気持ちよく医院を継承するために~営業権トラブルの内容とは?~


医院継承時のトラブルは、細かく話し合いをしても起こり得ることがあります。
その代表的な例には、営業権のトラブルが挙げられます。
せっかく良い方向に話がまとまっても、ちょっとしたことで拗れてしまうのはいけません。
営業権による医院継承のトラブル回避には、何が求められるのでしょうか?

目次

医院継承でよくある営業権トラブルの内容とは?

まずは、「営業権」とは何の権利なのかを解説しましょう。
営業権とは、医院が培った信頼や実績を証明する権利になります。
簡単に言うと、「のれん代」と表現できるでしょう。
つまり、医院経営において高い信用があることを、金額的に表しているのです。

ここまでの内容を知った時、みなさんはある疑問を抱くはずです。
営業権の価値は、一体どうやって判断するのでしょうか?

確かに、患者さんからの信頼度が高いというのは、経営上大切なポイントになります。
ですが、気持ちの部分をお金で表すことはできません。
そのため、売却側が設定した金額に対して、本当に妥当な金額なのか、買い手側は疑問に思うことがあるのです。
何より、極端な価格設定で金額の根拠が明確でない場合は、不安に感じてしまうでしょう。

医院継承をすることは、前の医師の評判等を受け継ぐことになります。
不安な要素が一つでもある場合は、いくら資金面で融通を聞かせたとしても、医院継承のトラブルに発展しやすいのです。
金銭面でのトラブルはやっかいですから、白紙になってしまうこともあり得るでしょう。

医院継承の営業権トラブル回避は「専門家」にあり

医院継承で営業権のトラブルが発生した場合、どう対応するのがベストなのでしょうか?
それは、医院継承の専門家に任せることです。
「たったこれだけ?」と驚かれる人もいると思いますが、価値判断の素人のみなさんが粘ってもトラブルの解決はしません。
「信用」という抽象的な価値判断は、それを経験しているプロに任せるのが手っ取り早いのです。

例えば、不動産の価値を判断する場合をイメージしてみて下さい。
みなさんがぱっと見で、この建物は〇〇万円の価値があると判断できるでしょうか?
これは、不動産に詳しい人でなければ、情報収集の仕方や判断方法が分かりません。
このようなことは、医院継承でも同じく言えるのです。

従って、素人同士で有耶無耶な議論になる前に、専門家の協力を得るようにしましょう。

まとめ

今回は、医院継承で起こり得る営業権トラブルについて解説しました。
継承する側にとって、開業にあたって有利な条件が揃っているというのは嬉しい限りです。
しかし、有利な条件の「価値」を判断するのは、プロでなければ正確にできません。
従って、価値判断は素人判断で行わず、専門家の力を借りて行うようにしてください。
また、営業権の価格設定ほどトラブルに発展しやすい項目はありませんから、細心の注意を払いましょう。


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