看護師2年目は、現場デビューして1年間乗り切ったものの、まだまだ学ぶことが多い時期です。そんな時期に転職を考えても良いものか悩む人もいるかもしれませんが、転職を考える2年目の看護師はめずらしくありません。
とはいえ、経験を積んだ看護師よりも転職活動が厳しくなる可能性があるため、慎重に検討することが大切です。今回は、看護師2年目で転職を考える人の主な転職理由や、2年目で転職するメリット・デメリットなどについて解説します。
2年目の看護師が転職を考える理由
2年目の看護師が、なぜ転職を考えるようになるのでしょうか。まずは、その主な理由を紹介します。
仕事ができない
2年目の看護師が転職を考える理由のひとつが、思うように仕事ができず不安になることです。
2年目になると、1年目よりも業務を任されることが増え、「これで合っているのか」「間違えていたらどうしよう」と、不安やストレスを感じる機会が多くなります。チェックしてくれる人がいなくなった結果、ミスが増えることもあるでしょう。
そうして看護師を続けていくことに自信がなくなり、転職を考えるようになるのです。同僚の仕事ぶりと比較して、「自分には無理かも」と考えるようになる人もいます。
ほかの分野に興味が出てきた
現職で携わっているのとは違う分野に興味が出てきて、転職を考える人もいます。現場デビューしたばかりのころは、日々の業務をこなすだけで精一杯になるものです。
しかし、2年目になると業務に慣れてきて、自分なりの看護観ができてきたり、興味がある分野がわかってきたりします。そんな自分の考えと現職の環境や分野が合わず、転職を考えるようになるのです。
興味のある分野が見つかったのであれば、合わない職場で働き続けるよりも、早めに希望の分野に携われる職場に転職してスキルを身につけたほうが良いでしょう。
人間関係が合わない
上司や同僚など、周囲の人との関係がうまくいかないことが理由で、転職を希望する2年目の看護師もいます。明らかないじめやパワハラなどがなくても、何となく居心地が悪いケースもあるでしょう。
看護師はチームで動く仕事なので、人間関係がうまくいかないとストレスが溜まりやすくなるものです。人間関係を改善するのが難しいと判断した場合、転職を検討するようになるでしょう。
業務量・夜勤が多すぎる
業務量や夜勤の多さなどから体力的なつらさを感じ、転職を考える場合もあります。とにかく仕事を覚えることに必死な看護師1年目と比べ、余裕が出てきた2年目は疲れを感じやすくなるのです。
特に人手不足の職場では、個人の努力で忙しさを解消することができず、疲労が蓄積しやすくなります。そのため、今より労働環境が良い職場に転職したいと考えるようになるのです。
看護師2年目で転職するメリット
1年目よりも慣れたとはいえ、看護師2年目であっても覚えることがたくさんあります。そのため、「今転職するべきではないのでは」と悩む人もいるでしょう。しかし、看護師2年目で転職するメリットもあるのです。
ポテンシャル採用が期待できる
ひとつ目は、ポテンシャル採用が期待できることです。どの職場でも、看護師2年目では即戦力としてではなく、伸びしろややる気といったポテンシャルを見て採用される可能性があります。
2年目の看護師はある程度基礎ができていて教育コストも少なく済むため、1年目よりは採用されやすいでしょう。
新人と同等の扱いになることが多く、わからないことを質問しやすいメリットもあります。
ほかの分野にも臨機応変に対応しやすい
ほかの分野に臨機応変に対応しやすいことも、看護師2年目で転職するメリットです。新卒で入職した場合、2年目はまだ20代前半と若く、仕事への先入観も少ないでしょう。新しい環境や仕事に適用しやすい傾向にあります。
体力もあるので、経験が足りない分を行動でカバーすることもできます。第二新卒扱いでの転職であれば、新人として十分な教育を受けられる可能性もあります。
看護師2年目で転職するデメリット
看護師2年目での転職には、ポテンシャル採用の可能性があり、臨機応変に対応しやすいというメリットがある一方で、いくつかデメリットもあります。
