看護師面接で好印象な上京理由とは?県外就職の理由を伝える例文も

看護師が面接で上京理由を伝える際のポイント

看護師のなかには、「都会に住んでみたかったから」「出会いのチャンスを広げたかったかな」などといった理由で上京を希望する人もいるかもしれません。

とはいえ、看護師面接ではプライベートな理由を挙げるより、仕事への熱意が伝わる理由にするほうが採用担当者に与える印象は良くなります。

まずは、上京理由の伝え方について解説していきます。

スキルアップやキャリアアップを理由にする

看護師としてのスキルアップやキャリアアップを上京理由として伝えると、仕事に対する意欲や熱意を伝えることができ、採用担当者に好印象を与えやすいです。

・医療レベルが高い環境でスキルアップを目指したい
・看護技術の向上のために最先端医療の現場で働きたい など

都心では最先端の医療技術を習得できるチャンスも多いので、それを上京理由にすると納得してもらいやすいでしょう。

応募先の医療機関で働くことを理由にする

どうしても応募先の医療機関で働きたかったという理由なら、より説得力が増します。

・地元にはない美容皮膚科への転職を希望したため
・貴院では〇〇について専門的に学べるため など

転職候補先を探したら、その医療機関について情報収集し、ここでどうしても働きたいという志望動機を明確にしておくとよいでしょう。

志望動機にうまく盛り込むには、収集した情報を以下の観点でまとめておくのがおすすめです。

・自分の経験が活かされる分野
・自分の好きな分野
・理念や経営方針で賛同できる部分

自分の経験が活かされる分野であれば、これまでの経験をアピールしつつ、さらなるスキルアップを目指していることを伝えられるでしょう。

また、未経験の分野であっても、自分が好きな分野や気になっている分野であれば、それを志望の動機として伝えることができます。

「理念や経営方針に共感できる人」を求める人物像としている企業も多いです。企業HPや採用サイトをみて、共感できる部分があれば積極的に伝えましょう。

【NG例】看護師面接で避けておきたい上京理由

上京理由が以下のような内容だと、応募先に良い印象を与えにくいです。

・地元のクリニックは給料が安く、有給休暇も取りにくかった
・田舎なので人間関係が面倒だった
・刺激のない地方での生活に飽きた
・都会での生活に憧れがあった
・地元は出会いがなかったので、環境を変えたかった など

こうしたネガティブな理由を伝えてしまうと、応募先に「この人を採用したい」と思わせるような魅力を与えることができません。

上京理由を伝えるときは、ポジティブな理由を伝えることを意識しましょう。

看護師の上京・県外就職で面接時によく聞かれる質問

あらかじめ面接時にどのような質問がされるのかを知っておくと、どう答えるか準備ができます。看護師の上京や県外への就職で、面接時によく聞かれる質問をご紹介します。

なぜ東京(県外)で就職活動をしているのか

面接官は、なぜ地元を離れたのかを知りたいと思っています。

理由次第では、すぐに地元に戻ってしまうのでは?と面接官に感じさせてしまうかもしれません。先ほどご紹介したとおり、スキルアップやキャリアアップのため、応募先の医療機関に入社したかったためなど、本気度が伝わるような回答を準備するのが大切です。

将来的に地元に帰る予定はあるか

採用担当者としては、採用したからには長く働いてほしい気持ちがあります。そのため、将来的に地元に戻るかどうか決まっていない場合でも、しばらく努力して働き続けたいと思っている旨を伝えましょう。

正直に「まだ決まっていない」と答えると、ひょっとしたらすぐに辞めるのでは?という印象を与える可能性が高いです。すぐに辞めそうと思われると、内定をもらうのは難しいです。

そのほか、看護師の面接でよく聞かれる質問については、以下の記事でもご紹介しています。

【看護師の転職面接】よく聞かれる質問や成功のポイント

看護師面接の上京・県外就職における理由の例文

ここまでお伝えしてきたポイントをもとに、看護師面接の上京・県外就職における理由の例文をご紹介します。

これまで地元の皮膚科に勤務してきましたが、キャリアアップを考えたときに、もともと興味があった美容皮膚科への転職を考えるようになり上京を決めました。
地元の病院で働くなかで、患者様にとって良い病院であるためには、医療技術の進化にともない、看護師にも高度な知識やスキルが必要だと感じていました。貴院では、最先端の医療技術を導入し、症例も多くあります。幅広い経験を積みながら看護スキルを向上できる環境があると感じたため、上京を決めました。
新卒以来、地元の小児科で小児の症例やケアについて学んできました。その中で、より良いケアを提供するには、患者様との信頼関係の構築が欠かせないと感じるようになりました。貴院の「患者様との信頼関係を築く」という理念は私の考えにぴったりで、貴院であれば小児医療のスキルを磨きつつ、小児看護のスペシャリストを目指せると感じたため、上京しました。

看護師面接の上京理由に迷った場合は?

上京して看護師面接を受けるなら、上京理由を聞かれることを想定して回答を準備しておきましょう。なぜ上京を考えたのか、どうしてその病院で働きたいと思ったのか理由を明確にしておくことが大切です。

とはいえ、主な上京の理由が「都会に住んでみたい」「環境を大きく変えてみたい」というように仕事と直接関係ない場合、何と答えると良いか悩む方もいるかもしれません。

そんな場合は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。転職エージェントでは、面接対策として志望の動機や上京理由を面接官にうまく伝えるコツを学べます。

転職先を決め、上京完了するまでプロのコンサルタントからのサポートを得られるので安心して転職活動を行っていくことができるでしょう。

まとめ

看護師面接で上京理由を聞かれたら、仕事への熱意、また応募先に転職したいという強い願いが伝わるような回答をすると、面接官に好印象を与えやすくなります。

質問されたときに困らないように、あらかじめ何と答えるか準備しておくようおすすめします。本記事でご紹介したよくある質問も参考に、面接対策を進めましょう。