看護師の寝当直夜勤バイト求人を探すコツ!メリット・デメリットも解説

看護師の働き方はさまざまで、中には寝当直の夜勤バイトもあります。プライベートの時間を十分に確保したい、ダブルワークをしたいと考えている一部の看護師に人気のある働き方です。

この記事では、寝当直の夜勤バイトとは具体的にどんなものなのか、求人の探し方、メリットやデメリットについて解説します。

看護師の「寝当直」夜勤バイトとは?

看護師の夜勤バイトの中でも、仮眠や休憩時間が多い仕事のことを寝当直といいます。

比較的容体が安定している患者様(もしくは利用者様)が多い看護施設や障がい者施設などで募集されることが多く、ナースコールがほとんど鳴らないのが特徴です。

看護師の寝当直の夜勤バイト求人の探し方

看護師の求人情報をチェックしても、なかなか寝当直の夜勤バイトを見つけることはできません。

探す際は、求人サイトに「寝当直」「宿直」「当直」などのキーワードを入れ、検索してみましょう。「寝当直」という言葉を使って募集をかけているケースはあまりないため、「宿直」や「当直」といった言葉でも探すのがおすすめです。

求人情報に仮眠と休憩時間が合計6時間以上あれば、寝当直の可能性が高いと判断できます。

看護師が寝当直の夜勤バイトをするメリット

ダブルワークや身体的な負担の少ない仕事を探している看護師にとって、寝当直の夜勤バイトはぴったりといえます。

その理由は、寝当直の夜勤バイトには以下のようなメリットがあるからです。

仮眠が取れるため体力的な負担が少ない

一般的な夜勤だと業務がハードなイメージがありますが、寝当直の夜勤バイトでは仮眠や休憩がしっかりと取れます。体力的な負担が少ないのがメリットといえるでしょう。

「日勤の看護業務がしんどい」「年齢的に体力に自信がなくなってきた」と感じる看護師にとって魅力的な働き方といえます。

また、仮眠や休憩をきちんと取りながら業務を行える寝当直の夜勤バイトは、本業がハードだったとしても無理なくダブルワークができるのがメリットです。

少ない勤務回数でも効率的に収入が得られる

日勤だとフルタイム週5日勤務、残業ありというパターンが多いものの、寝当直の夜勤バイトだと融通が利くことが多いです。

例えば、月4日だけなどといった少ない日数でもシフトに入れてもらえる可能性が高いでしょう。また、夜勤手当がつくため、日勤バイトよりも効率良く稼げます。

少ない勤務回数である程度のまとまった収入を得たい、毎日ダブルワークはきついけれど、月に4回くらいのバイトがあると収入面で助かるといった看護師におすすめです。

難易度の低い業務がメインになる

一般的な夜勤だと患者様の急変などに対応する必要があり、常に緊張感があるものです。看護師になって間もないうちは、できるだけ夜勤は避けたいと考える方もいることでしょう。

その点、寝当直の夜勤バイトでは、基本的に容体が安定していて急変の可能性が低い患者様(施設の場合は利用者様)の見守り業務がメインとなります。業務自体の難易度が高くないため、経験の浅い看護師でも働きやすいのがメリットです。