教育カリキュラムを最後まで受けられない
看護師2年目で転職するデメリットとして、教育カリキュラムを最後まで受けられないことが挙げられます。
看護師の教育カリキュラムは3年間で組まれているのが一般的で、同じ職場で継続して教育を受けることで、段階を踏みつつ成長できるように考えられています。
そのため、2年目で転職すると教育が途中で停滞してしまい、知識やスキルが中途半端になりやすいのです。転職先で学べば良いと考える人もいるかもしれませんが、新たな職場でこれまでのような教育が受けられるとは限りません。
前職で継続して働いていれば身についた技術が覚えられなかったり、教育内容が重複してしまったりする可能性があります。
経験の浅さから採用されにくい
看護師2年目で転職する場合、経験豊富な看護師と比べて採用されにくいデメリットがあります。看護師の転職では即戦力が求められる傾向にあり、臨床経験が少なく知識やスキルが足りない2年目の看護師は採用されにくいケースがあります。特に人手不足の職場では、教育に時間がかかる2年目の看護師が採用されるのは難しいでしょう。
採用活動には何かとコストがかかるものです。すぐ辞められてはコストが無駄になるうえ、新たに人を雇うためのコストもかかるので、採用側はできる限り長く働いてほしいと考えます。なかには2年目で転職する人を「すぐに辞めそうだ」と判断し、採用を見送るところもあります。
「新たな分野に挑戦したい」と前向きな転職理由をアピールするなど、しっかり面接対策をしておけば、採用される可能性は高まるでしょう。
看護師2年目におすすめの職場
看護師2年目での転職は、教育が中途半端に終わってしまう、採用されにくいといったデメリットがあります。
そのため、転職先を選ぶ際には、看護師2年目でも採用されやすいところを探すことが大切です。ここでは、看護師2年目におすすめの職場を紹介します。
看護のスキルを上げたいなら規模の大きな病院
しっかりした教育を受けて、看護のスキルを上げたいなら、規模の大きな病院が良いでしょう。規模が大きな病院は教育制度が充実していることが多く、転職後もしっかり学べる可能性が高いです。
研修会が頻繁に開催されていたり、マンツーマンでの指導を受けられたりすることもあります。診療科目が多いため、さまざまな症例について学びやすいのも魅力です。 また、給与や福利厚生といった労働条件も良い傾向にあります。
ただし、規模が大きいほど業務量や管理数が増えるため、体力的にも精神的にも大変になることが多いでしょう。
美容に興味があるなら美容クリニック
美容に興味があるなら、美容外科や美容皮膚科といった美容クリニックもおすすめです。美容クリニックは20～30代をメインに雇用していることが多いため、2年目の看護師でも採用される可能性があります。
患者様をキレイにするというポジティブな医療なので、前向きに取り組めるのも魅力です。入院施設がなく夜勤が発生しなかったり、予約制で残業が少なかったりするクリニックが多く、プライベートを充実させやすいメリットもあります。
美容看護師に転職したいと思ったら、ぜひビナラボの利用をご検討ください。ビナラボは美容看護師専門の転職サイトで、プロのアドバイザーによる転職のサポートを行っています。非公開求人も紹介できるため、自分に合った転職先が見つかりやすくなります。
初めての転職でも安心して進められるでしょう。まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
看護師2年目の転職には、ポテンシャル採用が期待できる、新たな分野に対応しやすいといったメリットがあります。
その一方で、教育カリキュラムが中途半端に終了する、採用率が低くなるといったデメリットもあるため、本当に転職するべきかどうかを慎重に検討することが大切です。
どうしても転職したいのであれば、教育制度が充実している規模の大きな病院や、美容医療の知識やスキルが身につけられる美容クリニックなどの求人を探すと良いでしょう。
