看護師1年目の転職!辞めるかどうかの判断基準や転職成功のコツとは

看護師1年目はさまざまなことを学ぶ大切な時期ですが、職場が合わないなどの理由から、転職を考える人もいるでしょう。

しかし、看護師1年目で転職しても良いものか、デメリットはないのかと悩む人は多いのではないでしょうか。そこで今回は、看護師1年目の転職について解説します。

看護師1年目での転職にはデメリットが多い!

看護師1年目でも、絶対に転職してはいけないわけではありません。しかし、看護師1年目での転職はデメリットが多いため、本当に転職すべきか慎重に検討することが大切です。看護師1年目での転職にはどのようなデメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

経験やスキルが身につかない

看護師1年目で転職することのデメリットのひとつが、経験やスキルが身につかないことです。

看護師1年目は、はじめて現場に出て、いろいろなことを学びながら看護師としての土台作りをする大切な時期です。そのため、受け入れ側の病院はさまざまな研修プログラムを組み、1年目の新人看護師を育てていきます。

そんな重要な時期に転職すると、病院が組んだ研修プログラムから外れてしまい、経験やスキルが身につきにくくなるのです。転職せずに研修を受けていた同期の看護師よりも、技術面、経験面で出遅れることもあるでしょう。

現場に出たばかりの1年目の看護師は、経験やスキルがあるとは評価されにくく、転職で不利になる可能性もあります。

転職の選択肢が少ない

転職先の選択肢が少なくなることも、看護師1年目での転職のデメリットです。看護師として数ヶ月程度しか働いていなくても、転職の際には中途採用の枠で応募することになります。

しかし、看護師の中途採用では即戦力が求められるため、1年目の看護師では経験やスキルが足りず、不利になることが多いです。

とくに年度途中の転職の場合、「病院の研修プログラムを修了しておらず、即戦力にならない可能性が高い」と判断されることがあります。そのため、雇い入れる病院が少なく、転職の難易度が上がるのです。

選択肢が少ないために焦って転職先を決めてしまい、転職に失敗する人もたくさんいます。

転職先では学ぶことが多い

転職先で学ぶことが多くなる点も、看護師1年目で転職するデメリットです。看護師1年目は、看護師としての基礎知識、スキルを身につける期間です。

この期間に転職すると、基礎知識やスキルを学ぶのと同時に、新たな職場での仕事のやり方も覚えなくてはなりません。

年度途中で転職してきた新人看護師の研修制度が整っていないケースもあり、仕事を覚えるのにかなりの時間と労力がかかる可能性があります。

看護師1年目でも転職したほうが良いケースとは

看護師1年目での転職はデメリットが多いため、できるだけ避けるのが賢明です。しかし、労働基準法が守られていない、いじめやパワハラがあるなど重大な問題がある場合は、1年目でも転職したほうが良いでしょう。

とくに職場の問題でストレスを感じ、心身の健康状態に悪影響が出ている場合は、できるだけ早めに転職することをおすすめします。

看護師1年目の転職でおすすめの職場!

看護師1年目での転職はできれば避けたいところですが、やむを得ず転職することもあるでしょう。そこで、看護師1年目の転職でおすすめの職場を紹介します。

教育制度が整っている病院

看護師1年目で転職するなら、教育制度が整っている病院がおすすめです。新人である1年目の看護師は、学ぶべきことがたくさんあります。教育制度が整っていれば、転職後に看護師としての基礎知識やスキルをしっかり学べるでしょう。

一般的には、規模の大きな病院ほど教育制度も整っているといわれています。積極的に情報を集めて、新人看護師の教育実績がある病院を探してみましょう。

療養型病院

療養型病院は、療養病床がメインです。急性期病院と比べて多くの患者様を受け持ち、業務範囲が広い特徴があります。

体の状態が安定している患者様が多く、日常的なケア業務が主な仕事です。残業が発生しにくいため、ワークライフバランスを充実させやすいと感じる人も多いようです。

また、長期的な入院になるため、患者様にじっくり向き合えるのも魅力のひとつです。責任の重さや緊急対応に追われることがストレスで転職を検討している人であれば、おすすめできる職場です。

美容クリニック

看護師1年目の転職でおすすめの職場として、美容クリニックもあります。「美」を提供する美容クリニックに訪れる患者様は健康な方が多く、業務によっては疾患に関する知識はそれほど求められません。

患者様の生死にかかわる負担もないため、病棟での看護にプレッシャーを感じる人でも働きやすいでしょう。比較的若い看護師を採用していたり、未経験OKだったりするクリニックがあるのもメリットです。

ただし、美容外科の場合は臨床経験があることを条件としているため、転職先の選択肢を広げておくのであれば、2年以上経験があると良いでしょう。

介護施設

看護師の転職先といえば病院を思い浮かべますが、老人ホームなどの介護施設に転職する手もあります。

一部を除く介護施設では、利用者様の健康管理全般や服薬指導を行う看護師の配置が必要で、需要は高めです。

高齢者とかかわるのが好き、人とコミュニケーションを取るのが得意という人に向いているでしょう。

看護師1年目での転職を成功させるには

看護師1年目での転職は、経験が少ないためにほかの転職希望者より不利になりがちです。そんななか転職を成功させるにはどうすれば良いのか、ポイントを知っておきましょう。

前の職場のことを悪く言わない

看護師1年目での転職を成功させるには、面接の際に前の職場のことを悪く言わないことが大切です。

看護師1年目で転職を決意するということは、労働環境に問題があった、人間関係がうまくいかなかったなどそれなりの理由があることでしょう。

しかし、それを面接で伝えても、あまり意味はありません。面接で前職の不満をストレートに伝えてしまうと、「本人にも問題があったのでは」などと思われ印象が悪くなるおそれもあります。

離職理由を聞かれた際に嘘をつく必要はありませんが、問題に対してどう向き合ったかなど、できるだけポジティブに伝えましょう。

働く意欲とポテンシャルをアピールする

看護師1年目での転職を成功させたいのであれば、面接の際に働く意欲とポテンシャルをアピールすることも意識しましょう。

看護師として数年働いていれば、その経験やスキルは強みになりますが、看護師1年目の経験やスキルはアピールポイントにはなりません。

そのため、どれだけやる気があるか、将来的にどう貢献できるかといった可能性をアピールする必要があります。

「○○について学びたい」「〇〇の資格を取って活躍したい」など、具体的なキャリアプランを提示できると、より熱意が伝わりやすくなるでしょう。

転職サイトの無料相談を利用する

看護師1年目での転職に不安がある場合は、転職サイトの無料相談を利用するのもおすすめです。

転職サイトを利用すれば、経験豊富なキャリアアドバイザーから、看護師1年目の転職におすすめの転職先を紹介してもらえます。これまでのキャリアの棚卸や、キャリアプランの作成なども手伝ってもらえるため、転職活動がスムーズに進むでしょう。

転職先として美容看護師を検討しているなら、ぜひビナラボをご活用ください。ビナラボは、全国対応の美容医療業界専門の人材紹介サイトです。

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まとめ

経験が少ない看護師1年目の転職には、経験やスキルが身につきにくくなる、転職先の選択肢が減るなど、さまざまなデメリットがあります。

そのため、看護師1年目での転職は、労働環境に問題がある、いじめやパワハラがあるといったケースを除いて避けるのが無難です。

やむを得ず転職する場合は、転職後にしっかり基礎知識やスキルを身につけられるように、教育制度が整っている病院を選ぶと良いでしょう。面接の際に前職の悪口を言わない、熱意をアピールするといったことを心がけるのも大切です。