ブランクのある看護師が採血の練習をするには?研修場所をご紹介

ブランクのある看護師が復職を考えたときに不安になるのが「採血」ではないでしょうか。採血は、看護師が医療現場で働くうえで必須のスキルです。日本には、復職を考える潜在看護師が多くおり、無料で採血練習できる研修が充実しています。

この記事では、都道府県別に採血研修が受けられる場所をご紹介します。また、ブランクのある看護師が採血の不安を払拭するための実践的な方法や、復職先を選ぶポイントも解説いたしますので、ぜひチェックしてみてください。

ブランクのある看護師におすすめの採血研修

医療現場では、看護師不足が続いています。そのため、国はブランクのある潜在看護師に向けての復職サポートを充実させています。各都道府県のナースセンターや看護協会が無料で開催する復職サポートのひとつに「採血研修」があります。都道府県別に研修場所をご紹介しますので、ぜひお役立てください。

地方 都道府県名 研修場所
北海道・東北 北海道 公益財団法人 北海道看護協会 ナースセンター
青森県 公益財団法人 青森県看護協会 青森県ナースセンター
岩手県 公益財団法人 岩手県看護協会
宮城県 公益財団法人 宮城県看護協会
秋田県 公益財団法人 秋田県看護協会
山形県 公益財団法人 山形県看護協会
福島県 公益財団法人 福島県看護協会
関東 茨城県 公益財団法人 茨城県看護協会 茨城県ナースセンター
栃木県 公益財団法人 栃木県看護協会
埼玉県 公益財団法人 埼玉県看護協会
群馬県 公益財団法人 群馬県看護協会
千葉県 公益財団法人 千葉県看護協会
東京都 東京都ナースプラザ
神奈川県 公益財団法人 神奈川県看護協会
中部 新潟県 公益財団法人 新潟県看護協会
富山県 公益財団法人 富山県看護協会
石川県 公益財団法人 石川県看護協会
福井県 公益財団法人 福井県看護協会
山梨県 公益財団法人 山梨県看護協会
長野県 公益財団法人 長野県看護協会
岐阜県 公益財団法人 岐阜県看護協会 岐阜県ナースセンター
静岡県 公益財団法人 静岡県看護協会
愛知県 公益財団法人 愛知県看護協会 愛知県ナースセンター
関西 三重県 公益財団法人 三重県ナースセンター
滋賀県 公益財団法人 滋賀県看護協会 滋賀県ナースセンター
京都府 公益財団法人 京都府看護協会
大阪府 公益財団法人 大阪府ナースセンター
兵庫県 公益財団法人 兵庫県看護協会
奈良県 なら 看護師応援ネット
和歌山県 公益財団法人 和歌山県看護協会
中国・四国 岡山県 公益財団法人 岡山県看護協会
鳥取県 公益財団法人 鳥取県看護協会 鳥取県ナースセンター
山口県 公益財団法人 山口県看護協会 山口県ナースセンター
島根県 公益財団法人 島根県看護協会
香川県 公益財団法人 香川県看護協会 香川ナースナビ
愛媛県 公益財団法人 愛媛県看護協会 愛媛県ナースセンター
徳島県 公益財団法人 徳島県看護協会
高知県 公益財団法人 高知県看護協会
九州 福岡県 福岡県看護協会 福岡県ナースセンター
佐賀県 公益財団法人 佐賀県看護協会
長崎県 長崎県看護キャリア支援センター
宮崎県 公益財団法人 宮城県看護協会 宮崎県ナースセンター
大分県 公益財団法人 大分県看護協会
熊本県 熊本県ナースセンター
鹿児島県 公益財団法人 鹿児島県看護協会
沖縄県 公益財団法人 沖縄県看護協会

各研修の詳細については、お住まいの研修場所のホームページを確認してみてください。

ブランクのある看護師が採血の練習をするには実践が一番

ブランクのある看護師が採血の不安を払拭するには、実践を繰り返して自信を取り戻していくのが何よりも大切です。上記でご紹介した採血研修では、血管モデルを使って基本的な内容や手順を学んでいくスタイルとなります。とはいえ、実際の採血では患者様によって血管を見つけたり、針を血管に当てたりするのが難しいケースもあるでしょう。

医療の現場に復帰すれば、看護師同士で採血の練習ができたり、研修で実践できたりする機会もあります。実践的な技術を身に付け、採血への苦手意識を払拭するためには、思い切って復職に踏み切る勇気をもつことも重要なのです。

次の項で、採血に自信がないブランクのある看護師向けに、おすすめの復職先の選び方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ブランクがあり採血が不安な看護師が復職先を選ぶポイント

復職先で採血の技術を着実に身に付けていくには、「教育体制が整っている」「比較的採血の技術を求められない」職場を選ぶことが重要です。

最後に、採血に不安のある看護師が復職先を選ぶポイントをご紹介します。

「ブランクOK」「中途採用」の求人を探す

看護師向けの求人には、「ブランクOK」「中途採用」と記載している職場が多くあります。こういった職場は、ブランクのある看護師の受け入れの実績があったり、サポート体制が整備されていたりするケースが多いです。

また、中途採用を積極的に採用している職場も教育体制が整っているケースが多くあります。職場のスタッフ同士で実践的な採血の練習ができるケースも多いので、職場環境の具体的な情報は、転職アドバイザーに聞くことをおすすめします。

「自由診療」より「保険診療」の職場を選ぶ

看護師の採血スキルに関しては、「自由診療」よりも「保険診療」を主に行う医療機関のほうが寛容なケースが多いです。

自由診療を主に行っている職場としては、以下のとおりです。

・美容クリニック
・脱毛クリニック
・歯科(ホワイトニング・歯列矯正・インプラント・予防歯科) など

自由診療は、「10割負担の自費でも治療したい」「外見を美しくしたい」といった患者様が利用されます。その分患者様からの期待値も高く、より専門的なスキルが求められます。採血では、ミスだけでなく内出血しないようにかなり神経を使わなければなりません。採血に不安がある場合は、ハードルが高いといえます。

一方、保険診療を主に行っている職場は以下のとおりです。

・病院
・診療所(クリニック)
・介護施設

特に病院は、採血されることに慣れた高齢の患者様も多く、比較的寛容な方が多い傾向です。もちろん採血は一発で成功できるように努めることが大切ですが、自由診療よりもプレッシャーがかからない点でおすすめといえます。

とはいえ、必ずしも保険診療であればブランクでも安心してサポートを受けられるとは言い切れません。例えば、診療所(クリニック)だと患者様の回転が早く、スタッフの教育時間を設ける余裕がないケースもあります。また、介護施設の場合は看護師の配置人数が少なく、一人で多くの業務をこなす場面が多くあります。採血の交代を頼める看護師がいないことで、不安を感じてしまうかもしれません。

ブランクがあって採血に不安がある方には、保険診療を行っていて、さらにサポート体制が整っている病院への復職を視野に入れることがおすすめです。

まとめ

復職を考えている看護師の中には、採血などの実践的な技術に不安を感じる方も少なくありません。日々医療は進化しているので、看護の現場を離れている間に、採血に使う機器や手順が変わっている可能性もあります。

現場へ復帰する第一歩として、ナースセンターや看護協会が行っている採血研修を受けておくと安心です。全国で受けることが可能ですので、お近くの研修場所を探してみてくださいね。

また、復職の際は、教育体制が整っていて、ブランクのある看護師を受け入れられる余裕がある職場や、主に保険診療を行っている職場を選ぶことがおすすめです。採血への苦手意識を払拭するには何よりも実践が重要ですので、本記事を参考に、希望に合った復職先を探してみてはいかがでしょうか。