激務に悩む看護師必見!辞めたいときの対処法と激務になりにくい職場7つ

看護師の中には「職場が激務すぎて今すぐにでも転職したい…」と考えている方もいるでしょう。しかし、「転職先も激務だったらどうしよう」と不安に感じ、このまま同じ場所で働き続けるか悩んでいる方もいるかもしれません。

本記事では、同じ看護師の職場でも、激務になりやすい職場と、比較的体力的に無理なく働きやすい職場を紹介します。転職を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

看護師の離職理由のひとつ「激務」

公共財団法人の調査によると、看護師の離職率は10.6%となっています。令和3年雇用動向調査結果において、一般労働者の離職率は11.1%なのでほぼ平均値です。しかし、正規雇用の看護師の約10人に1人は離職しているというところを考えると、比較的高い離職率といえるでしょう。

看護師の主な離職理由としては、「激務」「結婚・出産」「職場での人間関係」「キャリアアップ」などが挙げられます。

「激務」については、給与が高ければ頑張れると感じる看護師もいるかもしれません。しかし、看護師の基本給はやや増加傾向にあるとはいえ、給与総額は減少または横ばい傾向にあります。

2021年度実績の看護師の平均基本給額は以下のとおりとなっており、仕事量に見合った収入が得られていないと感じている看護師も多くいます。

平均基本給与額 平均税込給与総額 回答病院数
新卒看護師初任給

(高卒+3年課程)

203,445 259,233 2,259
新卒看護師初任給

(大卒)

209,990 267,440 2,145
勤続10年看護師月額給与(31~32歳、非管理職) 248,149 320,846 2,266

出典:「2021年 病院看護・外来看護実態調査 結果」(公益社団法人 日本看護協会)
出典:「令和3年雇用動向調査結果の概況」(厚生労働省)

激務になりやすい看護師の職場とその理由

看護師の職場はさまざまで、職場によっては毎日が目まぐるしく忙しく、休む間もないと感じるところもあれば、比較的リラックスして働けるところもあります。

ここからは激務になりやすい職場と、その理由を解説します。

救命救急

二次救急や三次救急指定の病院となると、対応する患者様は「重症・重篤」な状態で搬送されてきます。患者様の事前情報がない場合も多く、豊富な看護知識や高いスキルが求められる職場です。

また、救命救急では突発的に患者対応や搬送が起こります。いつでも患者を受け入れられるような体制に整えておかなければならず、常に緊張感があります。看護師の職場の中でも夜勤が多く、仕事量も多いハードな職場といえます。

ICU(集中治療室)・NICU(新生児集中治療室)

ICUは手術直後の患者や病棟から転科した患者など、重傷の患者への対応がメインとなる職場です。NICUでは早産や低出生体重児、重度の疾患を抱えてきた新生児の治療やケアを行います。

ICUやNICUに入っている患者は容体が急変することもあるので、看護師には患者様の少しの変化にも気付けるような高い観察力が求められます。また、そのような変化に対応できるレベルの医療知識や技術も必要です。

患者様の容体はいつ急変するかわからないため、24時間体制での看護となります。そのため夜勤も多く、激務になりやすい職場のひとつです。最新の医療知識も学ぶ必要があるため、常に忙しい現場といえます。

専門外科

心臓血管外科や脳神経外科などは専門病棟数自体が少なく、激務になりやすい職場です。どちらも生命維持に係わる専門外科であるため急患が多く、常に精神を張り詰めた状態で仕事を行う傾向にあります。

手術前後の患者やドレーン挿入中の患者など、デリケートなケアが求められます。普段のバイタルチェックも内科病棟で行っているよりもチェック項目が多く、忙しい職場です。

働きやすい看護師の職場7選

職場によっては、激務になりにくく比較的ゆとりをもって働けるところもあります。仕事と家庭を両立させたい、プライベートを充実させたいと考えている看護師にもおすすめの働きやすい職場を紹介します。

内科・皮膚科・眼科

内科は、慢性疾患を抱えている患者様が通院することが多いため、患者様の入れ替わりが少なく、業務負担もそこまで重くありません。看護学生時代に学んだことをそのまま活かしやすい職場でもあり、自分のペースで少しずつスキルアップしながら働くことができます。

