美容看護師は美人しかなれない職業という噂を耳にしたことはありませんか。実際に美容看護師には美人な人が多いイメージがあるので、気になる人もいると思います。
美容クリニックでは、本当に美人だけが採用されているのか、解説していきます。また、美容看護師になるために重要な、容姿以外のスキルや要素もあわせて紹介します。
「美容看護師は美人しかなれない」ってホント?
結論からいうと、美容看護師は美人しかなれないというのはただの噂であり、そういった事実は存在しません。
ただし採用基準のひとつに容姿も含まれることは事実です。ですが、ここで指す容姿とは、「目鼻立ちが整っている」や「目がぱっちりしている」などの、顔立ちが整っているかどうかを指しているのではありません。
実際は、身だしなみに気を遣っていて、清潔感がある人のことを指しています。なので、顔立ちに自信がない方でも、自分をキレイに見せられる方なら採用される可能性は十分あります。
美容クリニックに訪れる多くの患者様の目的は、美しくなることです。施術をする美容看護師が身だしなみに無頓着で、清潔感もなければ、患者様の不信感や不安をあおってしまいかねません。
また、年齢においても若いから採用に有利ということもありません。たしかに美容クリニックの平均年齢は若い印象があり、その傾向もあるのですが、決して年齢制限を設けているわけではなく、経験やスキル次第では30代以降の方も十分採用の可能性はあります。
美容看護師になるために「容姿よりも重要」なこと
高い美意識
美容看護師には、高い美意識が必要です。美容クリニックに来院する患者様は、高い美意識をもっている方が多く、そんな患者様の悩みを解消するには、美容成分の効果や最新の美容機器に関する知識など、美容に関するさまざまな知識を学ぶ必要があります。
高い美意識をもつ人ほど、そういった知識を深く突き詰めていくことができるものです。
また、美意識が高い人ほど容姿に気を配り、清潔感をキープできるでしょう。美容看護師に美人であるかどうかは関係ありませんが、清潔感は大切です。生まれつきの容姿を簡単に変えられませんが、身だしなみや清潔感を意識するだけでも、人の印象は大きく変わります。
常に更新され続ける美容業界の知識を取り入れながら、自身の思う美を追求しつつ、患者様の努力も応援するためには高い美意識が必須といえるでしょう。
経験年数
クリニックによっては、採用条件に臨床経験の有無を挙げている場合があります。臨床経験があれば、採用される確率は高くなります。
臨床経験は最低でも2年はあることが望まれます。3年あればベストです。美容外科においては手術がともなう施術を行うこともあるため、オペ室を経験したことのある看護師なら、より採用されやすくなります。
特に即戦力となる看護師を求めている美容クリニックでは、臨床の経験がない、もしくは少ない看護師は採用されにくいです。
サービス精神
常にサービス精神を大事にして患者様の施術にあたれる人なら、美容看護師として採用される可能性はより高くなります。
美容クリニックは、患者様が美しくなるために訪れる病院です。病気の治療を行う医療機関とは異なり、患者様が希望すれば何度でも来院できます。
美容看護師の思いやりや、おもてなしの気持ちが患者様に伝われば、「このクリニックで美しくなりたい」「何度でも来たい」と思ってくれるのではないでしょうか。
採用面接を受ける際には、患者様のためにがんばりたいという、サービス精神を意識した受け答えができると良いでしょう。
接遇・ビジネスマナー
一般的なビジネスマナーが身についており、患者様に対して手厚い接遇ができる方なら、美容看護師として採用される可能性は高くなります。
前述したとおり、美容クリニックに求められるのは、患者様へのおもてなしの気持ちです。リピーター獲得のためには、患者様が気持ち良く過ごせる接客をすることも重要になります。
美容クリニックにおいて、患者様との時間を長く過ごすのは美容看護師です。受け答えは丁寧に、言葉遣いにも注意し、患者様に「マナーの良い人だ」と思ってもらえる姿勢で対応できることが重要になります。
コミュニケーションスキル
美容クリニックは美容医療を扱ってはいますが、医療というよりもサービス業に近いイメージをもたれることが多くあります。だからこそ、接客はとても重要で、下手なコミュニケーションではクリニックの評価を落としてしまいかねません。
特に美容看護師は、カウンセリングや施術などを通じて、ひとりの患者様と接する時間が長くなります。患者様のコンプレックスに寄り添い、ときには雑談も交えて距離を詰め、親身になって悩みの解消へと導くためには、高いコミュニケーションスキルも求められるでしょう。
美容看護師は採用後にキレイになれる?
美意識がより高まる
美容クリニックで働くことで、美意識が高くなる人は少なくありません。そもそも高かった美意識が、より高くなる方もたくさんいます。
施術を重ねるごとに、美しくなっていく患者様の姿を目の当たりにすることもあり、その姿に刺激を受け、自分ももっと美しくなろうと感じる美容看護師が多くいます。
さらに、美容クリニックで働いていれば、美容に関する情報は自然と耳に入ってきます。現場で得た知識や経験が、自身の美容に役立つこともあるかもしれません。
常に美に関するアンテナを張り、努力を惜しまない人なら、美容看護師になってからより美しくなる可能性も充分あるというわけです。
無料または格安で施術を受けられる
美容クリニックでは、研修の一環として先輩看護師を相手に新人が実際に施術を行うことがあります。研修で用いるのは、実際、患者様に使用している医療機器なので、スキルアップを狙いつつ美容効果も得られます。
また、クニックによっては社内割引の利用により、格安で施術を受けられる場合もあります。安く施術を受けられるのがうれしいのはもちろん、実際に施術を受けることで患者様の気持ちや施術時に受ける感覚を体験できるため、メリットは多いです。
病棟勤務と比べるとストレスが少ない
一般病棟などの看護師は、夜勤も残業も多いイメージがありますが、美容クリニックでは夜勤がないことがほとんどで、残業も少ない傾向にあります。
日勤や夜勤を繰り返えす不規則な生活だと生活リズムは乱れます。それがストレスとなり、肌トラブルや体の不調を起こす人もいるでしょう。
緊急手術などの緊張感の高い業務も比較的少ないため、緊張からくるストレスも少ないといえます。
美容看護師は美を扱う立場であるため、肌の美しさはできるかぎり保ちたいはずです。美容クリニックなら、勤務時間に起因する生活リズムの乱れが起こりにくいので、ストレスを感じにくくのびのびと働ける環境が整っています。
そんなストレスの少ない美容看護師へ転職を検討されている方の中には、どのように美容看護師の求人を探せば良いのか悩まれている方もいるでしょう。そのような方はぜひ美容看護師(ナース)専門の転職サイト「ビナラボ」へご相談ください。経験豊富なアドバイザーがサポートをいたします。紹介できるクリニックも豊富にあるので安心です。
まとめ
患者様のコンプレックスに寄り添いたい、美しくなっていただきたいという思いがあるなら、美容看護師への転身を目指してみてはいかがでしょうか。
美容看護師になる条件として、美人かどうかは関係ありません。ただし、努力によって得られる清潔感や身だしなみは、採用時に重視されることを覚えておきましょう。
転職活動の際、経験年数の大小が採用結果を左右するのは事実です。美容看護師の場合は、これに加えて美意識の高さにサービス精神の有無、接客スキルやマナーも問われることを、あわせて理解しておきましょう。