看護師の面接での逆質問で聞くことは?面接官に好印象を与える例文

看護師の転職面接のときに、必ずと言っていいほど聞かれるのが「何か質問はありませんか?」という逆質問ですよね。何を聞いたらいいか分からず、困った経験のある方は多いのではないでしょうか。

今回は、看護師が面接で逆質問するときのポイントや、逆質問の例文をご紹介します。また、転職に関する相談先を探している方は、以下の記事も参考にしてみてください。
看護師転職のおすすめ相談先3選!転職相談でよくある質問にも回答

看護師が面接で逆質問するときのポイント

まずは、看護師が面接で逆質問するときのポイントを見ていきましょう。

志望意欲や理由を伝える

面接官は、逆質問で求職者の入職意欲や熱意を確かめたり、自社とのマッチ度をチェックしたりします。そのため、内容によっては自分を大きくアピールすることもできるのです。

逆質問をする際には、入職意欲や志望理由が伝わるような工夫をしましょう。仕事や希望する職場への思いが適切に伝われば、あなたの熱意を理解してもらえるはずです。

ポジティブな質問を心がける

謙虚な姿勢を意識するあまり、ネガティブな質問が多くなってしまう方は多いようです。

入職後に、一緒に楽しく働ける姿をイメージしてもらえるように、ポジティブな内容の質問を心がけてください。

不安要素に関する質問をする場合であっても、ポジティブな言葉を使って上手に言い換えれば、面接官の受ける印象は大きく異なります。

看護師の面接で試したい逆質問の例文12選

ここからは、看護師の面接で試したい逆質問の例文をご紹介します。熱意を示す質問も重要ですが、自分に合う職場で働くためには、仕事内容や職場の特徴に関する質問も用意しておきましょう。

1. 入職までにしておくことはありますか?

面接で忘れずにアピールしておきたいのが、勤労意欲です。

入職までにしておくべきことを質問すれば、勉強熱心な印象や、即戦力として役に立ちたいという意欲が伝えられます。

職場に必要な知識やスキルを習得しようという積極的な姿勢は、どこの職場でも求められるでしょう。

2. 院内勉強会や外部の研修会はありますか?

看護師として成長するためには、常に新しい知識を学び、スキルを磨き続けなければなりません。院内勉強会や外部の研修会はスキルアップのためにも大切ですので、実施されているか質問しておくと良いでしょう。

勤務先によっては、研修費用が自費だったり、休日に個人で受けに行ったりする場合があります。とくにワークライフバランスを重視している人にとっては、大きな負担になることも考えられるでしょう。

入職後にギャップを感じてしまうリスクを抑えるため、院内勉強会の頻度や時間帯をあらかじめ確認しておくことをおすすめします。

3. 導入している資格支援制度はありますか?

キャリアアップや資格取得に興味がある方は、導入している資格支援制度について質問してみましょう。

将来を見据えた質問をすれば、仕事に対する意欲ややる気が伝わります。同時に、看護師の育成やスキルアップに熱心な職場かどうか見極められるでしょう。

取得したい資格がすでに決まっている場合は、面接の時点で伝えておくのもおすすめです。向上心がアピールできるだけではなく、キャリアや資格に関する具体的な話ができるかもしれません。

4.貴法人で活躍しているのはどんな方ですか?

実際に職場で活躍している人について質問すれば、勤務先が求める看護師像に近づくために努力する意思があることをアピールできます。入職後、明確な目標をもって成長していきたいという積極的な姿勢が伝わるでしょう。

5.入職後独り立ちするまでの期間は?

入職してから独り立ちするまでの期間を質問すれば、いち早く戦力として活躍したいという意欲をアピールできます。

また、入職後のプリセプター制度に関する話題に触れておくと、新しく入職した看護師へのサポート体制の厚さが判断できるでしょう。

6. 将来的な役職や管理職を目指すキャリアはありますか?

職場によってキャリアパスやフォロー体制は異なるため、将来的なキャリアアップについても質問しておきましょう。

就職したら長く勤めようという考えや、看護師としてのキャリア像を明確に思い描いていることをアピールできます。

7. 一日のスケジュールを教えてください

応募先の職場で実際に勤務している看護師の、一日のスケジュールを聞いてみるのもおすすめです。一日の具体的な流れを知れば、実際の働き方をイメージできます。

採用側も、応募者が入職してから「思っていた労働条件と違う…」とすぐに退職してしまうような事態が起きてしまうのを避けたいと考えています。働き方の具体的な内容を積極的に質問すれば、ミスマッチが起きる可能性が減りますし、面接官に好印象を与えられるでしょう。

また、勤務先の出勤時間や退勤時間も聞き出せるため、残業の目安をある程度把握することが可能です。

8. 入職後に研修はありますか?

