看護師の診療科の選び方は?人気の診療科や性格別の向き不向きを解説

看護師として転職する際、どの診療科に希望を出すか、どの診療科が自分には向いているのか、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、看護師の診療科の選び方について解説します。看護師に人気の診療科や、性格別に診療科の向き不向きも紹介しますので、自分に合った診療科を選ぶ際のご参考になれば幸いです。

看護師の診療科の選び方とは?

人気の診療科を選んでも、それが自分に合うとは限りません。看護師が自分にぴったりの診療科を選ぶにはどんな点に気を付けると良いのでしょうか。

ここでは、選び方のポイントを紹介します。

どんなときにやりがいを感じるか

看護師として働くうえで、やりがいを感じる場面は人によって異なります。患者様の話をよく聞いて、気遣いの言葉をかけるときにやりがいを感じる人もいれば、患者様が元気に退院していくときにやりがいを感じる人もいるでしょう。

自分はどんなときに看護師の仕事にやりがいを感じるのか考えてみると、どの診療科が自分に合っているのか見極めやすくなります。

どんな働き方を目指すか

看護師として、仕事に何を求めるか考えることも大切です。

1日中バタバタと業務に追われる職場のほうが充実感を感じられる看護師もいれば、ワークライフバランスがとれる職場で働くほうが良いと考える人もいます。

自分はどんな働き方が好みなのかよく考えて、それに合った診療科を選びましょう。

将来どんな看護師になりたいか

診療科を選択する際には、自分の目指すキャリアについても検討しておくことが大切です。

さまざまな診療科で働いて幅広いスキルを身につけるジェネラリストの道もあれば、特定の診療科で認定看護師や専門看護師の資格を取得し、専門分野を極めるスペシャリストの道もあります。

自分が思い描く将来の看護師像によっては、選択すべき診療科が変わってきます。まずは将来どんな看護師になりたいかよく考えたうえで診療科を決定しましょう。

看護師に人気の診療科一覧

診療科の種類は60以上あります。そのなかでも看護師に人気のある診療科と、向いているタイプを見ていきましょう。

診療科 向いているタイプ
小児科 子どもを相手にするため、子どもが関係する病気などについての知識が求められる。子どもが好きな人や子どもとのコミュニケーションが上手にとれる人がおすすめ。
内科 整形外科などと比べると長期入院のケースも多く、患者様の容体も劇的な変化はない。患者様とじっくり関わりたい人に向いている。
整形外科 基本的に介助が必要な患者様が多く、健康管理が重要となる。また、ほかの診療科よりも主治医や理学療法士、作業療法士、義肢装具士、放射線技師など他職種と連携して仕事をする機会が多い。患者様の健康管理に興味がある人や他職種と関わりながら働くのが得意な人に向いている。
精神科 コミュニケーションをとおした患者様の心のケアが主な仕事となる。人の話を聞くのが苦にならない人や他の人を励ましたり、元気づけたりするのが好きな人が向いている。
皮膚科 子どもから高齢者までさまざまな疾患を抱えた患者様が来院するので、幅広い知識が求められる。さまざまな症状に対応できる人や老若男女問わずコミュニケーションをとれる人が向いている。
美容外科 患者様が美しくなるお手伝いをするため、美容に興味があり、自分自身も美しくなる努力を続けられる人が適している。

看護師の資格を活かした別の職種への転職を考えている方は、以下の記事を参考にしてみてください。

看護師から他職種への転職!おすすめの職場7選と転職先の選び方!

