保育園看護師は子どもの成長を近くで見守れるやりがいのある仕事で、残業も少なく、プライベートと両立しやすいのも魅力です。とはいえ、人間関係や仕事内容に悩みを抱えている保育園看護師もいるようです。
保育園看護師の仕事が辛いと感じた際は、どのように対処すれば良いのでしょうか。
今回は、保育園看護師が辛いと感じる理由について踏まえながら、やりがいをもって働ける方法を紹介します。
保育園の看護師が辛いと感じる要因
保育園看護師は、ほかの病院・施設で働く看護師とは異なる悩みを抱えています。まずは、保育園の看護師が辛いと感じる理由をみていきましょう。
保育士との人間関係がうまくいかない
上司や同僚の看護師と接する機会が多い病棟看護師に比べて、保育園看護師は保育士との接点が多く、連携を取りながら仕事を進めなければなりません。
当然のことながら、保育士と看護師では専門分野が異なるため、業務上で意見の相違が見られる場合もあるでしょう。
保育士に対して感染面についてアドバイスをしても、ベテラン保育士に聞き入れてもらえないこともあるようです。また、保育に関しては自分よりも経験のある保育士から注意を受けるケースもあります。
看護師の仕事内容を理解してもらえず、肩身が狭い思いをする場面が多いので、仕事が辛いと感じてしまう人が多いようです。
看護師がひとりだけなので孤独感がある
保育園看護師はひとりで看護業務をこなさなければならず、孤独を感じる人もいます。保育園ではほとんどが保育士で、各園にひとりしか保育園看護師を配属していない場合も多いです。
上司や同僚の看護師もおらず、気軽に話せる相談相手が少ないのも辛いと感じる理由のひとつになっています。
また、保育園看護師は子どもの怪我や病気に対して迅速な対応をしなければなりません。責任が伴い、判断も自ら下さなければならずプレッシャーが大きい仕事です。看護業務を共有できる相手もいないので、ひとりで抱え込んでしまう看護師もいます。
看護師としての仕事が少ない
保育園看護師の仕事は、保健の仕事だけでなく保育補助も業務に含まれていることが多いです。おむつ交換や食事介助、レクリエーションに参加するケースもあり、看護師の知識や経験を活かす機会が少ないと感じる場面もあります。
保育補助に時間を取られてしまい、看護師としての仕事ができないことも辛いと感じる理由といえます。看護師のスキルを活かして働きたいと思っても、理想と現実のギャップに悩む人もいるようです。
給料が低い
「子どもは好きだけど、もう少し給料がもらえたらいいのに」と給料に不満がある看護師もいます。
保育園で働く看護師は、看護業務のほかに保育業務も行うことが多いため、仕事量が増えがちです。保育業務は体力を使うので、仕事量が給料に見合わないと感じることもあります。
実際に、病棟看護師の年収は450~500万円程度であるのに対し、保育園看護師の年収は300~400万円ほどです。
保育園看護師は、日勤のみで夜勤手当がなく、残業代もほとんど出ないため、同じ看護師でも給料に差が見られます。仕事量の割に給料が低いので、モチベーションも保ちにくくなってしまうのがネックです。
保護者からのクレームを受けるのが辛い
保育園看護師は、園児の怪我や病気に対してひとりで対応しなければなりません。処置が必要な園児が何人もいると、手が回らない瞬間もあります。
内情を知らない保護者からクレームを言われる場合もあり、ストレスを感じる看護師は多いです。なかには、保護者から理不尽なクレームを言われて、心が折れてしまったという人も少なくありません。
保育園の看護師のやりがいとは
保育園看護師のやりがいは、子どもの成長を間近で見られることです。赤ちゃんから登園していた子どもが歩けるようなったり、ご飯が食べられるようになったりするなど、できることが増えると子どもの成長を実感できます。
子どもへの指導を通して手洗いやうがいなどの良い習慣が身につくと、その子どもの今後の人生にも活かせるでしょう。
また、子どものケガや体調不良に対して、適切な処置ができるのも保育園看護師のやりがいにつながります。子どもに何らかの体調不良が見舞われた場合、保護者は心配になりがちです。
看護師ならではの立場で、子どもの様子を保護者に共有することで、安心感を与えられますす。保護者から感謝される機会があるのも、保育園看護師のやりがいのひとつです。
保育園の看護師を辞めたいときの対処法
保育園看護師の仕事が辛いと、辞めたくなる瞬間もあるかもしれません。とはいえ、子どもに関わる仕事に喜びを感じている場合、辞めて後悔したくないという思いもあるでしょう。
ここからは、保育園看護師を辞めたいときの対処法を解説します。
積極的に保育士の仕事を理解する
保育補助では、保育士と協力して子どものお世話をする場面が多いです。保育士を保育業務の先輩と思いながら、積極的に仕事内容を理解するように努めましょう。
保育士の気持ちがわかると関係性の構築ができて、信頼も得やすくなります。職場の雰囲気も良くなり、働きやすくなるでしょう。信頼関係が築けると、看護業務についても理解してもらいやすくなります。
気分転換を試みる
疲れていると、考え方がネガティブになりやすいです。保育園看護師を辞めたいと思ったときは、一度仕事から離れてみることをおすすめします。保育園看護師は日勤のみで残業も少なく、プライベートの予定も組みやすいので、業務外の時間を有効活用してみましょう。
趣味を楽しんだり友達と話したりしながら、プライベートを充実させて気持ちを切り替えてみるのもおすすめです。仕事の悩みを忘れられるようなリフレッシュ時間を意識的に取り入れると、また仕事を頑張ろうと思えるようになります。
保育園以外の看護師とコミュニケーションをとる
保育園看護師をしていると、ほかの看護師と話す機会が少なくなりがちです。保育園看護師がひとりしかいない場合も多く、看護業務の悩みを相談する相手がいないと、不安も感じやすくなっています。
保育園だけでは視野も狭くなってしまうので、保育園外の看護師とコミュニケーションを取ることをおすすめします。保育園看護師だけでなく、昔の職場仲間や先輩看護師などとつながりをもっておくのも良いです。
看護師同士であれば仕事の悩みも共有しやすいため、話を聞いてもらうだけでも不安な気持ちが和らぎます。
保育園看護師が辛い場合は転職も検討してみよう
保育園看護師は、保育士や保護者との人間関係や看護師業務において、辛いと感じる場面は多いでしょう。保育園看護師で働くのが辛い場合は、転職を考えてみるのもひとつの手です。
今後も子どもに携わる仕事を希望する場合は、小児科クリニックや小児科病棟などへの転職を検討してみてはいかがでしょうか。看護師のスキルに不安がある人は、教育制度が整っている転職先を選びましょう。
プライベートを大切にしたい人は、日勤のみで働ける職場を検討してみるのもおすすめです。美容クリニックなら、夜勤がなく、残業も少ないので仕事とプライベートを両立できます。
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転職後もやりがいを持って働けるよう、キャリア形成の支援もいたしますので、気になる方はぜひご相談ください。
まとめ
保育園看護師は仕事量が多く、給料も病棟看護師に比べて低い傾向があります。ひとりで看護業務をこなさなければならず、孤独や不安を感じる人もいるでしょう。
とはいえ、保育園看護師は子どもの成長を間近で見守ることができる、やりがいのある仕事です。保育園看護師が辛くて辞めたいと思ったときは、積極的に気分転換を図ったり、職場以外の看護師に相談してみたりしてみましょう。
保育園看護師を辞めたいけれど、子どもと関わる仕事を続けたい場合は、転職を検討してみるのもおすすめです。