開業医の年収の手取り金額は少し増患するだけで変わります!


開業医は、単に年収を増やすことだけでなく、“手取り年収”を増やすことを意識しなければ、なかなか豊かな生活を送ることはできません。
ただ、開業医の年収の手取り金額は、少しクリニックの患者数を増やすだけで、大きく変わると言われています。
今回はその点について、詳しく解説します。

目次

開業医の年収の手取り金額は、増患でどれくらい変わるのか?

開業医の年収の手取り金額は、一般的な内科(平均診療単価5,800円)で言うと、1日あたり5人患者数が増えることで、約340万円も増加すると言われています。
例えば、1日30人の患者が訪れる内科クリニックにおける、開業医の年収の手取り金額が540万円の場合、1日の患者数が35人になると、手取り金額は990万円まで跳ね上がります。
もちろん、この年収の手取り金額とは、事業所得から税金を差し引いた金額のことを言います。

なぜ、少しの増患で開業医の年収の手取り金額は跳ね上がるのか?

では、なぜ1日5人患者が増えることで、これだけ開業医の年収の手取り金額は増えるのでしょうか?
その理由は、クリニックの場合、患者を1人診察するのに、原価がほとんどかからないためです。
別の業界と比べてみれば、わかりやすいと思います。
例えば、本屋さんで考えてみましょう。
本屋さんは、原価率80%、利益率20%だと言われています。
つまり、これは、5,000円分本を売り上げたとしても、原価が4,000円かかっているため、手元には1,000円の利益しか残らないということを指しています。
一方で、クリニックは非常に原価率が低いです。
診療科によって多少バラつきはあるものの、例えば院内処方の内科の場合、原価率は10%前後のケースが多いです。
そのため、もしこのクリニックで5,000円の売上が出た場合、4,500円の利益が残ります。
同じ売上にも関わらず、先ほどの本屋とは全く違いますね。
もちろん、売上の額が大きくなればなるほど、クリニックは“原価率が低い”ということの恩恵を受けやすくなります。
ただ、開業医は開業してから10年目以降に、さまざまな要因が絡み合い、少しずつ患者数、手取り年収は減ると言われています。
そのため、開業してからは、なるべく早めに患者数を増やす努力をしなければいけません。

まとめ

ここまで、開業医の年収の手取り金額が、少しの増患で跳ね上がる仕組みについて解説してきました。
クリニック経営は決して簡単ではありませんが、他の業種と比べれば高収入ですし、原価率も低いため、集患さえ成功すれば利益を手元に残せます。
そのため、集患に注力することを忘れた開業医は、なかなか年収の手取り金額を上げられないでしょう。


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