MS法人を設立するのが厳しいクリニックの特徴について


MS法人の設立には節税や事業拡大、業務の効率化などクリニックにとってさまざまな利点があります。
ただクリニックの中には、MS法人を設立するのが厳しいクリニックもあり、そのようなクリニックは、MS法人を設立してもあまり恩恵を受けられない可能性があります。
具体的にどんなクリニックが該当するのか解説しましょう。

目次

MS法人を設立するのが厳しいクリニックの特徴①設立資金がない

設立資金がないクリニックは、MS法人の設立が厳しいクリニックだと言えます。
MS法人の設立には最低でも数百万円単位の資金が必要になるため、いくら設立によって恩恵が受けられると言っても、資金がないクリニックはすぐに設立すべきではありません。
また設立後にかかるランニングコストを考えると、設立してもある程度資金が余るような状況でないと、MS法人をうまく活用していくのは厳しいでしょう。

MS法人を設立するのが厳しいクリニックの特徴②クリニックの収益が少ない

収益が少ないクリニックも、MS法人を設立するのは厳しいと言えるでしょう。
MS法人設立による利点はさまざまですが、何と言っても1番の利点は利益を分散することによる節税です。
クリニックがあまり収益を上げていない場合、そもそも税金の負担額がそれほど多くないため、必然的に節税効果は薄れることになります。
また節税に成功したとしても、MS法人経営によって増加するコストが節税された金額を上回っていると意味がありません。

MS法人を設立するのが厳しいクリニックの特徴③展開できる事業がない

展開できる事業がないクリニックも、MS法人を設立するのは厳しいと言えます。
このようなクリニックは、たとえMS法人の設立自体が可能であっても、設立後のMS法人活用の幅が狭くなってしまいます。
資金的な問題で展開できる事業がないのであれば、少しずつ収益を上げることで展開できる事業は見つかるでしょう。
ただ立地的な問題や時間的な問題があり、事業が展開できないもしくは展開できる事業が見つからないという場合は、焦ってMS法人を設立するべきではありません。
したがって、MS法人でできる事業にはどんなものがあるのか、またその中でクリニックが展開できる事業があるのかについては、事前にリサーチしておくべきです。

まとめ

MS法人の設立が厳しいクリニックは、上記のような特徴を持っています。
当たり前のことですが、MS法人を設立すれば、無条件で恩恵を受けられるわけではありません。
あくまで“うまく活用すれば”という話であり、MS法人を設立する資金がない場合はもちろん、設立後にうまく活用できない可能性がある場合は、設立すべきではないのです。


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