新人看護師が仕事を辞めたい時期とは?辞めるかどうかの判断基準も解説!

新人看護師が仕事にギャップを感じたとしても、「辞めたい」と言い出すのは容易ではありません。当面の生活や転職の問題を考えると、辞める時期は慎重に考える必要があります。

今回は、新人看護師が退職するか悩むタイミングを具体的に説明しながら、退職を伝えるのに向いている時期や、仕事を辞めたいと思ったときの対処法をご紹介します。転職のアドバイスもぜひ参考にしてください。

新人看護師が辞めたいと思う時期はいつ?

看護師になりたての時期は生活の変化や人間関係、慣れない業務に悩み、ストレスを抱え込み、何度も辞めたいと考えるものです。環境が変化する次の時期は、看護師が特に退職したいと思いがちな時期です。

入職したての4月頃

一般的に4月は学生から看護師になり、環境の変化に戸惑う時期です。また、オリエンテーションや新人研修に面白みがなければ、理想とのギャップを感じやすい傾向があります。

入職したての時期は覚えることや先輩看護師から出される課題が多く、心身ともに余裕がもてません。医療現場で働くプレッシャーや自分の知識不足に自信を失い、ストレスを抱え込んでしまいます。

試用期間が終わる6月頃

6月は試用期間が終わり、いよいよ病棟に配属される時期です。新人看護師が辞めたいと感じる一番のピークは、6月だといわれています。

入職してから3ヶ月前後は責任の重さを実感して、不安を抱えやすい時期です。自分の業務効率が悪いと悩み、実際に退職に踏み切る看護師も少なくありません。

夜勤が始まる8月頃

8月には本格的な夜勤が始まり、生活スタイルが急激に変化します。夜勤は基本的に少人数体制で忙しく、また、人間関係の悩みも増える時期です。

一人で患者様に接する仕事が増える一方で、わからないこともまだまだ多くあります。プレッシャーを感じやすく、心身ともに疲労が蓄積し仕事を辞めたいと感じることが多くあります。

疲れがたまる年度末

年度末の1~3月は入職して1年近くがたち、心身ともに疲れが蓄積しています。すぐに次の新人が入ってくる不安もあり、成長が問われ追い詰められやすい時期です。

1年近く働くと仕事の嫌な部分や、自分の理想と病院の方針の相違が見えてきます。キリの良いタイミングでもあり、退職を決断しやすい時期とも考えられます。

新人看護師が辞めるのにおすすめの時期ってあるの?

基本的に、仕事が本当につらいと感じたときが辞めるベストタイミングです。とはいえ、働きたての看護師は経済的な問題を抱え、転職活動も控えています。余裕があるのなら、次の時期に辞めるのがおすすめです。

・ボーナスが出た後:7月、1月
・看護師の求人が増える時期:1月、6月
・人事異動が決定する前の時期:9~11月

ボーナスをもらってから辞めれば、退職後の生活費を一定期間、工面することができます。看護師の求人が増える時期は転職の選択肢も広がるでしょう。異動者や定年退職者が決まる前の時期は次年度に向けた調整がしやすいため、人手不足による引き留めに遭わずに済みます。

【辞めるか迷う1年目看護師へ】まだ新人なのに辞めてもいいの?

入職してから1年未満で退職してしまうと、将来に見通しが立たないと不安を抱える方もいるかもしれません。しかし、我慢して働くと体に支障が出ますので、無理は禁物です。看護師1年目で、今後に悩んだときは次の点をチェックしましょう。

新人で辞めることのデメリットを知っておく

仕事を辞めたいと感じてからすぐに行動を起こすのではなく、あらかじめ新人で辞めるデメリットを把握しておくといいでしょう。看護師は「とりあえず3年働くべき」といわれる職業で、看護師としての経験が浅いと応募できる求人が少ないのが懸念点です。

応募しても、採用側が「またすぐ辞めてしまうのでは」と判断する可能性もあります。一般的に医療機関に新卒で入職すると、初歩から看護技術を学ぶことができます。しかし、学びを進めている最中に退職すると、看護技術習得のチャンスを失うケースもあります。いったん冷静になって考えましょう。

辞めたい時期を乗り越える方法を試してみる

辞めたい時期を上手に乗り越える方法も試すと良いでしょう。つらい時期を乗り越えて、前向きに働いている新人看護師はたくさんいます。

まずは、意識を少し変えて考えましょう。そもそも新人看護師は、仕事ができなくて当たり前です。割り切って考えられるようになれば、つらい気持ちも落ち着きます。

忙しさもストレスをため込む原因です。休日はゆっくり休むのもつらい時期を乗り越えるのに有効です。信頼できる人に悩みを相談して、アドバイスをもらうのも良いでしょう。

新人でも転職を考えたほうがいいケースもある!

ただし、なかには真剣に転職を考えたほうが良いケースもあり、見極めが大事です。たとえば採用時に合意していた内容と労働条件が異なるときや、いじめやハラスメントに遭うなど労働環境が悪く、改善が見込めない場合は、すぐにでも転職を考えましょう。

看護師としてキャリアアップを目指すなら、新人教育体制が整っていない職場は早めに転職したほうが無難です。無理をするとメンタルや身体に支障が出るリスクがあるため、仕事や職場が原因で心身に不調をきたしている場合も、早めの転職を検討しましょう。

看護師1年目で転職を検討しようと考えている方は、以下の記事もチェックしてみてください。
看護師1年目の転職!辞めるかどうかの判断基準や転職成功のコツとは

まとめ

新人看護師は今後のキャリアが気になり、なかなか辞めたいと言い出すのが難しい傾向にあります。とはいえ、転職をするなら早く決断したほうがいいこともあります。迷うのであれば、転職エージェントにも相談して検討しましょう。

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