「医療脱毛クリニックで働いてみたい」という人も多いのではないでしょうか。転職を考えている場合は、医療脱毛クリニックで働く看護師がどのような仕事をするのか知っておくことが大切です。今回は、医療脱毛クリニックにおける看護師の仕事内容について解説します。
医療脱毛クリニックでの看護師の仕事内容
脱毛施術
脱毛施術は看護師のメイン業務です。患者様のこれまでの脱毛記録や当日の脱毛部位、体調などを確認し、レーザー脱毛の機器で施術します。クリニックによっては、1日に10人近く施術することも少なくありません。
施術では、必要に応じて照射レベルを調整します。医療脱毛の機器には「熱破壊式」と「蓄熱式」の2種類があり、クリニックによってどのような機器を導入しているか異なるため、入社前に調べておくと良いでしょう。
施術中の皮膚観察も看護師の役割です。皮膚に炎症やトラブルがないか丁寧に観察し、状況に応じて医師に相談します。またレーザー脱毛以外にも、ビタミン点滴注射やプラセンタ注射などの医療処置を行うこともあります。
アフターケア
施術後は痛みをともなうこともあるため、アフターケアも重要です。レーザー照射後は、クーリングしたり炎症止めの薬を塗ったりします。また自宅でケアする際のポイントや注意事項について、説明およびアドバイスをするのも看護師の仕事です。
そのほか、ケアに関する不安な点があれば親身に寄り添って話を伺います。
機器の管理や清掃
医療脱毛クリニックで行う「脱毛」は身体に変化を及ぼす医療行為に該当し、使用する機材類は医療機器にあたります。医療機器の衛生管理や定期的なメンテナンスは看護師の重要な仕事です。病院で扱う医療機器とは異なるため、仕組みや構造も理解しなくてはいけません。機器は高額で1000万円程度します。不具合や故障などなく安全に使えるように、しっかり管理しましょう。
ほかにも、物品の補充や施術ルームの掃除なども行い、安全かつスムーズに施術が行えるようにします。
受付
受付は、来院した患者様の受付や予約の管理、接客を行う仕事です。規模の大きい医療脱毛クリニックでは、受付業務専門のスタッフが在籍していることもあります。しかし、小規模のクリニックでは、看護師が受付を行うことも少なくありません。
受付業務は一般的な病院の業務とは異なるスキルが求められます。笑顔で患者様を迎え、分かりやすくサービスの案内をしなくてはいけません。そのため、高いコミュニケーションスキルも必要です。
医療脱毛クリニックで働く看護師のタイムスケジュール
以下が、医療脱毛クリニックで働く看護師のタイムスケジュール例です。なお、クリニックによって始業・就業時間、業務内容などは異なるため、すべてのクリニックに該当するわけではない点に留意ください。
11:00 朝礼・クリニックオープン
11:00〜14:00 施術スタート(脱毛レーザー施術・外来診察介助・医療処置・記録)
14:00〜15:00 施術の合間を見てお昼休憩
15:00〜20:00 午後の施術・施術の合間に小休憩・最後の患者様の施術が終わった後は院内清掃
20:00 退勤
医療脱毛クリニックでは出勤時間が遅めに設定されているケースが多くあります。基本的には19時や20時が退勤時間のクリニックが多いです。しかし、最近は21時や22時まで開院しているクリニックもあり、退勤時間が遅くなることもありますが、基本的に残業はありません。完全予約制の場合は、定時で退勤できることがほとんどです。
医療脱毛クリニックの仕事を通して得られるやりがいは?