看護師が寝当直の夜勤バイトをするデメリット

看護師の寝当直の夜勤バイトにはデメリットもあります。メリットばかりに注目して始めると、「やらなければ良かった……」と後悔するかもしれません。

では、看護師の寝当直の夜勤バイトにはどのようなデメリットがあるのかみていきましょう。

ほかの夜勤バイトよりは給料が低い傾向にある

一般的な夜勤バイトと比較すると、寝当直は給料が低いことが多いです。

勤務時間の多くを仮眠や休憩に当てられる寝当直は、体力的また精神的な負担が少ないため、ハードな夜勤よりも給料が少ない傾向にあります。

とはいえ、しっかりと稼ぎたいと思っている看護師の場合、寝当直の夜勤バイトによって得られる給料では不十分と感じるかもしれません。

求人数が少なく、仕事を探しにくい

寝当直の夜勤バイトはすべての病院やクリニック、施設で募集しているわけではないため、求人が少ないのがデメリットです。

看護師がシフト制で働く職場の場合、常勤の看護師が夜勤もできるので、わざわざ寝当直の夜勤バイトを募集する必要がないためです。

そのため、寝当直の夜勤バイトに絞って求人情報を探していると、なかなか情報がなく、また募集が出ても応募が集中することから、すぐに仕事が決まらない可能性があります。

看護師が寝当直の夜勤バイトをする際の注意点

寝当直の夜勤バイトへの応募を決める前に、以下の点を確認しておきましょう。せっかくバイト先を見つけても、場合によっては働けないこともあるからです。

本業の職場がダブルワークOKかを確認しておく

ダブルワークで寝当直の夜勤バイトを始めようと考えている場合は、まずは本業の職場がダブルワークOKかどうか確認しておきましょう。職場によってはダブルワークが禁止のところもあります。

例えば、公立・国立病院勤務の看護師は原則としてダブルワークができません。公立・国立病院で働く看護師は公務員としての扱いを受けるため、ダブルワークをすることは法律で禁止されているからです。

私立病院の場合は、就業規則を確認しましょう。勤務先によっては、業務に支障をきたすおそれがあるといった理由でダブルワークを禁止しているところもあるからです。

就業規則に反してダブルワークをしていたことが発覚されると、出勤停止や減給処分になることがあるほか、最悪の場合、解雇になることも考えられます。

勤務先に内緒でこっそりダブルワークをするのはリスクが大きいため、就業規則はしっかり守りましょう。

スキルアップにはつながらない可能性がある

寝当直の夜勤バイトは医療行為が少なく見守り業務がメインとなるため、一般的な看護スキルの向上にはつながらないと考えておいた方が良いでしょう。

身体的な負担は軽いものの、スキルアップを目指す看護師にとっては物足りなさがあるかもしれません。

寝当直の夜勤バイトの募集がある病院や施設

寝当直の夜勤バイトに興味があるものの、「どんな病院や施設が募集しているのだろう?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

寝当直の夜勤バイトの募集がある病院や施設の情報を紹介します。

急変の可能性が低い有床クリニック

眼下や整形外科、治験専門クリニックなど急変の可能性が低い有床クリニックは、寝当直の夜勤バイトを募集していることがあります。求人情報を探す際は、それらのクリニックに絞り込んで探してみると良いでしょう。

こうしたクリニックでは、消灯後はコール対応や見回り業務が主な仕事です。とはいえ、患者様の病状が安定していることが多く、ナースコールの対応に追われることはほぼないため、仮眠や休憩がしっかりとれる傾向にあります。

入居型の介護施設

クリニック以外では、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など、要介護度が低い利用者様が多い施設で求人を探してみましょう。

こうした介護施設では、夜間バイトの仕事は主に入浴などの介助と消灯後の見回り業務となります。自立した利用者様が多く、仮眠できる時間が多めに確保しやすいのも特徴です。

収入アップしたいのであれば転職もおすすめ

収入アップを目的に寝当直の夜勤バイトを探しているなら、思い切って高収入の職場に転職するのもひとつの手です。そうすれば、ダブルワークをすることなく、収入アップを実現することができます。

「給料が高い=業務がハード」というのが一般的であるものの、勤務先を選べば日勤のみでも高収入を得ることは可能です。

たとえば、美容医療業界は基本的に日勤のみの勤務形態で、夜勤や残業がほとんどありません。その分、体力的な負担が少ないのが特徴です。しかも、インセンティブがついて頑張りに応じて収入がアップするため、給与面重視で勤務先を選ぶ方にもおすすめです。

収入アップを目指したい方は、以下の記事もご覧ください。
看護師の給料は安い?給料を上げる方法と給与水準の高い職場とは

また、美容医療に興味をもつ方が増えていることから、美容医療業界は年々看護師のニーズが増加しています。案件が豊富にあるため、自分に合った転職先を探しやすいのもおすすめポイントです。

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まとめ

寝当直の夜勤バイトには、体力的な負担が少なくダブルワークができる、少ない勤務回数で効率良く働ける、経験の浅い看護師でも働きやすいなどといったメリットがあります。

とはいえ、ダブルワーク禁止の職場もある、寝当直ではスキルアップにつながらないかもしれないなどのデメリットがあるのも事実です。

メリットとデメリットを比較し、寝当直の夜勤バイトをすべきかどうか判断してみてください。