看護師が面接で落ちる10の理由は?落ちる原因や受かる人との違いは?

就職や転職の面接では、できるだけうまく受け答えしたいものです。看護師の面接では何が落ちる原因になるのでしょうか。今回は、看護師が面接に落ちる10の理由と面接のポイントを紹介します。

なお、看護師の転職において相談先を探している方は、以下の記事も参考にしてみてください。
看護師転職のおすすめ相談先3選!転職相談でよくある質問にも回答

看護師が面接で落ちる10の理由

看護師が面接の段階で落ちてしまうのには、どのような理由があるのでしょうか。面接で落ちる求職者の10の共通点を見ていきましょう。

1. 面接時のマナーが悪い

面接官は、面接をとおして社会人としてのマナーも見ています。

面接の際にとくに意識すべきポイントは、以下のとおりです。

・丁寧な言葉遣い
・時間の厳守
・清潔感のある身だしなみ

化粧は、職場に合ったものが求められます。一般病院の場合は、控えめな色合いを選んで、全体的に薄づきのメイクをします。美容クリニックの場合は、一般病院よりもしっかりとした化粧を心がけるのがポイントです。ただし、派手すぎるメイクは面接官にマイナスな印象を与えてしまうおそれがあります。健康的に見える程度を意識すると良いでしょう。

面接で心がけると良いマナーは以下の記事でも詳しく解説しています。
看護師の面接でのマナーとは?当日の流れ・持ち物・服装を徹底解説!

2. 志望動機に一貫性がない

面接では、ほとんどの場合で志望動機について質問されますが、退職理由や前職の経験との一貫性がないと面接で落ちる可能性があります。志望動機はつながりをもたせて考えましょう。退職した理由を深掘りし、「自分の希望する環境が貴法人である」ことを伝えられるのがベストです。

ただし、志望動機はありきたりなものだとアピールが弱くなってしまいます。自分ならではのエピソードを交えながら、具体的に伝えましょう。

3. 転職理由がネガティブ

転職の面接では、転職理由を聞かれることが多いです。このとき、ネガティブな理由で退職したことを伝えると、面接で落ちる原因になることがあります。「同じ理由で辞めてしまうのでは」と思われるためです。

重要なのは、ポジティブな伝え方を意識すること。ネガティブな理由を深掘りすると、「自分の理想の働き方」が見えてきます。

例えば、以下のように言い換えることができます。

■人間関係が悪かった
「チームワークを活かして、患者さんへ丁寧なケアができる職場で働きたいと考えた」

■業務が忙しかった
「より患者さん一人ひとりに向き合える看護を行える職場で働きたいと考えた」

前職での課題を克服するためのアクションも添えて伝えられると、仕事への意欲もアピールすることができます。

4. 法人の求める条件に合わない

法人が設けている採用基準とのミスマッチが生じた場合は、たとえしっかりと受け答えができていても落ちてしまうことがあります。

「求める人物像」は、求人票に記載されていることもあります。ミスマッチによる不採用をできるだけ防ぐためにも、採用条件は事前によく確認しておきましょう。

5. 希望条件が多すぎる

面接の中で希望する条件を伝えることも大切ですが、条件が多いと採用されづらくなってしまいます。看護師はチームで仕事をするため、ひとりの要望を聞き入れて雇用することは難しいです。

条件を伝えたい場合も、最低限希望する項目と自分の方で融通がきく項目に分けて、必要に応じて伝えるようにしましょう。

また、逆質問の場で待遇面の逆質問ばかりをすると、面接官に良くない印象を与えてしまいます。給与や福利厚生などの労働条件について聞きたい場合は、応募先の内部事情をよく理解している転職エージェントに頼ることをおすすめします。

6. 採用人数が少ない

採用人数が少数の場合は、競争率が高くなりやすく、面接に落ちてしまうことがあります。人気の病院・クリニックに応募する場合は、事前に採用人数を調べておくと良いかもしれません。