【性格別】看護師の診療科における向き不向き

診療科を選ぶ際は、自分の性格に合うかどうかも考慮してみましょう。

看護師の診療科における向き・不向きについて解説いたします。

医療全体の知識やスキルを習得したい人

特定の分野のエキスパートになることよりも、医療全体の知識やスキルを習得したいと考えている人もいるのではないでしょうか。

そんな人におすすめなのが、内科や整形外科などの診療科です。

内科は診療科目が多く範囲も広いため、さまざまな知識やスキルが求められます。整形外科についても他職種と連携する機会が多く、幅広い病気やケガなどに対応することから、医療全体の知識を習得するのにぴったりの職場です。

スキルアップを目指したい人

スキルアップを目指したい人は、救命救急やICU、オペ室、外来などの看護師に向いています。

救命救急やICU、オペ室でかかわる患者様は命の危険があるため、看護師は緊迫した状況の中で業務をこなしていかなければなりません。素早い判断や判断力が求められる機会もあり、どんな場面でも適切な看護を行える冷静さが必要です。

外来では来院する大勢の患者様を相手に、誘導や案内、診療室での医師の介助、電話対応といった業務を行うため、テキパキと仕事をこなすことや、高い接遇スキルが必要となります。大きな病院であれば、専門診療科ごとの幅広い知識も求められます。

いずれも臨機応変な対応や、粘り強さなどが求められる診療科です。

命に関わることが少ない職場で働きたい人

患者さんの命に直結するような職場だと、精神的な負担が大きいと感じる人もいることでしょう。

できるだけプレッシャーの少ない職場で働きたいと感じている人におすすめなのは、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科、整形外科などの診療科です。

容体が急変することはほとんどなく、命にかかわる事態は少ないです。ICUや救命救急など、常に緊張感のある職場と比較すると大きなプレッシャーを抱えることなく働けます。

子どもが好き、子育て経験を活かしたい人

子どもが好きな人や自身の子育て経験を活かしたい人は、小児科や産婦人科を選ぶと良いでしょう。

小児科は子どもがかかる幅広い病気の知識が求められます。小さい子どもだと症状をうまく伝えることができないため、子どもの気持ちを敏感に感じ取ることも必要です。

出産に立ち会うことができる産婦人科では、出産や育児の経験を活かせます。また、不妊治療や女性特有の疾患の治療なども行われるので、女性ならではの悩みをサポートしていきたい方にも向いているでしょう。

美容分野やメイクに興味がある人

美容に興味がある人、またメイクが好きという看護師は、美容外科や美容皮膚科などの美容クリニックに勤務するのがおすすめです。

美容クリニックでは最先端の医療技術を用いた治療が多く、常に新たな知識を取り入れることが求められます。美容分野に興味があれば意欲的に学べるので、難なく最新の情報についていけるでしょう。

美容クリニックに勤務するメリットとして、夜勤がなく休日が多い点があげられます。また、保険適応外の自由診療が多く、給与が高い傾向にあるので収入アップも期待できます。

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看護師が希望する診療科に配属されるには?

面接時に希望する診療科を伝えても、そこに配属されるとは限りません。その診療科が人気だったり、人手が足りていたりすると、別の診療科に配属されることもあります。

希望する診療科に配属してもらう可能性を少しでも高めるには、履歴書作成時や面接時に特定の診療科を希望する理由をしっかりと伝えることが大切です。

とはいえ、「夜勤がないから」「精神的な負担が軽そうだから」といったネガティブな理由だと、あまり良い印象を残すことはできないでしょう。

たとえば、「アトピー性皮膚炎で悩んでいる妹をずっと見てきたので、皮膚科で学んで同様の悩みをもつ人を助けたいと思ったから」といったように、ポジティブな内容にするのが好ましいです。

また、希望する診療科が明確なら、総合病院よりも専門病院を検討すると良いでしょう。総合病院だと人気の診療科に配属される可能性は低くなりますが、専門病院であれば何らかの形で希望する仕事にかかわることができます。

まとめ

配属される診療科によっては、自分が思い描いていた看護師ライフと大きく異なることも起こりえます。本記事で紹介した選び方を参考に、自分が希望する働き方やキャリア、自分の性格などを考慮して、自分に合った診療科を選んでみましょう。

必ずしも希望の診療科に配属されるとは限りませんが、希望を明確にしておけば、面接の際にしっかりと自分の意思を伝えることができます。