クリニックの宣伝・広告は経営において重要な役割を果たします。ただ待っているだけで患者様が来院してくれるという時代は終わりを告げ、経営側から積極的にアプローチをしなければならない時代となりました。この宣伝・広告にはさまざまな種類があり、クリニック経営の特色に合ったものを選択しなければなりません。宣伝・広告の種類には従来からあるような新聞の広告欄への掲載、地元情報誌や週刊誌、折り込みチラシや電車の中吊り広告といったものが主流でしたが、最近ではIT技術の進歩により、インターネットを活用したweb広告が大きな注目を集めています。このweb広告においてもさまざまな種類があり、特徴やコストが異なります。今回はweb広告の種類とその相場について解説していきます。
目次
○リスティング広告
web広告といえばリスティング広告(検索連動型広告)を思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。これはYahoo!やGoogleといった検索エンジンの検索結果のページに表示される広告のことです。
ユーザーが検索したキーワードに関連して広告を表示することができるので、クリニックのニーズが高い人に対して宣伝することができます。
このリスティング広告は広告がクリックされた時にだけ料金が発生します(クリック課金型)。相場は1クリック約10~500円です。
○ソーシャルメディア広告
ソーシャルメディア広告(SNS広告)は、TwitterやFacebook、InstagramといったSNSに拡散させる性質を持った広告です。料金はエンゲージメント課金、クリック課金、インプレッション課金が主になっています。相場は1CPE(コストパーエンゲージメント)約1円~200円ほどです。例えば、Twitter広告ではある特定のユーザーのフォロワー、ある特定のキーワードをツイートしている人を指定して広告を表示されることができるため無駄が少ないといえます。最近では画像の投稿に特化したInstagramのユーザーが増えており注目を集めています。
○アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは事業主が設定した成果が発生した場合にのみ費用を支払う広告です(成果報酬型広告)。どちらかといえば、商品の販売に使われることが多い広告でクリニックの宣伝にはあまり向いていません。アフィリエイト広告の相場として、初期費用が約5万円、月額固定費用が約5万円/月、手数料が成果報酬額の約30%前後、それに加えて成果報酬が発生します。