入職後の研修については、未経験者・経験者に関係なく確認しておくことをおすすめします。

配属先の分野に不安がある場合にも、研修を受ければある程度の知識を学べるため、自信をつけてから業務をスタートできます。また、一緒に研修を受ける同僚と仲良くなれるチャンスになるかもしれません。

勤務先のフォロー体制の厚さで、業務に慣れる速さは異なります。未経験で自信のない方は、研修制度の整備された職場を選びましょう。

9. 未経験で入職されている人は何名いますか?

経験やスキルに不安がある場合は、未経験で入職した人の人数を聞くのも良いでしょう。未経験者から始めて一人前の看護師として活躍している前例があれば、不安を軽減できるかもしれません。

また、未経験から働き始めた人達が現在どのくらい残っているかが分かれば、未経験者が快適に長く働ける職場であるかという点も判断できます。

職場の雰囲気やフォロー体制の厚さをチェックするためにも、未経験の方にはおすすめの質問です。

10. 平均年齢はどのくらいですか?

平均年齢について質問すれば、職場の雰囲気が予想しやすいかもしれません。

平均年齢が高ければ、ベテラン看護師の知識やスキルを学べるチャンスが多く、看護師として成長できるメリットがあります。その反面、自分の年齢と職場の平均年齢の差が開きすぎていると、コミュニケーションにおいて心配な面があるかもしれません。

平均年齢が若ければ、同じ志を持つ仲間を見つけやすく、キャリアアップを狙いやすいメリットがあります。ただし、スタッフが長く続かない職場である可能性もあるため、労働条件や雰囲気は慎重に判断してください。

11. ひとつの病棟で働く看護師の人数を教えてください

病院の場合、ひとつの病棟で働く看護師の人数が分かれば、病床の数や看護方式を知るための指標になります。

とくに、人手不足かどうかによって職場環境は大きく異なります。入職後に担当する業務量の参考としても確認しておくと良いでしょう。

ただしホームページに掲載されている場合は、事前にリサーチしていないと見なされてしまう可能性もあるので、しっかりと確認しておいてください。

12. 看護業務以外の仕事はありますか?

クリニックや介護施設の場合、看護師が看護業務以外の仕事を担当するケースもあります。

掃除や入浴介助など、看護業務以外を任されると入職後にギャップを感じてしまう可能性があるため、逆質問で確認しておくと安心です。

看護師面接の逆質問で避けるべき4つのパターン

ここからは、看護師面接の逆質問で避けるべき3つのパターンを見ていきましょう。

1. 調べたら分かる内容を質問する

ホームページなどを見てすぐに分かる内容や、すでに説明を受けた内容について質問するのは、事前に調べていない印象を与えます。

志望意欲が高くないと判断されてしまうため、絶対に避けましょう。

ただし、事前に調べた内容をさらに深堀りした質問をすれば、好印象を与えられます。職場について調べたうえで、さらに詳しく知りたいという意欲が伝えられるのでおすすめです。

2. 人によって感じ方の違う内容を質問する

面接の逆質問でよくある失敗が、人間関係や雰囲気など人によって感じ方の違う内容を質問してしまうことです。

人間関係や雰囲気などの抽象的な内容は、人によって感じ方に差があります。

配属先や本人の性格による部分も大きいため、入職してからでないと分からないような内容は、面接官も答えづらいでしょう。

3. 「特にありません」と回答する

逆質問を求められた場合に「特にありません」と回答してしまうと、熱意や意欲が伝わらないため、面接官の心証を損ねてしまう可能性があります。

面接は、面接官側と応募者側の両者にとって、入職前に疑問や不安を解消する大切な場です。入職後のミスマッチを引き起こさないためにも、積極的に質問しましょう。

4. 条件に関する質問をする

給与や福利厚生などの労働条件は、働くうえで重要です。しかし、逆質問の場ではできるだけ避けることをおすすめします。

例えば、以下のような質問です。

・産休や育休は取得できますか?
・インセンティブはどれくらいですか?
・残業はありますか?

待遇面ばかりを質問してしまうと、「仕事への熱意を感じられない」と判断されてしまうおそれがあります。

このような質問は、応募先の職場について熟知している転職エージェントに質問するのがおすすめです。ホームページや求人票だけでは分からない内部事情をふまえて、答えてもらえるでしょう。また、面接対策として基本的なマナーや受け答えの仕方についても細やかにサポートしてくれます。

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まとめ

面接時の逆質問は、仕事に対する意欲や自分の能力をアピールするための貴重な場です。入職後のミスマッチを防ぐためにも、逆質問を上手に活用し、労働環境や職場の雰囲気を知っておきましょう。

質問の内容は、志望意欲の伝わるものやポジティブな内容のものがおすすめです。ぜひ今回ご紹介した質問例を参考にしていただき、面接準備に役立ててくださいね。