経験が浅い人でも派遣看護師になれる?働きやすい職場や注意点を解説

プライベートの充実を図りたい、自身の都合に合わせて働きたいなどの理由から、派遣看護師への転職を検討している方もいるのではないでしょうか。

派遣看護師は定期的に職場が変わるため、柔軟性を求められることもあります。そのため看護師としての経験が浅いと、「派遣看護師として働けるのだろうか?」と不安に思う方もいるのでしょう。

そこで今回は、派遣看護師で働くのに、看護経験はどれほど影響があるのかを解説します。また、経験が浅い人におすすめの派遣先も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

経験が浅い場合も派遣看護師として働ける?

実務経験が豊富で、高い技術を有している看護師は転職先の選択肢も多く、派遣先でも重宝されます。それでは経験が浅い看護師はどうなのか、解説していきます。

一般的な求人は必要経験年数3年以上が多い

一般的な派遣看護師の求人では、経験が豊富な看護師が有利になることが多いです。経験年数3年以上を必須条件にしている求人もあります。

とくに忙しい現場ではすぐに対応できる即戦力を必要としており、ある程度経験を積んだ看護師が求められます。臨床経験を求める派遣先では、採用は難しいかもしれません。

仕事内容によっては経験が浅くても働ける

業務内容次第では必ずしも経験を必要としないケースもあります。例えば、看護技術を問わない、または医療処置の少ない職場です。そうした職場環境だと、経験が浅い人でも積極的に採用していることがあります。

経験が浅い看護師が働きやすい派遣先とは

経験が浅い看護師のなかには、「どんな職場だと派遣で働けるのだろう?」と考えている方もいるのではないでしょうか。看護師としての経験が浅くても比較的働きやすい派遣先を紹介します。

健診

健診は単発での求人が多く、未経験者や経験が浅い看護師でも採用されやすいです。

健診の内容が血圧測定や身体測定、視力検査といったものであれば特に経験は必要とされません。書類作成やデータ入力は必要とされるので、基本的なパソコン操作ができると良いでしょう。

しかし、採血や心電図の計測がある場合は技術が必要とされることが多く、経験が浅い看護師は採用されにくい場合があります。

デイサービス

医療処置を行わないデイサービスのような事業所であれば、未経験でも働きやすいです。

デイサービスでの看護師の役割は、要支援や要介護の認定を受けた利用者の健康管理をサポートすることです。場合によっては、食事や入浴の介助、排泄の補助など介護職としての役割が求められることもあります。

デイサービスでは看護師としての経験が浅くても採用されやすいものの、利用者とのふれあいが多いためコミュニケーション能力が必要です。

訪問入浴

訪問入浴での看護師の役割は、利用者のバイタルチェックを行い、入浴できるかどうかの判断をすることです。医療処置を行う機会が少ないため、経験の浅い看護師でも働きやすい職種といえます。

訪問入浴では介護士、ドライバー、看護師の3人でひとつのチームとして利用者の自宅を訪れ、入浴の介助、更衣などを行うのが一般的です。

入浴介助は主に介護士が行うものの、利用者によっては体が大きい方や寝たきりの方もいるため、看護師の積極的なサポートが求められることもあります。1日の対応件数が多いため、体力勝負の職場といえるでしょう。

有料老人ホーム

有料老人ホームでの看護師の主な仕事は、入居者のバイタルチェック、服薬管理、胃ろうなどの処置、食事や入浴の介助などです。医療処置を行う機会が少なく、生活介助がメインなので看護師の経験が浅くても働きやすい職場といえます。

とはいえ、入居者は高齢であり体調が変化しやすいため、観察力や急変時の対応力が必要となるでしょう。

イベント

コンサートやライブ、フェス、スポーツなどのイベントで体調不良者などが出たときのために待機する仕事です。特に問題がなければ、待機しているだけでその日の業務が終了することもあります。

イベントナースの仕事は、イベントそのものを一参加者として楽しめたり、普段は見ることができない舞台裏が見られたりすることもあります。

ただし、ケガや急病が出たときはすぐに対応できる必要があるため、1~3年程度の経験がある看護師を募集するケースが多いです。

経験が浅い人が派遣看護師として働くときの注意点

経験が浅い人でも派遣看護師として働けるとはいえ、転職の際はいくつか注意したい点があります。派遣先を選ぶ際は、以下のポイントに留意しましょう。

基礎的な看護技術は使えるようにしておく

経験不問の職場であったとしても、基礎的な看護技術は期待されます。派遣看護師として働く際は、基礎看護技術を復習しておくと採用に有利に働くでしょう。

また、基礎看護技術を復習しておくことで、自分ができることとできないことを明確にすることができます。得意・不得意がはっきりすれば、どのような仕事が向いているのか判断する助けにもなるでしょう。

複数の看護師がいる派遣先を選ぶ

派遣先に看護師が常駐しているかどうかも確認しておきましょう。職場によっては雇用する看護師は一人だけとなっており、自分以外に看護師がいないケースもあります。

経験が浅い看護師であれば、自分一人が責任を負わなければならない職場は避けたほうが良いでしょう。

看護師が複数人おり、自分よりも経験のある看護師が常駐している職場だと、相談しながら業務を進められます。また、一人で責任を負うといった事態も避けられ、精神的な負担も軽くなります。

雇用契約前に契約内容をしっかり確認する

候補となる派遣先が決まったら、自分の希望と条件が合っているかしっかりと確認しておくことも大切です。例えば、勤務日数や時間は自分の希望どおりか、待遇面で不満はないか、仕事内容は自分が求めるものとマッチするか確認しておきましょう。

あらかじめ自分の希望を明確にしておくと、職場を選びやすくなります。ただし、すべての条件が自分とぴったりの職場はなかなかないことも考えられるため、条件面での優先順位を決めておくと良いでしょう。

また、派遣先の状況をよく確認しておくことも大切です。ホームページなどから情報が得られない事業所であれば、派遣会社に詳しく問い合わせておきましょう。

違法な求人を見極める

労働者派遣法では、法律によって派遣が禁止されている業務があり、医療従事者(看護師を含む)は、そのうちのひとつです。つまり、原則として病院や医療機関で派遣看護師として働くことはできません。

ただし、以下の場合は派遣でも勤務することが可能です。

・正社員としての雇用を前提とした紹介予定派遣
・病院や診療所など以外の施設
・産前産後、育児、介護などの理由で休業中の労働者の代替業務 など

派遣の求人情報のなかには違法なものが掲載されていることもあるので、よく確認のうえ就業先を探しましょう。疑問点は派遣会社に確認してから契約に進むようおすすめします。

看護師としてのキャリアを積むなら正職員での転職も視野に入れよう

経験が浅い人でも派遣看護師として働けるとはいえ、勤務できる場所は限られてしまいます。その点、看護師としてのキャリアを積んでからの転職だと、豊富な選択肢のなかから自分の条件に合った職場を選ぶことができるでしょう。

看護師としてのキャリアを築くなら、正職員での転職をおすすめします。看護師といっても、働く場所は病院だけではありません。クリニックや介護施設などさまざまです。

なかでも美容クリニックは基本給が高く、インセンティブがついているので頑張り次第で収入アップも見込めます。

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まとめ

経験が浅い人でも派遣看護師として働くことはできます。ただし、選択肢が限られるため看護師としてのキャリアを積んだうえで転職するのがおすすめです。

今の職場で満足できないなら、まずは自分の理想とする環境や働き方に近い職場への転職を考えてみてはいかがでしょうか。美容クリニックだと大幅な収入アップも見込めるので、待遇面で満足できない方にぴったりです。