クリニックで学びながら、アートメイクの経験を積んでいくのがおすすめです。働きながらアートメイクを学べる美容クリニックを探すなら、美容看護師(ナース)専門の転職サイト「ビナラボ」を使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
アートメイク看護師に向いているのは、美容に関心のある人やトレンドをキャッチするのが得意な人です。アートメイク看護師への転職を目指す人は、仕事内容を把握したうえで自分が向いているのか確認しておきましょう。