患者様がキレイになるお手伝いができる
医療脱毛クリニックへ来院する患者様は、「キレイになりたい」という願望を持っていることがほとんどです。そういった患者様を、脱毛施術によりキレイにするお手伝いができます。そして喜ぶ患者様を見て、やりがいを感じる人が多いようです。
また次第にキレイになっていく患者様の変化を間近で見られるのも美容看護師の魅力といえます。施術が終わったら感謝をされることも多く、人と接することが好きな人には向いている仕事です。
脱毛レーザー技術を習得できる
一般的な病院では身につけられない、脱毛における知識や脱毛レーザーを扱う技術が身につくのがやりがいのひとつです。一般的な看護師とは異なり、脱毛分野を極められます。
最初は不慣れでも、医療脱毛に専門的に従事することで、スムーズかつ正確に脱毛ができるようになり、日々成長しているのが実感できるでしょう。そういった業務における自身の成長が楽しくなるのも、美容クリニックで働く魅力です。
自分磨きができる
医療脱毛クリニックで働いて得た知識は、自分の美容にも役立ちます。脱毛や正しいスキンケアの方法について知識が身につけられることに対し、やりがいを感じる人も多いようです。
また患者様がキレイになっていく様子を見て、「自分もキレイでいなくては」といった美意識も高まります。
それほど美意識が高くなかった人も、医療脱毛クリニックで働くことをきっかけに、美容に目覚めるケースも少なくありません。
また脱毛施術を社割によって、無料または安く受けられることもあります。一般的に脱毛施術には多くのお金がかかるため、費用が浮くのも魅力です。
給料が高い
医療脱毛クリニックでは、一般的な病院で働くよりも給与が高い傾向にあります。病院では夜勤や残業などで給与が高くなりますが、医療脱毛クリニックは日勤のみで高収入を得られるため、魅力を感じる人が多いようです。
また売上目標が定められているクリニックでは、目標を達成することでインセンティブがもらえることもあります。頑張りが収入に反映されることで、大きなやりがいや達成感を得られるでしょう。
医療脱毛クリニックでの仕事で大変なこととは
ルーティンワークで単調に感じることもある
看護師は基本的に脱毛器のみの施術であるため、業務が単調に感じるかもしれません。入社したての頃は、脱毛機器の扱い方や脱毛に関する知識を覚えることに対し、やりがいを感じることも多いでしょう。
しかし、慣れてくれば基本的にはルーティンワークです。マンネリになったり、やりがいを感じられなくなったりする人もいるでしょう。
体力がいる
はじめて脱毛機器を触ったときに、思っていたより重いと感じる人が多いです。最近は軽い機器も開発されているので、最新機器導入に積極的なクリニックであれば、負担が軽減されるかもしれません。
また、脱毛は基本的に立って行うので体力がかなり必要になります。
慣れてくると、身体の使い方がわかって負担が少なく施術できるようになります。
上手に時間管理する必要がある
医療脱毛クリニックは予約制がほとんどです。決められた予約時間内に施術を終えなければ、次に予約している患者様の施術に間に合いません。
スケジュールが遅れてしまえば、クレームにつながったり、自分の休憩時間が少なくなったりするおそれがあります。そのため休憩時間やアフターケアの時間も考えながら、効率良く作業しなくてはいけません。そういった時間管理が大変だと感じることもあります。
クレーム対応が発生することもある
患者様の期待に応えられなかった場合、クレームが発生することもあります。クレーム対応は精神的な負担も大きく、人によってはストレスになるでしょう。
またスタッフの対応が不適切だとクレームにつながることもあるため、患者様に対する接遇に気を遣います。
痛みや肌トラブルに細心の注意を払わなければならない
医療脱毛のレーザー照射は、ある程度の刺激や痛みがともないます。そのため施術中は、患者様の皮膚の状態や痛みがないかを観察・確認をするなど、配慮が必要です。
また硬毛化や埋没毛、皮膚の炎症などのトラブルにも気をつけなければいけないため、神経を使います。
まとめ
医療脱毛クリニックにおける看護師の仕事は、レーザー脱毛の機器で施術を行うことです。施術後は自宅でのケアの方法や注意事項などを説明します。
医療脱毛クリニックへの転職を考えている人は、この記事で紹介した仕事内容ややりがい、大変なところを参考にし、転職活動を始めてみてください。
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