皮膚科や耳鼻咽喉科は日帰り診療が多く、身体的な負担が少ない職場といえます。皮膚科であれば、注射や処置の介助、軟膏塗布などが主な仕事となり、精神的にも負担が少ないです。

夜勤なしで働きたい、高度な医療技術が求められる職場だと精神的に疲れるといった看護師にとっても働きやすい職場といえます。

クリニック

メインは日帰りでの診察で、夜勤はほとんどありません。無床であれば入院患者もいないので、排泄や入浴介助などの体力を使う介護・介助もほとんどなく、点滴や採血などの機会も少ないです。

救命救急と異なり、命に関わる患者が来院することも少なく、精神的な負担も軽い職場といえます。

特に美容クリニックであれば完全予約制のところも多く、基本的に健康な人が訪れるため体力的にも精神的にも負担が軽いです。予約制であれば定時に帰りやすく、プライベートも充実させやすいでしょう。

ただし、クリニックによっては患者数が多く、業務量が過多になりがちのところもあるので、あらかじめ職場の情報を収集してよく選ぶことが大切です。

健診センター

総合病院内に併設されていることが多い健診センターは、大抵は日中に業務が終わることが多く、夜勤や残業がほぼありません。患者様に対する日常のケアをほとんど必要とせず、医療行為自体を行うシーンも少ないので、体力的にも比較的穏やかな職場といえます。

ただし、採血業務が多いため人によってはハードに感じることもあるでしょう。

献血ルーム

献血ルームでの看護師の仕事は、採血、採血者の記録、血液検査、資材のチェックや出し入れなどです。来所するのは基本的に健康な人なので、治療や処置をすることはほとんどありません。

また、業務はマニュアル化されているため、看護師としての経験が浅くても順応しやすいのが特徴です。

業務はシフト制のことが多く、基本的には残業なしで帰れる理想的な職場であるものの、求人数は多くありません。献血ルームで働きたい方は、求人情報をこまめにチェックする必要があります。

訪問看護ステーション

訪問看護ステーションに勤務する看護師は、利用者の自宅にうかがって創傷の処置、点滴、インスリン注射、経管栄養、服薬管理などの必要なケアを行います。決められた訪問予定に沿って業務を行うので、突発的な対応がほとんどありません。

午前のみ出勤、夜勤なし、週3勤務など労働時間の調整がしやすく、自分に合った働き方をしやすい職場でもあります。

ただし、都内勤務の場合は自転車移動がメインとなるため、天候の影響を受けやすい仕事でもあります。暑さや寒さ、風雨といった状況の中、自転車で複数のお宅を訪問するのは、体力的にきつく感じるかもしれません。

介護施設

高齢者を対象とする職場ではあるものの、病院勤務と比較すると医療行為や身体的介助をする機会が少ないのが特徴です。

主な業務は、利用者の服薬管理やバイタルチェック、急な体調不良などへの対応です。利用者のトイレ介助やオムツの交換、食事介助といった身の回りのお世話は基本的に介護職員が行うため、身体的な負担は比較的軽い職場といえるでしょう。

保育園

保育園は園に一人、看護師が配置されます。保育園で働く看護師の主な仕事は、園児や保育士の健康管理、体調不良やケガなどへの対応、健診の対応、感染症などの予防対策などです。また、職場によっては毎月の保健便りを作成することもあります。

病院勤務などと比較して医療行為が少なく、残業も少ないのが特徴です。

ただし、保育園によっては看護師も食事介助やオムツ交換など園児のお世話にかかわることがあり、体力が求められることがあります。働きやすい職場を求めて保育園勤務を希望する場合は、保育園看護師の仕事内容について事前に確認しておくと良いでしょう。

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まとめ

看護師の仕事は激務といわれることが多いものの、職場によっては比較的精神的・身体的な負担が軽いところもあります。今の職場がハードで続けることが難しいと感じている方は、本記事で紹介した「働きやすい7つの職場」を参考に、自分に合いそうなところを選んでみてはいかがでしょうか。