7. コミュニケーション能力が低いと判断される

面接官が質問した内容に適切に回答できないことも、面接に落ちる原因のひとつです。とくに、相手の質問と回答がズレていると、コミュニケーション能力が低いと判断されるおそれがあります。

よくあるのが、話しているうちに着地点が分からなくなってしまうケース。面接では、質問の意図を常に意識し、簡潔に伝えることを心がけると良いでしょう。

また、相手に伝わる言葉選びをすることも重要です。

例えば、美容看護師になりたい動機を質問されたとき、「もともと美容に興味があった」と伝えるだけでは納得のいく回答になりません。加えて、美容に興味を持ったきっかけや背景を具体的に伝えることで、質問の意図に合った回答をすることができます。

看護師は患者さんをはじめ多くの人と接するため、その場に合った受け答えができるコミュニケーション能力が欠かせません。質問に対する対応力も面接で重視されるポイントです。

8. 未経験・看護経験が浅い

求人募集では未経験可であっても、経験のある看護師の方が採用されやすいこともあります。とくに、募集側の法人が即戦力を求めている場合は、優先して経験者を採用することが多いです。

未経験の募集枠があった場合も、法人側の採用条件に当てはまっているか事前に確認しておくことをおすすめします。

看護師の経験年数ごとによる転職事情について、以下の記事で紹介しています。
看護師が転職するなら何年目がおすすめ?経験年数ごとの転職事情とは

9. 仕事に対する意欲や熱量が低いと判断される

面接官から「仕事に対する意欲を感じられない」と判断された場合、面接に落ちることがあります。入職してすぐに辞めるかもしれないと感じるためです。

面接の際は、仕事に対する意欲や看護観を積極的に伝えることを心がけましょう。しかし、どの職場でも当てはまるような抽象的な内容はあまり良い印象を与えません。事前に応募先の法人をリサーチして、看護方針や経営理念に合った具体的な理由をまとめておくことが大切です。

10. 自己主張が激しい

看護師の業務はチームワークが求められるため、面接では一緒に働くイメージができる人物かどうかも見られます。そのため、自己主張が強すぎると落ちる原因になることがあります。

自己アピールは重要ですが、自慢にならないように注意しましょう。面接では謙虚な姿勢を心がけ、面接官の質問に合わせながらアピールするのがベストです。

看護師が面接で落ちるのを防ぐには?

看護師が面接に落ちる原因を踏まえた上で、面接前はどのような対策を取っておくべきなのでしょうか。ここでは、面接で不採用にならないための3つのポイントを紹介します。

事前準備と対策を徹底する

面接の場でうまく対応しようと思っても、事前準備ができていないと思ったように質問に回答できないことがあります。応募先の基本情報はできるだけ多く調べておきましょう。調べるうちに、面接先がどのような人材を求めているかが見えてくることもあります。

また、面接での服装や応募書類など、必要な準備は前日までに済ませておきましょう。心配な人は、チェックリストを作成しておくと良いかもしれません。

失敗を振り返って原因を探る

面接に落ちてしまったら、次の面接に向けて失敗を振り返ることも大切です。

例えば、準備不足でうまく回答できなかった、緊張しすぎて言葉に詰まってしまった、必要以上に長く話してしまったなど、思いつくだけ洗い出します。

大切なのは、どうすれば次の面接で失敗しないかを考えることです。同じ失敗を繰り返さないように、対策をしてから次に臨むようにしましょう。

転職サイトを活用する

面接対策に不安があったり、自信がなかったりする場合は、転職サイトの利用がおすすめです。豊富な知識とノウハウをもつキャリアアドバイザーが面接の相談にのってくれます。

特に、一般病院から美容クリニックなど、新たな分野に挑戦する場合は、具体的な仕事内容や働き方が分からないことも多いでしょう。面接に備えて、より入念な情報収集が必要です。

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まとめ

看護師の面接で落ちるのにはいくつか原因があります。面接で落ちないようにするには、これまでの失敗のパターンを把握して、次の面接に生かせるように対策することが大切です。自分ひとりで面接対策を考えるのに不安がある場合は、転職サイトなどもうまく活用してみましょう。