転職を検討しているものの、もし労働条件や職場環境が合わなかった場合、すぐに辞めてしまわないか不安に感じている看護師は多いのではないでしょうか。
今回は、看護師が転職後すぐに辞めるリスクについて紹介します。あわせてすぐ辞めるのを繰り返さないために実践すべきことも解説しますので、ぜひご参考ください。
辞めても良い?看護師が転職後すぐに辞めたくなる理由
まずは、看護師が転職後すぐに辞めたくなる理由を4つ紹介します。
面接で聞いていた仕事内容と異なる
看護師が転職後に辞めたくなる理由として多いのが、求人情報や面接時に確認したのと違う仕事を任されたことが挙げられます。
・求められていたスキルより、高いレベルのスキルを要求された
・転職後すぐに責任者を任された
・看護師の範疇ではないと聞いていた仕事を任された
このように入職前に聞いていた内容と実情が異なれば、病院に対して不信感を募らせるのは無理もないでしょう。
理不尽な嫌がらせやハラスメントがある
職場で不当な扱いを受ければ、すぐに辞めたいと感じるのは自然なことです。上司や同僚から理不尽な嫌がらせを受けている、セクハラやパワハラが横行しているといった環境では、仕事を続けることが難しくなります。
つらい環境で我慢し続けると、精神的に追い詰められ、体調不良や病気になってしまうこともあります。看護師はチームワークで仕事をする場面も多いため、職場環境が改善されない場合は、離職を検討する必要があるでしょう。
労働条件に相違がある
労働条件が契約時や面接時に聞いていたのと異なる場合にも、辞めることを検討したほうが良いかもしれません。
・給与や休日数が契約時に聞いていたものと違う
・残業はないと聞いていたのに、残業があった
・教育環境が整っていると聞いたのに、仕事を教えてくれる人がいない
特に給与や休日数については、プライベート面でも関わってくる要素となるため、自分が理想とするライフスタイルが実現できないと、職場に対して不満を抱いてしまうでしょう。
このような状況で仕事を続けるのは、モチベーションの低下にもつながります。
職場の雰囲気が合わない
転職先の職場の雰囲気が合わないとの理由で、すぐに辞めてしまう場合もあります。
誰でも新しい環境に慣れるまでには、多少の違和感は生じるものです。求人情報や面接時の会話の中では、職場の雰囲気まではわからないでしょう。しかし、実際に働き始めることで、職場の環境に適応するようになり、違和感が払拭されるケースも少なくありません。
とはいえ、人によっては何ヶ月経っても職場の雰囲気に馴染めず、ストレスを感じてしまうことがあります。なかには、職場の方針と自分の価値観がマッチしていないと、モチベーションを保ちながら仕事を続けるのが困難になる人もいます。
もし自分の考えと職場の方針が合わない場合は、離職を検討するのもやむを得ないでしょう。
看護師が転職後にすぐ辞めるときのリスク
看護師が転職した病院をすぐ辞めると、いくつかのリスクが発生します。きちんと対策することで回避できるリスクもあるので、事前にしっかり把握しておきましょう。
職歴として残る
転職から辞めるまでの期間がどんなに短くても、その期間は自分の職歴として残ります。
すぐに辞めたからといって、履歴書や職務経歴書に記載しないことはおすすめしません。もし履歴書に書かなかったとしても、雇用保険や年金手続きをする際に発覚する可能性があります。
すべての職歴を書かないで書類を提出してしまうと、バレたときに印象が悪くなります。正当な理由があって辞めたのなら、きちんと説明すれば理解してもらえる可能性が高いため、職歴はごまかさないようにしましょう。
転職時に影響する
職場をすぐ辞めると、転職活動の際に悪影響を及ぼすこともあります。転職希望先から「すぐに辞めそう」と思われてしまい、書類選考に通りづらくなってしまうことがあるのです。
また、面接時には、前職を辞めた理由を必ず聞かれます。採用する側は辞めた理由から、長く働いてくれる人物であるかどうか判断するため、しっかり退職理由をまとめておく必要があります。
たとえネガティブな退職理由であったとしても、ポジティブな言い方に言い換えるだけで、前向きな印象をもたらすことができるでしょう。
辞め癖がついてしまう
条件が悪いからとすぐに辞めることを繰り返していると、好条件を求めすぎてどんどん理想が高くなる可能性があります。転職しても気にかかることが出てきて、すぐ辞めることに慣れてしまうのはあまり良くない状況です。
自分に合う職場を求めて転職活動することは良いものの、必ずしも自分が希望する条件にすべてマッチした職場があるとは限りません。そのため、転職先を選ぶ際は、優先順位を付けた上で行う必要があります。
また、辞め癖がついていると、面接官からは忍耐力がない人として印象をもたれてしまい、転職活動で不利になるおそれがあります。
看護師の転職で「すぐ辞める」を繰り返さないためのポイント
転職後にすぐ職場を辞めたくなった経験がある看護師は、いま一度なぜ「すぐに辞めたい」と思ったのか、その理由をしっかり把握しておくことが大切です。
ここでは、すぐ辞めるのを繰り返さないために、実践してほしいポイントを紹介します。
なぜすぐに辞めたくなったのか分析する
まずは、なぜ自分がすぐに仕事を辞めたくなってしまうのか、その原因を分析しましょう。労働条件が合わなかった、人間関係でつらい思いをした、転職先の風土が苦手だったなど、人によってさまざまな原因があるはずです。
原因がわかったら、次にどんな環境や条件なら辞めたいと思わずにいられるのか、考えてみましょう。自分の性格や強み、長所や短所を見つめ直してみて、自分にはどんな職場が合うのか、紙などに書き出してみて整理していきます。
転職を始める際は、まず自分が職場に求める環境や条件を明確にしてから行うことが大切です。自分の希望にマッチする職場であれば、きっと長く働けることでしょう。
職場見学をする
転職後、思い描いていたイメージと現実とのギャップに悩まされ、辞めたくなる看護師は少なくありません。職場の雰囲気を事前に知っておきたいなら、職場見学をするのがおすすめです。
職場見学では、ほかの看護師たちが働く様子を間近で見ることができます。自分がそこで働く姿を想像できることに加えて、求人情報や面接時の会話だけではわからない雰囲気を知れるのは大きなメリットです。
職場見学をする際は、必ず転職先に連絡してから見学の許可がもらえるかどうか確認しましょう。
転職に詳しいエージェントの力を借りる
転職活動をする際は、友人や家族、看護師仲間など、信頼できる周囲の人に相談しましょう。
一人で転職活動をすると、自分の考えのみで転職することになるためです。客観的な視点がないと、何度も同じような理由ですぐ辞めるのを繰り返してしまうおそれがあります。
転職に関してより的確な意見やアドバイスが必要なら、転職エージェントを活用してみてはいかがでしょうか。
転職エージェントなら、希望に合った求人を紹介するほか、履歴書の書き方や面接対策など、トータルでサポートしてくれます。
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まとめ
転職後、「なんとなく合わない」と思ってすぐ辞めることを繰り返していると、今後の転職活動に悪影響を及ぼすおそれがあります。職場をすぐに辞めた経験があるなら、なぜ自分が早期離職をしてしまったのか、どんな職場なら長く働けるのか、冷静に考えてみましょう。
自分一人では答えが見つからないなら、信頼できる第三者に相談するのもおすすめです。的確なアドバイスがもらえる転職エージェントの活用も検討しつつ、理想の職場探しへ一歩足を踏み出してみましょう。